見出し画像

ときどき日記(587)不気味な衛生研究所

記事メモを作っていたら不気味な衛生研究所を思い出した。
勤めている方には本当に申し訳ないが、行く度に不気味に思っていた。

市役所に勤めていたとき、庁舎管理を務めたことがある。

ビル屋上にある空調の冷却塔はレジオネラ菌の温床になりやすく、レジオネラ菌の混入した飛沫が換気ダクトをつたって室内にばら撒かれ、これを吸入してしまうと、在郷軍人病を発症し高熱を出す。温浴施設でもレジオネラ菌が繁殖しやすく、高齢者施設などでは死者を出すこともある。

だから冷却塔の水を時々採取して、市の衛生研究所へ持参して検査してもらっていた。

そこは建物が歴史的建造物に近いものがあり、薬品の匂いなども手伝って、いつも不気味さを醸し出していた。うっかり違う部屋を開けようものなら得体の知れないホルマリン漬けがありそうだし、ゴキブリを大量に養殖していると聞いたこともある。

夕方や夜だったらもっと不気味を楽しめたかも。

【記事メモ】
*2024/4/23読売新聞夕刊4版1面
地方衛生研究所
□都道府県、政令市
□地域における保健衛生行政の科学・技術的な中核機関で、全国85カ所に設けられている
□感染症の発生時に病原体の解析や検査、住民への情報提供を担う
□地衛研の中には、床の劣化など老朽化でコロナ関連の資材が搬入できない施設もあった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?