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ミーハー、スラムダンクを観る

中学生の時、大ヒット映画「君の名は。」が公開された。国内で徐々に人気が高まっていく風をリアルタイムで感じながらも、当時ゴリゴリの逆張りオタクだった私はジブリのパクリじゃん!と確かしばらく頑なに見に行かなかった記憶がある。今考えて見ればたわけの極みである。
そんな当時の私もいざ友達に誘われて映画館に足を運んでみれば、こんな感動体験があっていいのかと、もう映画館上映が終わる頃という時に短期集中で全部で3回見た。作品を見てからは口噛み酒を意識して、白米食べる時は気持ち悪いくらい咀嚼してから食べてたし、YouTubeに載ってる君の名は。の予告映像の三葉に自分の声を重ねるという黒歴史も刻んだ。そう、私はものすごくチョロい人間なのだ。
この経験から「流行っているものにはそれなりの面白さがある」という教訓を得た私は、それ以来流行しているものにはなるべく関心を持つようにしてきた。

ということで、今話題になっている映画スラムダンクを観てきた。
ちなみに原作は未履修でマジで何も知らない。これスラムダンク知らない人は共感してくれると思うんだけど、スラムダンクってなんかいきなり見るにはめちゃくちゃとっつきにくくないですか?余りにも有名どころすぎて、普通に生きてて「スラムダンク読んでみるか〜」とはあまりならないというか。結構昔のやつだし
私がスラムダンクと聞いて唯一知っている事といえば、白髪のモチモチしたおじいちゃんの名ゼリフ「諦めたらそこで試合終了ですよ」くらいである。映画を観た今でこそ、このおじいちゃんは湘北バスケ部の監督と知っているが、昨日まで割と真剣にこの人は化学の先生だと思っていた。

上映されるまでボーッとスクリーンに映る広告を眺めていたんだけど、ふと「いや、今から見ようとしてるけどあまりに事前知識がなさすぎて、原作に対して舐めてかかりすぎじゃない?」というとても今更な自問自答に陥った。
そこで適当にネットで検索をかけてみると、「この知識だけ持って映画見ればまぁ大体いける!」みたいな世にもありがたいオタクが作ってくれたページを見つけたので、私はもうあと3分程で上映開始というときに血眼でスラムダンクの大まかなあらすじと主要キャラを把握するという作業に入った。持ち前の速読力でほぼ本編開始と同時に全てを読み終えた私は、まるでテスト勉強ギリギリで終わらせてなんとかなったやつの面持ちをしていた。

見た感想としては、最高の一言だった。
街中でスラムダンク観ましたか?というアンケートを行って、いいえと答えた人全てに浣腸をした後無理やり映画館に連れていきたいくらいだ。
CGアニメなんだけど、逆にCGである事でバスケの俊敏な動きがリアルに再現されていたし、むしろCGで良かったんじゃないか?まである。
そして10-FEETの主題歌がこの作品を一段と上のレベルまで上げていた気がする。終盤この歌が流れてリョータがどんどん攻めていくところで私は感動のあまり散った。最近は暇さえあれば第ゼロ感を狂ったように聞いている。日本の上位チャートに第ゼロ感がいるのはほぼ私のおかげである。

これを機にスラムダンクしっかり履修しようと心に決めた。まだ見てない方、是非上映が終わる前に劇場に足を運んでください。

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