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マダガスカルの地域生活に近づくために


どうも。トンボです。


前回の旅行記事が自分の記事史上最多のいいねをいただき、頑張って書いてよかったなと思う反面、今後真面目な記事を書いていってもおそらくこれを超えることはないんだろうな…と若干複雑な心境です。笑


そんなことはさておき、マダガスカル滞在が500日の大台をまた一つ越えた今日この頃です。丸2年間の活動期間ですので、残りは約200日です。



最近のマダガスカルは半年ほどの雨季が終わり、乾季へと移り変わってきて肌寒い日が出てきました。ちょうどこの記事を書いているタイミングでは数日間強風が吹き荒れており、太陽が出ないときには半袖の上に薄手の羽織を着ていても外では寒く感じるくらいになっています。



さて、今日は久しぶりにまじめな活動の記事でも書いていきたいと思います。



先月末、私の配属先に別の協力隊員の方々(お二人)をお呼びして患者さんにアクティビティをしてもらいました。


協力隊は活動内容ごとに職種が分かれており、自分は作業療法士隊員、今回来ていただいたのはコミュニティ開発(通称コミュ開)隊員の方です。


つまり、自分の活動は病院での活動ですが、今回来てもらったのは医療系の隊員の方ではないんですね。実はマダガスカルの協力隊の職種割合としては現在約半数程度はこのコミュ開隊員になっています。医療系は看護師隊員が2名、と自分の作業療法士1名を合わせた3名でとても少ないです。リハビリ隊員はさておき、看護師さんはもっと増やせばいいのにと思います。



で、このコミュ開の活動内容はというと、(自分の認識ですが)主に都市部ではない農村地帯に住む人々と一緒になって日々の生活をよくするために必要なことを見つけてやっていく、という非常に幅広い活動内容になっています。所属先もどこかの町や村の役場だったり、栄養局だったり様々です。


ここでポイントとなるのが、コミュ開隊員の方たちは日ごろから地域の人たちの生活を間近で感じているという点です。というのも、自分の職種である作業療法士というのは、医療職種の中でも【病気を治す・取り除くこと】以上に【病気とうまく付き合いながらその人らしい生活を送るための支援をすること】に重きを置いています。


ですが、それが日本であれば家でみなさんがどんな生活をしているかが想像しやすい一方、ことマダガスカルについては自分は普通の人たちがどんな生活をしているかというのがどうしても見えにくい部分があります。普段の活動は病院通いですし。


ということで、マダガスカルの地域生活に詳しい職種の隊員さんをお呼びしてアクティビティができればいいなというところから、作業療法士とコミュニティ開発という離れていそうな2職種のコラボレーションが生まれました。今回は特に院長から「野菜などの食材を長期的に保存できる方法が知りたい、と言っている患者さんがいる」という話があり、それを隊員間で相談させてもらったところ、栄養分野の活動をしているコミュ開隊員の方に来てもらえることになりました。実は昨年の10月にも既に改良かまど作りの活動を別のコミュ開隊員の方にしてもらったこともありました。



去年一緒に作ったかまど



事前準備として、参加する患者さんの家族に食材などを揃えてもらうよう頼んだり(3病棟あって、締め切り日にこっちの病棟は揃ったけどあっちは半分、もう一つはそもそも伝わってないとかありながら)、雑草が生え放題になっていたリハ棟の庭の草刈りをしたり、別の部門に調理物品を借りに行ったら事前に話しておいたのに借用書と院長のサインが無いと貸せないよ!とか言われたりしましたが、、、なんとか間に合わせることができました。まあこの間普段のアクティビティ0で準備だけ進める感じになってましたけど。


そして当日。


病院近くで炭を買い



道端に売ってるけど初めて買った(自宅はIHなので)


以前先輩隊員と作ったかまどのセッティングをして



慣れた手つきです。


煙が凄い出る。自宅では屋内でかまどを使ってる人も多いらしい。


とりあえず下準備はなんとか完了。



患者さんの写真は載せられないので活動中の写真はカット。

出来上がったのがこちら。



ピクルス


一品目が野菜のピクルス。開封しなければ3カ月くらいもつみたい。ちなみにピクルスという単語はマダガスカル人には全然伝わらなくて困った。

次がこちら。


レモンサカイ



マダガスカルの大衆食堂にはサカイと呼ばれる唐辛子のペーストやら酢漬けやらが置いてあって食堂ごとの味があるのですが、それをアレンジしたレモンと唐辛子を合わせたいわゆる柚子胡椒ペーストのようなもの、レモンサカイ。



こちらの2品を作っていただきました。アクティビティに院長も来てくれて、今回のアクティビティの意味合いを患者さんにも伝えてくれたり、積極的に質問されたりと現場にしっかりと目を向けてくださる院長です。素晴らしい。


ということで、コミュ開隊員をお呼びしての調理アクティビティは無事成功しました。よかったよかった。



実は他の隊員の活動先にはみんなお互いに顔を出したり見学しに行ったりしているのですが、私の配属先は精神科病院という特性もあって、他の隊員を呼ぶことは気軽に呼ぶことは少し難しいです。



今回のようにしっかりとした目的を院長に伝えて手続きを踏む必要がありちょっと手間ではあるんですが、こうやって来てもらえると新たな気づきがもらえるので、今後も機会があればやっていきたいなと思っています。




また今月の8日は国際女性デーというあまり日本ではたぶんあまりなじみがない日だったのですが、その日には院内の女性スタッフが10人程度リハ棟に集まって軽い催しがあり、かまど作りをしました。なぜかまど作りだったのかは不明ですが、、、笑


本当はピクルスもする予定だったのですが時間がうまくはまらず。ちなみにこの時も院長もしっかりこられ、一緒に土をこねこねしました。



開始時間に誰もいないという安定のマダガスカルタイムだし、ちょうど前日に職員の親戚の方が亡くなったみたいでバタバタしている人も多く参加者が出たり入ったりも多かったですが、なんとか完成。



開始時間の様子。誰もいなかった(予想通り)




まぜまぜ




こねこね




仕上げ





完成!



ということで最近の活動の様子でした。


最後にですが、1月に受けたフランス語試験DELF B2に合格してました!
めでたい!ありがとうマダガスカル。これでもうあの煩わしい受験手続きともおさらばなのが非常に嬉しい…笑



ではまた!

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