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何故ココで?

 車庫にちょっと物を取りに外に出ると、何かの鳥が囀ってました。家に戻ってから高い窓がら覗くと、ハシブトガラが軽やかに唄ってました。

場所を変え、向きを変えつつ大きなアピールです。

鳥が囀ってるとは、わりと日常的に使うと思いますが、鳥の鳴き声は大きく囀りと地鳴きに分けられてるところまで知ってる人は鳥好きだけでしょう。

囀りは繁殖期にオスが求愛のアピールや縄張りを主張する声で、有名なのはウグイスのホーホケキョでしょうか。ちなみに普段のウグイスは舌打ちみたいな声で超地味です(笑)

 囀りを聞きながら、鳥達も恋の季節か〜とほのぼのとした気分だったのですが、ふと思いました。 何故キミはココで全力アピールしてるんだい?

確かにこの近所ではよくハシブトガラは見かけるし、「コッチ来ないで!」という雰囲気で鳴いてることもありますが、縄張り主張しても、ココいらにやってくるシジュウカラやヤマガラによく急襲されてるし、スズメには数で圧倒されてるしで、とても縄張りとは思えません。

しかし、恋の相手探しならもっとお仲間の多いところが良いのでは?とおせっかいながら思っちゃいます。子育ての場所もありませんし。とはいえハシブトガラの行動範囲がずっと広いのかもしれません。前にエゾモモンガの行動範囲を調べたら2ヘクタールということでびっくりしたことがありました。

夏鳥のオオヨシキリ

 夏の人気者のオオヨシキリです。昨年の大河ドラマ、どうする家康では家康の正室の瀬名の自害するシーンのバックでその声が響いていたのが印象的でした。

オオヨシキリは繁殖地に着くと早いもの勝ちでオスが縄張り?を決め全力の囀りを始め、気に入ったメスが近くに巣作りをするそうです。一夫多妻制なのでオスは近くの巣を周り子作りするそうです。

昨シーズン、勤めている会社の近くで昼夜問わず囀っていたオオヨシキリがいました。完全に出遅れてて、本来河原の草地に場所を決めるはずなのに、川からも離れたボーボーに生えてるセイタカアワダチソウか何かの雑草のところでした。

たぶん、そこにはメスどころかオスも居ないんじゃないかと心配していたのですが、挙げ句電柱や電線の高いところでアピールし始めました。見守るしか出来ませんでしたが、お相手は見つかったのでしょうか? きっと無理だったでしょう。

力の差でその場所に決めたのかもしれませんが、やっぱり場所選びは大切ですよね(笑)

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