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【本要約】否定しない習慣 

◆はじめに

生産性の高いチームには、心理的安全性が重要。
心理的安全性には否定しないこと。
安心して発言できる、本音が言える状態。

著者は経営者やビジネスパーソンにコーチングを教えてきた人。


◆褒めるよりも否定しないことが大事

どれだけプラスがあっても、マイナスがあれば人は離れていってしまう。
プラスよりもマイナスがないことが大事。
否定することはマイナス。


◆相手を否定するとは

無意識に否定していることが多い。
正論を伝えたり、アドバイスを言う、相手の目を見ない、腕を組むなども否定にはいる。
相手が否定ととったらそれは否定になる。
相手がどう感じるかを想像すること。
自分にとって一緒にいて疲れる人と、心地いいひとを
考えてみる。


◆否定のシチュエーション

・事実だと思い込んでいるとき

35歳で独身なら世の中の95%は生涯独身だという研究結果があるとする。
それを35歳で独身の人に伝えることは、事実であっても伝えるべきではない。
相手は傷ついてしまうし、話しかけることをやめたいと思うようになってしまう。
会議やYoutubeで相手に情報を伝えたい時は事実を伝えてもいいが、対話には必要ない。


・自分は正しいと思い込んでいるとき

自分が正しいと思っていると、自分と違う意見を聞いたときに否定してしまう。
自分にとっての正解が、相手にとっての正解とは限らない。
自分の意見ですら、時が経つと変わっていく。
大人の課題や問題には、明確な答えなどない場合がほとんど。
「ああ、この人はこーゆう考えなんだな」と違いを受け入れる。自分が正しいという思い込みはしない。


・他人に過剰に期待している時

他人に対して、これくらいできるだろうなどと思ってしまった場合、できなかったときに否定してしまう。
部下に対して仕事をふってできなかったとしても、
その人なりに頑張っている。わざと失敗して困らせようと思っているわけではない。
キングコングの西野さんは、ヒューマンエラーはない、全てシステムエラーだと言っている。エラーが起きたときは、そのやり方自体に問題があり、やった人を否定する必要はないということ。
ビジネスの世界では、できる人ほどできない人を否定してしまいがち。



◆否定しないためにやること

・「かもしれない」をつけてみる

ぺこぱのように、すべてに「かもしれない」をつけてみる。
子供がうるさくても、元気があっていいことかもしれない。
お金は使った方がいいと言う人もいれば、貯金した方がいいと言う人もいる。どれもその人にとって間違いではない。


・まず相手を承認する

「そうなんですね」「なるほど」と言ってみる。
人はみんな承認してほしいもの。
ただ相手の意見を受け止めて、相手に話してもらうこと。
相手の言葉を繰り返してもいい。
相手の言葉や行動、態度に対しての承認。



◆否定してしまったときのリカバリ方法

「否定しているように聞こえたらごめん」と伝える。
仕事がきついと言ってきた相手に対して、転職するなら早めの方がいいよって言ってしまった場合、すぐに謝る。



◆否定しない態度で接する

目を合わせない、腕を組む、口をへの字にするなど、態度で相手を否定してしまうこともある。
相手と話しているときは相手にだけ集中する。
なるべく笑顔でいるようにする。
特に大事なのは目を合わせること。目を見ないことは相手に興味がないこと。ただ、ずっと目を合わせるのではなく、たまに目を合わせるくらいにする。


◆「さすが」と言って相手をちょこちょこ褒める

デールカーネギーの著者に、「さすが」は魔法の3文字だと書かれている。



◆まとめ

良い人間関係を保つ方法

褒めるよりも否定しないことが大事

ついうっかり相手を否定してしまうシチュエーションは3つある

 ①事実だから否定してもいいと思い込んでいる時
 ②自分は正しいと思い込んでいる時
 ③過剰に期待している時

否定をする一番の原因は「俺は正しい、相手は間違っている」という思い込みからくる

否定しそうになったときは「かもしれない」をつけて視野を広げる

この世に正解は1つではなく、自分の正解が相手の正解ではない。

求められていないアドバイスは不要

「そうなんですね」「なるほど」でまず相手を承認すること

つい否定してしまったときは「否定しているように聞こえたらごめんね」と言ってリカバリーする

否定しない態度で接することを心がける

笑顔、アイコンタクトを意識する

「さすが」と言って相手をちょこちょこ褒める

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