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面接は緊張する ~就職活動のツボ 採用側の視点~

就職活動の面接では、第一印象が重要とよく言われます。また面接を受けようとする人の多くが、「面接は緊張するから苦手」と言います。ただでさえ緊張する面接で、第一印象を良くしようとすれば、さらに緊張度合いは増します。そこで今回は、面接での緊張について企業側がどう見るかについてまとめます。

面接は緊張する

「面接は緊張するから・・・」就活中の学生さんでも転職活動中の方を対象にしたセミナーやカウンセリングで最も多く挙がる声です。
面接を苦手に感じる要因はどうやらこの緊張にあるようです。緊張感が面接での自信喪失や心理的な不安を引き起こすと感じているからです。
そして多くの受講者や相談者から「緊張しないようにするにはどうしたらいいでしょう」という質問が寄せられます。
そんな時、私は次のように答えます。「もし、あなたが面接官で、全く緊張しておらず、リラックスしきっている応募者に接したらどのように感じるでしょうか?」と。

採用者は応募者の「緊張」をどう見ているか

なぜ面接で緊張するのか。それは、面接が自分にとって非常に重要だと感じているからです。言い換えれば、これからの人生を左右する分岐点、重大な決断が待っている場面が面接なのです。これは大げさではなく、実際に自分の未来やキャリアに大きな影響を与える瞬間の臨んでいるのが面接だと言えます。
このことは、採用担当者も気づいています。面接での緊張感は、応募者がこのチャンスを真剣に受け止めているしるしであり、入社への熱意や真摯な態度の表れなのだと。
つまり、緊張は応募者がその会社に対して本気で向き合い、自らの能力を十分に発揮したいという強い意志の表れなのですから、緊張しているというだけで応募者をマイナス評価することはないのです。

緊張がマイナス評価につながるのは

面接でマイナス評価になるのは、緊張したことではありません。緊張のあまり何も言えなかった、緊張で声も出なかった、しっかりと受け答えができなかったことがマイナス評価につながるのです。
緊張は悪いものではなく、むしろ面接という特別な状況で自分を出すための自然な反応なのです。緊張を感じること自体は問題ではなく、その緊張をコミュニケーションの壁にしないように心がけることが大切なのです。
企業の採用担当者は、応募者を採用した場合の入社後の姿を思い浮かべます。大事な場面で、声も出ない、何も言えない、しっかりと答えられないとなりそうな人を採用したいとは思いません。面接での緊張を乗り越え、しっかりとコミュニケーションがとれる応募者が求められます。

対策すべきことは

面接対策で重要なのは、「緊張しないようにすること」ではなく、「緊張しても適切な行動ができること」です。
赤面しても、声が裏返っても、必要なことはちゃんと伝えられることが重要です。
緊張を乗り越えるためには、シミュレーションとトレーニングが効果的です。継続的な訓練で、緊張しても冷静に対応できるスキルを身につけましょう。
(シミュレーションとトレーニングの方法については、別記事で詳しく解説します。)


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