見出し画像

出産記録*第一子予定帝王切開

(術中のことも忘れないように記録しています。読む方によって好まない表現がありましたら申し訳ありません。)

令和5年6月、第一子を予定帝王切開で出産。

逆子のため、妊娠37週で出産。

手術予定日当日の診察までに逆子が直っていれば、手術はキャンセルし、自然分娩を待つ流れだったけど、直らず予定通り出産。

感覚としては、あれよあれよという間に時間が流れ、ついにその時が来てしまった、という感じ。

突然手術!となるよりは、心の準備、というか、諦めに似た覚悟はできていた。

手術前は緊張もせず、これから産むという実感もない。

術中待機のためきていた夫と顔を合わせて徒歩で手術室へ。
この時夫の方が緊張していた。私はそわそわちょっとヘラヘラ…。
頑張ってくるね、とグータッチして別れた。

初めての手術室。
入って、手術台に寝かされると、緊張してきた。
震えるような(震えてないけど)、目がまわるような、耳が遠くなるような感覚。
言われるがままに準備のため動いていた。

麻酔は下半身麻酔。
麻酔のための麻酔をチュ、チュ、チュ、と、
本番の麻酔はグーっと背中を丸めて(お腹が大きいのでこれがまあ大変)ドスっと打たれた感覚。
麻酔のための麻酔のおかげで痛くはなかったけど、重い感覚があって姿勢も苦しいし「うっ」と言ってしまい看護師さんに心配された。

麻酔はゆーっくり聞いてきて、胸のあたりまで感覚が鈍くなって痛みは感じなくなった。

麻酔の効きを慎重に確認してもらい、午前10時頃手術開始。

ドラマでよく見る手術室の感じではなく、先生は私にたまに話しかけながらテキパキされていた。

看護師さんは常に私の頭の上にいて進捗状況を教えてくれたり、私の体調を気遣ってくれた。
数十分後、麻酔の影響で少し息苦しくなったのも、看護師さんが確認してくれて気がつく。(初めだからなにが異常か分からず…。)酸素マスクをつけてくれた。

痛くはないけど、引っ張られる感覚は分かる。
初めての経験と我が子に会えると言うことで少しワクワク。

「もうすぐですからね!」「もう生まれますよ!」と皆さんから言われ、開始から30分くらいで、第一子の息子誕生。
ドゥルン!という感覚とともに「オギャー!!」と元気に泣いてくれた。
自然と笑顔になった。期待以上の大声に安心した。

あー、産まれたんだー
自分で産んだわけではないので実感ががあるようなないような。

奥に連れて行かれ綺麗になった我が子と初対面。

うわ、かわいい!
が最初に思ったこと。
はじめまして〜よろしくね〜かわいい〜
と、心の声か本当に言っていたかは忘れたけど何度も言った。
エコーで見ていた、お腹の中にいた子が目の前にいた。

ひとまず無事に出てきてくれたことを先生に説明を受け、我が子は先に病棟へ。

そこから1時間くらいかけて、
私の産後の処置。

たぶん胎盤を出すために
グイグイお腹を押された感覚があった。
その時胃の辺りが気持ち悪かった。

縫合する感覚はなんとなく引っ張られる感覚でわかった。

麻酔の影響もあり眠くなる。
最初緊張していた時よりも耳が遠くなる感覚。
気がつくと余計に胃の辺りがモヤモヤ気持ち悪い。
看護師さんに吐き気どめ等を投与してもらった。

手術は無事終わり、私はぼーっとしていた気がする。

病室へ移動する時、途中で夫と面会。
夫を見た途端意識がはっきりして、
安心して笑顔になれた。
夫は私の顔を見て泣いた。
凄く心配だったらしい。

凄く元気に泣いたんだよ!
とか伝えた気がする。
私は大丈夫とかも言ったかな。

夫は看護師さんに「ありがとうございました」
と泣きながら何度も言っていた。

私たちは立ち会い出産を希望していたけど、
コロナ禍で近くの産院ではどこも叶わず、
そもそも帝王切開になってしまった。
それぞれで出産を迎えなければならなかったけど、
手術前後で夫に会えたことは、
入院中は完全面会NGだったので
本当に嬉しかった。

夫は我が子との面会も許されなかった。
でも、生まれた報告を受けると同時に
スマホを看護師さんに預けて撮影してもらい
待機中に見ることができた。

手術室内でも写真を撮ってくれた。
生まれたてホヤホヤの我が子と
それを見ている私。
私の髪はぐちゃぐちゃだったけど
最高の宝物になった写真。

帝王切開でも誕生の瞬間を共有するために
できることはある。
次がもしあればもっとああしたいな〜と
経験してみて思うこともあった。


制限がある中叶わないこともあったけど、
これが私たちの出産。

この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?