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#9 数学に対する考え方・勉強法

皆さんこんにちは。今日は受験数学の攻略法について解説していきます。英語のように複数回には分けず、この記事で語りつくそうと思うので最後までお読みいただけると幸いです。

まず勘違いしていただきたくないのは、数学が元から苦手な人など存在しないということです。今現在、数学に何らかの苦手意識を持っている人も、どこかで躓いた経験があるだけで、元から苦手な人などいないはずです。

前の記事でも述べましたが、ステレオタイプや固定概念というものは学習の成績に大きな影響を及ぼします。
「自分は文系だから数学が苦手」「女子は数学が苦手」こう言った間違ったステレオタイプを信じ込んでしまうと、よい結果は出ません。ですから、まずは数学はやればだれにでもできると思い始めることからスタートしていただけるとありがたいです。

とはいえ、数学を好きになること以上に上達を見込めるものはありません。
好きこそものの上手なれ、という言葉があるように、数学が好きになればそれに越したことはありません。
私自身の話を少しだけさせてください。私は公立中学校出身だったのですが、中学校の数学でさえ苦手でした。しかし、毎日数学に触れることにより、数学に対する苦手意識が薄くなり、徐々に数学の成績も向上していきました。数学の成績が伸び始めると、数学がますます得意になっていきました。
「成績が伸びる→好きになる」このよい学習ループを築いてしまえば、だれでも優秀な成績を獲得することが可能です。逆に言えば、数学が嫌いになるのは成績が思うようにとることができないからであるともいえます。
では、私たちは数学の成績を向上させ、ひいては数学好きになれるようにするためにはどうするべきなのでしょうか。

私はこれについても「先取り」が重要であると考えます。「先取り」をすることにより授業などでその内容を学習する際に自分の既知の内容を全く知らないのと8割がた理解しているとでは、その授業の質はがらりと変わります。というのも最初から授業内容を10割抑えるのはほとんど不可能で、知らない知識ばかり登場してくるので、当然頭に残りづらくなります。

しかし、前もって学習内容の概念や公式を理解していた人にとっては、自分に足りなかったほんの少しの知識だけ吸収すればいいので、授業というものに気構える必要性もなく、同時に少ない負担で「復習」のプロセスをたどることができるのです。

授業を受けてから復習をすればいいのではないか、そんな風に思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、授業の場を「未知の概念の習得」の場にするか、「既知の概念の復習+α」の場にするかどうかでその時間の密度に大きな差が出ます。

加えて言うと、「授業」というのは「受動的」な学習になりますが、自分で独学することにより「能動的」な学習に変えていくことができます。よくアクティブラーニングが大事だといわれるように、学習においても主体的に取り組むことで、効率が変わってきます。ですから独学というのは最短にして最強の学習方法であるともいえます。

では数学の独学をどのように進めていけばよいのでしょうか。

わたしは「初めから始める数学」という参考書を使って内容を大まかに理解(=インプット)した後で、教科書傍用問題集などを実際に取り組み(=アウトプット)、その後、教科書などで抜け漏れていた知識を獲得しました。(=再度インプット)

私は数学の初学段階において学習方法としては次の2種類があると考えています。
①映像授業で学ぶ(Youtubeやスタディサプリなど)
②参考書などの書籍で学ぶ

どちらにもメリットデメリットというものがあると思います。

ー①(映像授業)のデメリット
映像教材はデジタル機器を媒介として学習するため、誘惑も多く、また映像授業は紙で学習するよりも学習効率が落ちるという研究もあるため、考え物です。
ー①(映像授業)のメリット
その半面で、映像授業を行う方は少なくとも知識が豊富な方が起このあっているので、教えるのが非常にうまいというメリットもあります。

ー②(参考書学習)のデメリット
文字の羅列になるため、ビジュアルに理解することが難しいかもしれません。文字ばっかりで内容が入ってこないというデメリットもあります。

ー②(参考書学習)のメリット
足りなかった知識や、加えたい情報を内容にメモすることができます。
また、いつでも電子機器を介さずに学習内容を参照することができるのも強みかと思います。

どちらが合うかは正直皆さん次第ですから、まずはYoutubeなどで数学チャンネルなどで学習してみて合わなかったら参考書の学習に切り替えるという方針でもいいと思います。

参考までに独学するにあたってそれぞれのおすすめを紹介しておきます。

①(映像授業)
・「超わかる!高校数学」(網羅的なのにわかりやすい説明で速習が可能です。)
・「数学力向上チャンネル」(要所要所のテクニックを習得するのに役立ちます。)
・「数学モンスター」(これは完全に難関大用ですが、チャートなどでは学習できないレベルの高い問題を習得できます。)

②(参考書学習)
・「初めから始める数学」
・「基礎問題成功」(基本問題の習得に役立ちます。)
・網羅系参考書(チャートやFocus Goldなど)(受験ではやはりこれくらいの知識を習得していることが求められます)

これらを参考に数学を「独学」してみてください。
周りとの差がつくこと間違いなしです。
もう一度言いますが、数学は誰にでもできます。
そしてできるようになれば論理的思考力が磨かれ、ほかの受験生に対して優位に立てます。
授業で扱う問題は一回で解くのはなかなか難しいですから、前もって学習しておくことで理解の抽象度を上げることができます。

数学は独学をしていると知的好奇心が間違いなく刺激されます。「なんでこうなるんだろう」、「この場合はどうだろうか」こう考えることであなたは数学脳になっていきます。そして、この数学脳になってしまえば、数学的知識の理解度は指数関数的に伸びていきます。

受験界で合格を勝ち取っていくのは数学ができる人たち。やはり身の回りを見ても数学を先取りしていた人は多くいます。勉強に限らず、「概念を頭の中にわからないながらも入れておく」ことが重要ですので、ぜひ、数学の独学を頑張ってみてください。応援しています。

これで数学の学習法についての記事は閉めたいと思います。次回は国語の学習方法について説明していきたいと思います。

それでは!

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