見出し画像

“二番目の悪者”を読んで

噂を流した者が悪者というのは誤りだと考える
勧善懲悪とは常に片側視点の疑念が生じる

例えば第二次世界大戦の勝者は連合国であるが
ファシズムを産んだ一つのきっかけは賠償金であり
1320億マルクを課した英仏の貸付先は米国である
当然ながらモルガン商会が責められることはない

帝国主義による覇権争いが第一世界大戦の端であり
レーニンが唱える資本主義の最終段階を是とすれば
元は産業革命が産み出した市場原理の自由競争である

産業・市民革命の目的は絶対・封建主義の解体であり
その思想は啓蒙主義の広まりとも繋がっており
”悪者”という概念が産まれたのはここだと考える
つまり、それ以前は思想の自由がなかった

啓蒙主義以前は神学的、宗教的世界観が主であった
有史上、初の宗教とされるゾロアスター教は
"ドメスティケーション"を経て発達したとされ
飼育、順応、教科といった家畜化を意味している

すなわち紛争の生理感情の源は支配であるともとれ
本来の”悪”は支配に依存する心の歪みでなかろうか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?