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続・刺青監督

野球をやるのにどうしてこんなに怖い目に遭わなければならないのか?
もう甲子園どころではありません。
毎日が恐怖!
その刺青監督から直々に、「キャッチャーをやれ」と、言われたのです。そして、「キャッチャーも、大事なポジションなんだから、チャンとやれよ」勘弁してくれという感じでした。
断れないですよ、第一怖いですよ。ボコボコを見てますからね。
それと同じ学年の部員から、引きとめられました。一緒に前年度の成績を抜こうと言われ、それは、強いて言へば甲子園に少しでも近い(強い高校)学校へ入るためのデモンストレーションにもなると、退部は何とか思い留まりました。
しかし、ここからが大変でした。思ったとおり、刺青監督は、全く野球音痴だったのです。
バッティング練習はいらない、トスバッティングをしとけばいい、ピッチング練習もいらないなど、後、ノックのとき、バットを持つ手が逆なんです。よく打てるなと思ってました。
こんな具合ですから、不安でしたよ。
野球のことも心配でしたけど、暴力の方も怖かったです。こんなことがありました、小生歯磨きがあまり好きではなかったので、虫歯が多く、歯医者に通ったんですよ。そしたら「どうして歯医者なんか行くのか」と言われて、ボコボコ。それでなくとも虫歯で痛いのに、その上から殴られましたからね。まあ、殴られるのは日常茶飯事、誰かがやられてました。
あと面白かったのが、監督の着替えのとき。部室で着替えるのですが、窓があるんです。その窓を一年生にタオルで塞がせるんですよ。そう他の生徒に刺青を見せないために、でも学校中みんな知ってましたけどね。

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