情報リテラシー論11

授業の感想

今回の授業は、苦戦する紙媒体と電子書籍についてであった。私も以前から紙媒体の衰退を感じていたので、今回はそのことについて紐解いていきとても面白い授業であった。特に、若者は新聞離れはしているものの文字離れはしておらず、逆に発信までしているという話は盲点であった。

確かに人はスマホを毎日触る。そしてスマホを触れば必然的に文字に触れることになる。また発信することで自分の語彙も培われていくことになる。
ひとつひとつは分かっていたはずなのに、「若者は文字離れしていない」とは思わなかったため、そんな考え方もあるのかと驚いた。
また、ではなぜ新聞の発行部数が減少しているのかという考察も面白かった。新聞屋さんが勧誘しづらいという話や、広告収入も入らなくなったという話には納得させられた。


縦長漫画の歴史

続いて授業は電子書籍についてに移った。なんでも、縦スクロール漫画が、今の縦長のスマホとの相性が良く、そのため“ピッコマ”が伸びているらしい。
ピッコマとは、「話」「巻」単位で読むことができる電子書籍の配信サービスである。ピッコマのメリットは、作品数の多さとジャンルの豊富さ、また自分が使っていて感じたのは「毎日無料」「待てば0円」などの制度だりさらにCMもほとんど無いためサクサク読み進められることが魅力だと感じる。


そんな“ピッコマ”などに代表される電子書籍の配信サービスの特色として、「縦スクロール」「オールカラー」があげられる。
しかしこの特色、元は韓国の“ウェブトゥーン”が始まりだったことをご存知だろうか。
ウェブトゥーンとは、日本のマンガが「横読み」で「白黒」をスタンダードとする中、1990年代末〜2000年代初めごろに韓国で生まれたマンガの新しいフォーマットである。
2010年以降、スマートフォンが普及し始めることで世界中に広がったらしい。

日本に住む私にとって縦読みでオールカラーの漫画は“最近できた新しいもの”という印象だったのだが、こんなに昔からあるものだとは驚いた。日本の文化も大切だが、スマホの普及によって韓国の文化も取り入れていくべきなのだと感じた。

その一方、私はピッコマでもあまり縦スクロールの漫画は読まず、むしろ書籍のような漫画を、ページをめくるように横にスクロールして読むことの方が多いと気づいた。
縦長漫画は画面が大きくて読みやすいが、むしろひとつひとつスクロールしなければ読み進めていけないというデメリットにも感じる。
また、「1ページ」「コマ割り」という概念があるからこそ生まれる表現と感動が、日本の漫画にはあると改めて思った。

良いものは取り入れられ、時代についていけないものは消えていくこの世界だが、日本のサブカルチャーはまだまだ消えないのだろうなと、私ら期待している。

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