絶壁に建つお堂を参拝してみた
かの有名な俳句が生まれた地、通称『山寺』。正式名『宝珠山立石寺』へ今回は足を運んでみました。山形へ来たならば必ず訪れなければならない場所と言ってよいでしょう。
特に冬。雪が降り積もる『山寺』の様は水墨画の如し。期待を込めてやってきたのですが様子がおかしい。
雪が・・・ない・・・?
残念ではありますがせっかくの機会、のぼることにしました。雪はなかったけど、十分に霊験あらたかな空気を感じることができました。
本堂
『山寺駅』からは徒歩10分ほど歩くと早速本堂が見えてきます。正面に鎮座するのは『布袋』様です。
とりあえず全身撫でまわし、心身健やかなることを祈ります。
山をのぼろうと山門へ向かうと小さいお地蔵さんの群れに出くわします。ふーむ、彼らが何なのかはさっぱり分からない。
山門
こちらで入山料(300円也)を払って、いよいよ1015段の階段をのぼっていきます!
一段ずつ上ることで煩悩が消滅すると言われる有名な階段です。
静寂の中、木漏れ日に照らされる石段を上がっていきます。なんて気持ちの良い朝なんだ・・・(始発で来た)。
仁王門
階段を半分ほど上がったところにある仁王門。少しだけ残雪が見えてきました。銀世界の仁王門を見たかった・・・。
仁王門の天井には名前が書かれた札が大量に貼られていました。このお札、よく寺社仏閣で見かけるなと思って調べたのですが『千社札』というらしい。
参拝の証として奉納するもので、はるか昔木札だったものが次第に紙になったとのこと。現在も自分で作って(購入して)、許可をとれば貼れるようです。
納経堂と開山堂
わずかに雪の残る石段をさらに進むと開山堂とその側に建つ収経堂が見えてきます。
ここまで登ると市街地や周囲の山並みが一望できて、苦労が報われる瞬間です。山寺にふさわしい景色です!ここはしっかりお参り。
五大堂
展望台となっている五大堂からは麓の街並みを一望できます。こう見ると雪の王国山形ですらそれほど積雪がないことが分かり、暖冬の現実を突きつけられます。それでも良い景色!
奥の院
開山堂や五大堂で石段が終わりかというとそうではなく、まだ少し続いています。階段を上り切った先に待つのは奥の院。
これで煩悩は消えました!
さて、本当は奥のお堂に仏様が安置されているようなのですが、なんと冬季は閉堂・・・。まあそこは目を瞑りましょう。
1015段を上り切った達成感と山形の街並みをお土産に下山しました。
ということで、山形の名刹『山寺』を巡る旅でした。
実はここに来るのは2回目。以前はスキーにきたついでに本堂だけ拝んで帰ったのでした。当時はまだ絶景という非日常に飢えていなかったんですよね・・・。今となっては中毒者さながら・・・。
水墨画の風景を拝むこと叶わずでしたが、次回は夏に来ても良いかもしれません。松尾芭蕉が来たのはきっと夏、蝉の声で賑わう季節だったでしょう。
それではまた次のnoteで👍
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