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憂国忌

 以前読んだ本で面白かったので紹介したいと思ったので。
 三島の友人、三島の父母、三島担当の編集者など様々な立場の人が様々なメディアに三島自決の衝撃を語った記事を纏めた本である。一人の有名人が自衛隊の駐屯地で仲間とともに切腹自殺という行動を取った結果どのような社会への衝撃を与えたのかを詳しく知ることができる。三島の親しい友人たちだけでなく、その日たまたまニュースを聴いた小学生の証言(大人になってから書いたもの)まで入っている。わたしは三島はずっと第一線で活躍していたイメージをもっていたので当時小学生だった人たちがこのころ、小学生が背伸びして読む小説が三島由紀夫から安部公房へ移行していたと証言していた事に驚いた。 案外三島に自死を決断させたのはこういう世の流れだったのかもしれないと思った。

 


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