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再登場 TSUGUKIT

二度と使うことはないだろうと思っていたTSUGUKITをクローゼットから引っ張り出してきました。

人生初めての金継ぎから半年以上経過しました。その間、欠けたり割れたりした食器は意識することなく不燃ごみに出してきたのに、なぜ今回は修復する気になったのか。
その答えはすぐにわかりました。わたしは器の内側に色絵などの装飾が施されているとメロメロになるようなのです。最近、行くようになった和食のお店がそういう器を使ってくれていることも影響しているのかもしれません。食べ進めるときれいな色絵が見えてくる。もううれしくなります。

すごく好きなものに対してはTSUGUKITを再登場させてでも修復して使い続けたい。修復作業自体はそこまで好きではありませんが、内側に色絵などの装飾が施されている器を愛してしまっているので仕方ありません。不器用でも要領が悪くてもガラにもなくがんばってしまうことに気がついてしまいました。

こういうことを書き連ねながら、ふと〇〇さんを愛してしまっているので仕方ありません。などとつぶやく日が訪れるのかしらと思ってみたり。

お気に入りの蓋つき小鉢
気付かないうちに欠けていた

生漆に小麦粉と水を混ぜて麦漆を作り、そこに木粉と砥粉を加えて混ぜます。それを竹べらを使って少しずつ欠けを埋めていきます。漆風呂に入れながら何回か繰り返して完成です。と書くと面倒だなと思われるかもしれませんが、何といっても初めての金継ぎで「割れ、欠け、ヒビ」という三重苦のマグカップを何とかやり遂げたわたしとしては今回は楽勝です。欠けだけなのですから修復はうまくいくはずです⁇


物事にこだわりがないと思っていたのに、好きなものに対してはついがんばってしまうことが面白く感じられて記事にしてしまいました。

ここまで読んでくださってありがとうございました。


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