アントレプレナーシップ第3回授業を終えて

 今週の月曜日3回目の大学生とのコラボ授業が行われた。今回のテーマは、
組織とコレクティブジーニアス
ということだった。授業の流れは次の通り。

1DISC分析から自分の特性を知り、強みと弱みを考える。
2組織の中で自分がどのような役割を果たせるのかを話し合う
3リーダーシップとフォロワーシップについて学習する

1 DISC分析から自分の特性を知り、強みと弱みを考える。


DISC分析とは、人の性格、特性、行動パターンを4つの分類に分けたもので、D(意志が強いリーダーシップ)、I(社交的なムードメーカータイプ)、S(配慮ができるサポータータイプ)、C(データ主義なクールタイプ)に分けられる。
私はCタイプだった。数学の教員としてはその通りだと思うが、これまで、リーダーをしてきた身としては少し残念だと思ってしまったが、これは気にすべきでないということが授業で明らかとなった。

生徒は授業前に事前にDISC分析を行っていたが、質問の内容がわかっておらず、正確な分析結果が出ていなかったようだ。(担任として指導しておくべきだったと反省)授業では5~6人の班を作りもう一度DISC分析を行った。
生徒たちは自分の結果もそうだが、お互いの結果にも興味津々で、とてもおしゃべりなU君がいる班では、「U君は絶対Iタイプじゃん」「正解!なんでわかったん?」などの会話が聞こえてきてとても盛り上がりを見せていた。

しかし、これまでの体験から自分の強みや弱みについて話し合う活動では、いきなり話がストップした班が数班見られた。自分の強みや弱みがわからない&言語化できないという生徒が多いようだ。

 この活動の目的は、マルシェをやっていく際に自分の強みをいかして強い組織を作っていくためだと理解したが、生徒の理解がいまいちだった気がする。これは日々の話の中で理解させていかなければならないと感じた。

2 組織の中で自分がどのような役割を果たせるのかを話し合う

 自分の強みや弱みが明確な生徒はここでもスムーズに自分の役割を発言できていた。おしゃべりのU君は「俺が売り込めば絶対お客さん増えるやん」と言っており、Iタイプの多い班で1人SタイプのNさんは、「冷静に状況を把握してリーダーにアドバイスをする」とレジュメに書いていた。

 一方で、生徒はマルシェをやったことがないこともあり、準備段階においての役割がイメージできておらず、イベント当日の役割ばかりを考えていた。だから話が進んでいない班が多かったが、大学生が「準備の時に何が必要で、そういうのを細かくまとめる人も必要だよね~」とアドバイスしてくれていた。
 担任として、もっと生徒のイメージを膨らませるのと、言語化能力を伸ばすという2点の課題を発見できた。

3 リーダーシップとフォロワーシップについて

リーダーシップが大切だと感じている生徒が多い中で、実はフォロワーシップがもっと大切だというお話だった。
TEDの動画はとてもいいコンテンツだったと思う。

最後に


プレゼンをしてくれた学生がなぜ私たちがここで授業しているのかを話してくれた。
アントレプレナーシップというのは決して起業家だけが身に着けるべきことではない。一歩踏み出してマルシェを行った学生らがそれを話してくれているのだ。また、授業をするということ自体、緊張して勇気のいることだと思う。その姿はアントレプレナーシップそのものだと思う。生徒に間違いなくプラスになっていると思うので、担任として嬉しい限りだ。次回までに生徒にアントレプレナーシップとコレクティブジーニアスの考え方を深めさせていきたいと思う。


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