コラム(1) 認知症の人のライフヒストリーから尊厳を学ぶ
ケア従事者が認知症の人と向かい合う時、どうしても今の姿に引っ張られてしまいます。そのため、時には「困った利用者」のようなレッテルを貼って、上から視点で認知症の人を見下ろすことが多々あるのではないでしょうか。
今のその方の行動に引っ張られ、「認知症の人は厄介な利用者」と自分の中で形づくってはいないでしょうか。
でもその方にもあの方にも、子どもの時代があり、青春時代があり、そしてあくせく働いてきた時代があるのです。一生懸命人生を生きてこられた人たちなのです。「幾星霜の人」と