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「下痢」 から学ぶ ~下痢からの解放への道:私のゲリ戦記~

僕は長年、下痢との戦いに直面してきた。
ストレスや緊張、そして食生活の乱れが原因で、日常生活が苦痛だった。
しかし、その苦しみの中から学んだことがある。
今回は、僕と下痢との戦いの経験を、共有しようと思う。
もし、あなたが、僕と同じように下痢で悩み、苦しんでいるのならば、
その苦しみから、解放される、少しでもの救いになれば嬉しい。

これは、僕が下痢から、人生を取り返す戦い、「ゲリ(下痢)戦記」である。


下痢まみれの人生

僕は精神的に弱い。
繊細さんと呼ばれる人種に入るのではないか。

緊張する出来事、
例えば、
みんなの前で発表するなどの些細なことであっても、
胃がキューッとなって
もよおす。

ちょっと、悪口を言われると、
その言葉が、ぐるぐる頭の中を巡って
もよおす

なにかの大会や部活の練習試合でさえ、
もよおす

他人からは、
理解できないほど小さなことでも
授業で、次当たるっていうことでさえ
恥ずかしいが、
胃が、キュッとなって
もよおすのだ

だから、高校からは
カバンに、いつも
下痢止めを入れていた。

入試のときは、
下痢止めを飲みすぎて
気持ち悪くなった。

社会人にっても一緒。
むしろ、
お酒をのんだり、
緊張する場面が増えたり、
で、どんどん悪化し、
オールデイズ下痢野郎
になった。

オールデイズ下痢野郎なのに
〇〇主任とかいう責任のある仕事を
任され、
出勤前に上からも下からも出る
スーパーゲリ野郎
となる。

これ、死ぬんじゃない!?
病気になるんじゃない!?
いや、もう病気じゃない!?
ゲリ野郎から卒業したい

このままでいいのか?

このままだと、
俺の人生、
ゲリまみれだ!!

ゲリに反旗を翻す!

下痢のとの戦い、
下痢から俺の人生を取り返すぞ!

とりあえず、どこから戦うべきか??

下痢と戦うことを決めた。
しかし、まずは、どうすればいい?

10秒くらい考えて、
とりあえず、

食事面について自分の過去を振り返ってみることにする。

精神面においても弱いのだが、
もともと、僕は、胃が弱い。
普段食べないもの、
例えば、ケンタッキーなどを食べると
(貧しい家庭だったので、めったに食べることがなかった)
深夜に目が冷めて、
滝のような下痢と戦った。

給食でも、
なぜか、ハンバーグが出ると
下痢。

ハンバーガーも下痢になるし、
ファミチキも下痢。

数少ないデートで、
祭りなどに行ったときも
売店で
からあげや 人形焼 などを
食べて

楽しい思い出とともに下痢。

だから、
下痢をしない食べ物と出会ったとき、
涙が出るほど
嬉しかった。

でも、基本的にゆるい便で
快便とは程遠かったけど。

社会人になり、仕事終わりのビールに目覚めた。
毎日、ビールを3缶ほど飲むようになった。
当然、ゲリ。
夕食も、スーパーの惣菜か、コンビニ弁当。
当然、ゲリ。
カッコを付けて、毎週バーに通うようになり
カクテルやウィスキーに詳しくなったけど、
当然、ゲリ。

こんな生活をしていたら、
腹はたるみ、
目は濁り、
体臭も口臭もひどかったんじゃないかな。
頭も、常にボーっとしていて
仕事のやる気も、殆どなかった。

だから、この時期を言い表すなら、
コーシュー・アルチュー・ゲリヤロー

だな(笑)センス無さすぎ。

で、まあ、
まずは、ここだなって思った。
食事面をどうにかせんとなって。

こうして、食事面の改善から試みることにしたんだ。

ゲリ戦記 身体編

僕の下痢歴史を、なんとなくわかってもらえたかな。
さあ、ここから、僕の戦いの日々を書いていく。

ゲリ VS 肉だけ戦法

食事を改善するには、どうすればいいか悩んだ挙げく
なぜか、始めに肉だけを食べるという戦いを下痢に挑んだ。

普通に考えれば、野菜を食べるとかだと思うんだけど、
脳がアルコールでうまく働いていなかったのもあるし、

このころ、糖質制限という言葉が
世間で溢れかえっており、
肉だけを食べると
頭がすっきりするとか
体が若返るとか
言われていた。
この手の本もたくさん売り出されていたし、
職場の先輩達が
炭水化物を抜く食事をしていたのにも
影響された。

この頃の食事は、
朝、ステーキ。
昼、おかずのみ。
夜、肉料理。おかずのみ。

この生活を2週間ほど続けた。

辛かった。

頭は、スッキリするどころか
仕事でのケアレスミスは頻発し、
夜もあまり眠れない。

もともと、肉は好きではないのもあるが、
何より、
体が、臭いのだ
空腹で辛いということはないが、
体が、獣?臭いのだ。
屁も臭い

肝心のゲリは、
なんと
ブラックゲリー
になっていた!!

真っ黒になっておられるのだ。
そして、
ゲリは下痢のまま。

肉だけ戦法は、
ゲリには通用しなかった。
むしろ、悪化させたのである。

この戦い中の私は、
ミート・ブラックゲリー
だな。

ゲリ VS 一日一食

次に、一日一食というもので
ゲリに挑戦してみた。
芸能人でも、
一日一食でいいという人が多いということを聞いて、
もともと、ケチだった僕は、
お財布にも優しいし、
もしかしたら
ゲリから解放されるのでは、
と淡い期待を持って戦いに のぞんだ。

朝は、食べない
昼は、好きなものを食べる
夜は、食べない。

こんな生活を、これまた、
2週間ほど続けた。

午前中や夜、空腹で辛かった

でも、ゲリとの戦いを終わらせられるならば、
人生を変えることができるならば、
と、気持ちを奮い立たせて戦った。

嬉しいことに、
体重が減った。

ズボンがぶかぶかになってきたのだ。
職場では、
頬がコケた、
病気ではないか、と心配された。

さあ、肝心のゲリはどうかというと、
ものすごい出る。
である。

一食しか食べていないのに、
出るのである。

しかも、少しずつ固まってきているようだ。

これは、続けてみるか、
と思ったとき、
テレビで、片岡鶴太郎さんを見てしまったのだ。

これが、運命を変える。

ゲリ VS ヨガ

一日一食での戦いの最中、
僕は、片岡鶴太郎さんが、ヨガをしている姿をTVで見てしまった。
彼も、一日一食しか食べないという。
しかも、そのTVの中で、
鶴太郎さんは、
毎日快便であり、

きれいな黄金(う◯こ)が毎日でるのだ!」

と自慢げに語るではないか!!

きれいな黄金だと!!!
俺は、毎日、飛び散るスープカレーしか出んは!!
(スープカレーさん、ごめんなさい)
って、ついつい独り言をつぶやいてしまった。

もう、片岡鶴太郎様、素敵!!!!!
っていう感じで、
ものすごく、尊敬してしまった。
そして、あろうことか、
僕もヨガを始めることにした。

でも、ここで僕のダメなところが出てしまう。
普通に、LAVAとか、ホットヨガとか、スクールに通えばいいのに、
女の人ばっかで、恥ずかしいっていう
引っ込み思案なところが出てしまった。

とりあえず本屋へ。

雑誌のコーナーを探すと

「男のヨガ」
という本がおいてあり、とりあえず購入。

そこに、載っていたヨガを試しにやってみる。
アシュタンガヨガというらしい。
始めの、準備運動みたいなやつ。
体が硬い・・・・
こんなポーズできないよ・・・
でも、すげえ汗出る
ヨガ、凄え!
なんか、凄え!
鼻でしか息しちゃいけないの!
苦しい。俺、息の仕方知らんかんたんや・・・
瞑想、30秒目を閉じて、何も考えんの、できんやん。
3秒で、次のこと考えとるやん。俺・・・30秒も集中して数えれんのか・・・
次の日、全身筋肉痛。
でも、なんか気分がいい。
巷でヨガが流行るのがわかる気がする。

全身筋肉痛の中、ふと、

ゲリとの勝負っていうけど、
俺の堕落のせいちゃうか?

人生、ゲリのせいで、悪くなったみたいに思ってたけど、
結局、俺が、成長しようとしなかったからなんじゃないか?

俺の人生変えられるの、俺だけやん。
何、他人(ゲリ)のせいにしとんの、俺。

ってことに気付いてしまった。
これが、悟りってやつか!(そんなわけない)

それから、朝、ヨガをやってから出勤するようになった。
食事も、野菜や果物中心になった。
なにかに取り憑かれるように
毎日ヨガをやり
毎朝、少量の朝食を食べるだけになった。

何かをやり続けるということが苦手で、
何をやっても3日も続けられなかった。
学校の宿題すら毎日できなかった僕が、
毎日、ヨガを続けた。
食べないと、
食べられなくなる。
食べると、胃が気持ち悪いのだ。
一種の拒食症のようなものになっていたのかもしれない。
アルコール依存も、
いつの間にか抜けていた。
それくらい、病的にヨガにハマったんだ。

脳がいかれていたのか、
生存本能で、体が、生活習慣を正そうとしたのか?

この頃の、異常さは、
今、振り返っても、理解できない。
記憶もおぼろげである。

肝心のゲリであるが、
一日一食とヨガの効果が少しずつ出始めたのか、
「黄金の」とはいかないけれど、
「かりんとう」くらいにはなってきた。

しかも、量がすごい。
食べていなのに、すごい出るんだ。

そして、
当然、
体重がものすごく減った。
もともと、60キロあった体重が、40キロ台になってしまったのだ。
パンツがブカブカである。子供用のパンツでも買わなくては。

しかし、こんなに一生懸命やったヨガであるが、
悲しいことに
体は、硬いままで、ヨガは上達しなかった。。。。

ゲリ VS 筋トレ

片岡鶴太郎さんは、ヨガを極め、痩せすぎて子供用のパンツを履いているという。
僕は、ヨガを極めてはいないが、痩せすぎて、子供用のパンツを履こうとしている。

ふと、鏡で自分の顔と裸を見た。
一日一食とヨガを始めて3ヶ月ほど、たった頃だろうか。

きもちわる!!!!!

げっそりと頬はこけ、
目は落ち込んでいる。
あばら骨が見え、
痩せたせいで、腹筋はうっすら割れている。

何度見ても、気持ち悪い

俺、こんな、だったか?
ゲリとの戦いは、終わりかけているが、
俺の のぞんでいた姿はこれじゃない!

あれ?

俺、どうなりたいんだっけ?
・・・・・・
自分の裸を眺める。

俺は、どうなりたかったんだ?
ゲリを治してハッピーな人生にするんだろ?
こんな体、テンション上がらない。
ハッピーじゃない
絶対モテないじゃん。
モテる体って・・・・・
どんな体???

ある男の裸体にスマホを向ける女子たちのイメージが脳内に現れる

そうだ!!!ダビデだ!!!

俺、ダビデ像みたいな体になりたい。
裸で立っていても、許され、息子をさらしていても写真を取ってもらえるような
美しい体になりたい。

ダビデになるぞ!!

よし、筋トレだ!!

近くの24時間ジムに直行した。

試しに、ベンチプレスをやってみる。
重りのついていない
ただの棒が上がらない。

隣で、ものすごい大きな重りをつけた
屈強な男たちが
筋肉をみせてくる。

くそう。

僕は、重りのついていない、ただの棒に挟まれて泣いた。
ゲリのことは、もう頭の片隅にもなかった。

ゲリ VS プロテイン

「ただの棒」に挟まれた日から、僕の生活は一変した。

一日一食はやめて、
3食、いや、それ以上食べる。何でも食べる。
もう、野菜中心とかやめ。
炭水化物、糖質、肉・・・バクバク食べた。
まずは、食べないと筋肉はつかないと、ジムの人に教えてもらったからだ。
不思議と、便は快便だ。
もう、下痢から解放されたのか。

筋トレメニューは、ベンチプレスの日、スクワットの日、デットリフトの日と
少しずつやる方が良いと進められたので、そうした。
ヨガは、やめた。筋トレに全集中だ。

もともと、だらしのない性格で、
ヨガが3ヶ月も続いたことも奇跡なのに
コツコツとジムに通うことなんて
信じられないのだが、
げっそり痩せて、ヨガやって、頭のネジがとんでしまったのか、
機械のように毎日ジムに通った。

2ヶ月もすると、体重は50キロ後半に戻り、ベンチプレスもただの棒ではなく、重りをつけてトレーニングができるようになった。
腕が太くなり、スーツがきつくなってきた。

より、重い重りを!、より、大きな筋肉を!
と、トレーニングにのめり込んでいく。
俺、こんな性格だったっけ?
自分が、自分でないような気がする。

トレーニング後は、プロテインという変な粉も飲むようになった。

そして、この粉のせいで、
僕は、忘れていた「彼」とまた、出会った。

ゲリだ。
プロテインを飲むと、ゲリになるのだ。

一袋5000円位するのに、下痢になるのだ・・・

調べてみると、プロテインには、いろいろな種類がある事が分かった。
牛乳からできるホエイプロテイン
大豆からできるソイプロテイン
エンドウからはピープロテイン
麻からは、ヘンププロテイン

いろんなプロテインを試した。
ドラッグストアのものは、ほとんど飲んだ。
アマゾンでもいろんなものを飲んだ。

その中で、下痢にならなかったのは、
ヘンププロテインってやつと、
グラスフェッドホエイプロテインってやつだった。

ヘンププロテインって、大麻草からできっていいうから、やばいやつか?とおもったら、麻薬ではないらしい。味は、草みたい。でも、のむと、お肌がツルツルになる感じがする。

グラスフェッドってのは、草を食べて育った牛の牛乳から作られたものだって。
加工するときも添加物を使っていないらしい。

今まで、乳牛がどうやって育てられているかなんて考えたこともなかったから、
勉強になった。
添加物とかも、難しいカタカナばっかやなーってくらいしか思っていなかった。

食べているものが、どうやって育てられたり加工されたりしているのか、
今まで、何にも考えてなかったな。

そして、
賢い人であれば、ヨガとか、筋トレとかを経なくても、速攻で気づくのだろうが、
こんな仮説が、立った。
僕の下痢は、もしかしたら、添加物っていうものに反応して起こるのではないか?

今更、気が付く、自分のアホさに嫌気が差す。
色んな本や、雑誌に書いてあるやん。
これに気付いた日から、極力、添加物を抜くようにした。
でも、これって、難しい。
スーパーに売っているものって、基本的に添加物が入っている。

そして、ここから、
たくさんある品から、「無添加」
って書いてあるものを選んで、自炊する生活が始まる。

ゲリ VS 健康オタク

自炊するようになって身についた習慣が、
袋の裏を見るということ
カタカナの変な添加物が入っているかいないかって
いちいち確認してから買ったり食べたりするようになった。

漬物とか、意外とたくさんの添加物が入っている。

今まで、何にも考えずに食べていたなと反省。

その一方で、どうしてこんなに添加物が入っているんだろう?と疑問に思う。

添加物が入っている理由を調べてみた。
その理由はたくさんあるらしいんだけど、
安くて、美味しくて、きれいで、すぐに腐らないように
という、企業の努力の結果なんだと知った。

今の僕にとっては「添加物」は、
敵のようなものとして扱っているのだけれど
現代には、なくてはならないものなのだと学んだ。

悪者と思われているものでも、味方や捉え方、歴史をみると絶対に悪という存在は、いないのかもしれない。

こうやって、食に気を付けて行くと、
どんどん健康オタクになっていく。

スムージーとか、言葉さえ知らなかったのに
朝食で飲んでみたり、
薬膳ってのも食べてみた。
ファーストフードは食べなくなったし、
ナッツや納豆を食べるようになった。
チョコレートもハイカカオのものを食べるようになった。

健康本を読み漁った。

生野菜がいいとあれば、
ボリボリ野菜をかじる。
そして、生野菜ばかりだと、体が冷えて寒くなるし顎が痛くなることがわかり、辞める。

ココナッツオイルを体に塗るとよいとあれば、
顔に塗って、テカテカの顔で職場に行き
変な顔をされる。

水をたくさん飲むと良いとあれば、
リュックに2Lのペットボトルを2本入れて
重い思いをしながら出勤する。

そのほかにも、紅茶、スパイス、ハーブ、MCTオイル、ジビエ・・・
いろんなものを試した

毎日実験のようで、楽しかった。

でも、結局、美味しくないものは続かないし
面倒くさいものや、近くのスーパーで買えないもの、高すぎるものは
続かない。

続かなければ意味がない。

気にしすぎるのも、精神的にも良くない。

だから、こんなルールに落ち着いた。

  • 基本的に、無添加

  • ファーストフードは極力食べない

  • 野菜や果物を意識して食べる

  • 食べたいものを食べる

だから、結局
ファーストフードを食べずに、食べたいものを自炊するってこと。
これぐらいしか、僕には継続できなかった。

健康に気を使っている人にとっては当たり前のことだよね。

だけど、僕にとっては大きなこと。

そして、変な話なんだけど、このファーストフード禁止ルールから
TVとか広告の凄さを学んだんだ。

CMで「食べたくなるなる ケ◯タッキー」とかを耳にしたり、
バラエティ番組で、ハンバーガーを見たり、
帰宅の車窓から、「餃◯の王将」の看板を見たりすると、
それらを
食べたくなっちゃうんだよ。

でも、
家に帰って、
本読んだり、お茶飲んだりして、ぼーっとしていると、
そういうものを
食べたかった事を忘れて、
おそらく、体が「本当に食べたいもの」が頭に浮かぶんだ。

不思議だなぁって思っていた。

そしたら、たまたま、本に
毛様体賦活系とか、潜在意識、ミラーニューロンって難しい言葉が載ってた。
どうやら、人間の心理学を上手につかって
広告とかCM,TV番組は作られているらしい。

そんなこと、考えたこともなかった。

で、次の興味が、脳とか、心理、っていうところに移ってきた。
だいぶ、下痢からは、かけ離れてきたね。

でも、これが、下痢から本当の意味で開放されるために、とても重要なことだったんだ。

ゲリ戦記 メンタル編

ゲリと不安

食事や筋トレのおかげで
体の方は整い、
慢性的な下痢からは、開放されてきた。
でも、
メンタルが弱すぎるのだ、俺。

やっぱり、ちょっと不安になったり、
緊張したり、凹んだりすると、
だめ。

始めにやってみたのは、なぜ?作戦

自分の不安の根源を問うのだ。

どうして、こんなに不安になるのだろう?
なぜ?
失敗したくないから
なぜ?
恥をかきたくないから
なぜ?
バカにされたくないから
なぜ?
・・・カッコをつけたいから?
なぜ?
・・・モテたいから?
なぜ?
・・・モテたいからとか、しょうもないなー
俺アホだわあー
あれ?なんで不安なんだろう?
じゃあ、大丈夫か!?

この、「なぜ?」作戦、なかなかに有効である。
不安だと思っていることも、
結局、なぜを繰り返すと
見栄を張りたい、
モテたい、
いいかっこしたい

に、ほぼ収束する。

どんなけ、承認欲求の奴隷になっているんだ、俺!?
笑ってしまう。

そもそも、不安だと思っていることも、起こらないことのほうが多い。

この、「承認欲求」という言葉は、アドラー心理学との出会いで知った言葉だ。

ゲリとアドラー

アドラー心理学との出会いは、たまたまである。
たまたま、本屋さんで、
「嫌われる勇気」っていう本が、
売れています!って並んでいたから。

この本、偉そうな先生に
丁寧な言葉で、悟るように叱られ続けながら、学んでいく感じで、
悔しいような、イライラするような、
感情が、グラグラする本だった。

この本の中で僕の中に残った学びは、
(正しいアドラー心理学の理解ではなく、僕の超訳です)

自分でコントロールできるモノ・コトに集中しろ!
(自分の人生くらい自分で決めろ!)

ってことだ。

他人、過去、未来は、どうやっても、コントロールできない。
自分でコントロールできるものは、
自分の行動だけ。
問題が起こったときも、
誰の問題か、課題の分離をして、
自分のコントロールできる課題にとりくむ。
人の問題には、首を突っ込まない。

だから、人に認められたい=承認欲求
で生きるってことは、
これでいいとか、悪いとか、可愛いとか、かっこいいとかを
人に決めてもらうってこと。

つまり、自分の人生を他人に決めてもらおうとしている
「他力本願野郎」
ってことだ。

そんなやつは、幸せになれるわけがない。

アドラーさんは、こんなことも言う。
(僕の勝手な訳です。本当にアドラーさんが言ったわけではないです。)

辛いとか苦しいとか、人生終わった、ガチャに外れたっていうのも、
自分で決めたこと。
人生変えたきゃ、グチグチ言っていないで、今すぐ、行動しろよ!!

お前は生きている、死んでないじゃん。
それでいいじゃん。生きていることに感謝しろよ!

グサグサくる。
厳しいけど、そのとおりなんだよな。

振り返ってみると、僕は、

人生、うまくいかないことを下痢のせいにしていた。
下痢さん、ごめんなさい。
すべては、僕が、怠惰で、傲慢で、しょうもないやつだったんだ。
僕は、それを認める。
下痢のせいではなくて、僕がクソ人間だった。
それを認める。
認めるには勇気がいる。
でも、今、僕は、ありのままの自分を自分で認めることができたんだ。

自分が、クソ人間で、
何ができて、何ができないかを
正直に認めることができたとき、
本との付き合い方が、ガラリと変わった。

ゲリと本屋

「不安で夜、眠れません」
っていう問題があった。

かつては、
どうしよう?不安だ。
たぶん、ドラマでも見たら気分が晴れる。
酒のんだら、気が晴れる。
みたいに、なんも考えず、ふと湧いた自分のアイディアを信じて行動していた。
で、結局、楽に流れ、何の解決もしない。

でも、
「自分はアホで、解決策なんて思いつくような天才じゃない」
って自分を正直に認めると、
「誰かに聞くか」
ってなる。
でも、誰かに聞くのは煩わしい。
だから、本屋に行って教えてもらおう。
不安をなくすには・・・
たくさん方法があるな!
こんなにあれば、一つくらいは、俺に合うものがあるかも!
「ありがとうございます」
って、5冊くらい買ってみる。

パラパラ読んで、
一つ一つやってみる。
実験だ。
不安がなくなれば成功だし、
なくならなければ失敗。

朝日を浴びる
散歩する
冷水を浴びる
ノートに書き出す
ひたすらぼーっとする
とりあえず寝る
寝る前に日記を書く・・・

ものすごいたくさんの対処法がある
たくさんの人が、
多くの時間を使って身につけたノウハウを
一冊1000円くらいで、一生懸命教えてくれる。

本の偉大さを知った。

いろいろ試した結果、僕には、
「ノートに書き出す」と「超早起き」
が、合っていた。

超早起きは、
不安になるのは、夜だから、
朝、3時に起きれば、
眠すぎて、9時まで起きてられない。
そうすれば、悩みなんてなくなるって方法だ。

「嘘やん」、ってバカにしながらも、やってみたら、
確かに、3時に起きたら、
夜の7時までには、フラフラである。
悩んでいる暇がなく、
寝てしまう。
三大欲求の睡眠欲には、どんな欲も勝てないことを知った。

そうしたら、朝、出勤する前に、
時間があるので、仕事も朝するようになり、
仕事が、早く終わるようになった。

でも、ここで問題が。

やっぱり、朝、起きるの辛い・・・

で、本屋に行く。
早起きの本を探す。
何十冊も出ている。

適当に5冊買う。

実践。実験。

間接照明、夕食を減らす、夜スマホを切る、コーヒーは夕方3時まで、寝起きの紅茶、起きたときにご褒美を用意する・・・・

本当にたくさんの方法がある。
多くの人が実験を繰り返し、
日々、新しい「早起きの方法」を考えてくれている。
感謝。

僕に合ったのは、
朝ドラと紅茶だ。

朝起きたら、ドラマを見る。
そして、ちょっと高い、匂いの強い美味しい紅茶を飲む。
こんなに紅茶が美味しいなんて知らなかった。
今では紅茶マニアである。

ドラマは、今まであまり見たことがなかったけど、
面白いものがたくさんあるんだ。
次が気になって、朝が待ち遠しくなった。

でも、ここで問題が・・・
ドラマの続きが気になって、
ついつい、帰宅後に見たくなってしまう・・・
自己管理力や意志力を鍛えなくては!
本屋へ向かう!

の繰り返し。

本を読むと人生が変わるっていうのは、こういうことか!
本を読んで、習慣を変えると、人生が変わるってことなんだ!

今では、YouTubeで、意志力を付けるって検索すれば、動画でも教えてくれる。
素晴らしい時代です。感謝。

愛すべき「ゲリ」へ

僕は、慢性的な下痢で良かった。
とは言っても、
ただ、食事や生活習慣の乱れが下痢につながっていたのだから、
食事や生活習慣が乱れていて良かった、と言い換えることもできるかもしれない。

もし、食事や生活習慣の乱れのない「完璧な人生」を送って、
大人になっていたらどうだろう。

幸せだったに違いない

でも、その幸せに気づくことができたのだろうか?

そんなことは、考えても仕方がないし、
意味もない。

意味のないことに費やす文字数を、下痢さんへの感謝への言葉にしよう。

下痢さんは、僕に、ずっと「不調のサイン」を送ってくれていたんだ。
体はすごい。
不安があれば、心臓をドキドキさせて、教えてくれる。
ナッツを食べすぎると、ニキビを出して、食べ過ぎよって教えてくれる。
好きな人ができると、瞬時に、その人に視点が合うようにしてくれる。

筋トレのジム代が高いなぁって思っていたら、
「片手で腕立てでもすれば?」って、脳がアイディアを出してくれる。

体さん、脳さん、内臓さん、皮膚さん、目さん、耳さん、歯さん・・・みんな、ありがとう。

結局、この下痢との奮闘した日々は、
自分自身との奮闘だった。
自分の体や心と真剣に向き合った日々だった。

僕は、まだまだ成長する。進化する。
これからも、よろしくな、俺。

そして、下痢(ゲリ)よ、愛してるぜ。




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