チャイティーソルジャー

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ちいさな意地

なんとはない話題の一つで 家事の分担について お金は嫁が管理してるとか 洗濯は俺がしてるとか なんかしてる?と聞かれたので 皿洗いだと答えた日から なんだが後には引けなくて 今日もまた洗う 嫌々でも 仕事が終わって夕飯を食べて洗い物しないとなー、「めんどくせーなー」って考えてると毎回このやりとりを思い出しては「しょうがねーからやるか」ってなって皿を洗う毎日を過ごしています。 少し前に友人の結婚式に参加してきまして、終わってから友達だけで集まって二次会をしていた時の話です

    • 本当に欲しい物

      器用にしたい私と不器用な私 目指してる場所は一緒だけど 私は前者を選んだ 分かったことといえば、私は想像してるより もっと不器用ってこと どうやら上手くいきそうにないからと 手っ取り早いもので代用した 生き方は地続きだから 染み込んだ間に合わせの根性が抜けなくて いつだっていらぬ回り道ばかりになって もっと純粋に 透き通って あなたのことを欲しがっていたのなら あなたが欲しがってたのはいつだって まっすぐに向き合う心 私があなたに見せていたようなのじゃなくて ほん

      • 水風船

        何もないと思ってたあの頃、ここじゃない何処かだったら何処でもいいから行きたいと本気で思っていた。 この街はそこらじゅうが私自身のおぞましさや浅はかさ、恥ずかしさと傲慢さで膨らんだ黒い水風船で溢れかえっていた。 些細なことの拍子にそれは弾け飛び、連鎖し、中から飛び出した黒い水は濁流となって私の手足に絡み付いて磔にした。 磔にした私の怯え泣き叫ぶのを見て黒い水は私の姿かたちをそっくり真似したものを大量に作り出した。 私そっくりなそれは歓声とも悲鳴とも判別のつかない声を三日三晩あ

        • 孤独と

          孤独だけが  私に寄り添ってくれていたのだと気付く 自分自身の孤独に寄り添った時 どうやら 私の心は少し軽くなるようだ いつか誰かの孤独と触れ合うとき 寄り添い そして繋がる事が出来たなら 言葉を通してそれが出来たのなら 私の世界は少し広がり そして少し 何かを 許せると良いな 孤独となんだか仲良しになってきた、気がしていまして。 随分長いことそっぽを向いてたんですが、その時はあっちも不機嫌でした。 あれはあっちが一方的に不機嫌なんだと思っていた。 でもほんとは

          旅先 VS地元出身の詩人

          おんなじを探す旅の中で 違うことを知る あなたが好きなのはラブロマンス 僕が好きなのはドキュメンタリー おんなじを探すうちに 僕が乗っていたのは夜行バスではなく 飛行機だったことに気づく 窓の外は空の上 一度も行ったことも 思ったこともない景色 僕の行きたかったのはこれじゃないけれど これがあなたかぁと思ったから もう少し行ってみたくなって 座席を深く倒してみた どうも、チャイティーソルジャーです。 インスタきっかけで地元出身の詩人さんというのを聞いて五十嵐ソ

          旅先 VS地元出身の詩人

          休日、美容室で。 ~devote~

          「頑張ってたらちゃんと試合出れてたかもしれないですね」 「多分、ちょっとは出れてたかもですね」 あと数十分で店仕舞いする店内で私と村田さんの声だけが宙を漂っていた。 あの頃の自分が何を思っていたのかをうっすらと思い出す。今の私だから、村田さんの言う事が出来るはずのない夢物語だったとはちっとも思わなかった。 行きつけの美容院に行き、いつもカットしてもらっている村田さんに希望を伝える。 伝え終わり、村田さんが準備を始める。 村田さんはいつもぱっとしない顔のまま取り掛かる。

          休日、美容室で。 ~devote~

          頑張ろうね

          お互い頑張ろう 頑張ろうね 大学生の頃の友人とそんなやりとりをした。 きっかけはインスタのストーリーだった。 その人がアップしたストーリーが定食屋の写真で、それを見るに私の行った事のある定食だったので〇〇にある定食屋でしょ?と送ってみた。 返信の結果全然知らない店だった。 それをきっかけに少しだけお互いの近況報告。その人は少し前に突発性の難聴になったそうだ、色々あったんだと思う。私にも3年の間に本当に色々あったように。 最後にお互い頑張ろうと送り、頑張ろうねと返信が来てい

          時間を華麗に操る

          時間を華麗に操ってみたい。 時間てなんて掴みどころのないものなんだろうってずっと思ってきた。これをしてあれをしてって頭の中では24時間の中に予定をびっしり詰め込んで、それを完璧にこなせる。そして残りの時間を有意義に余裕たっぷりに過ごしている自分を何度描いたことか。 だけどそれが現実になると、理想の予定の半分もこなせなくなる。 今まで時間と私の関係はあまり良くなかったように思う。私は自分の時間で生きていたい。 でも社会には既に多くの人が認めた時間があって、それを指標にみなが

          離れてくなら、そうすれば

          あれです、UVERworldの新曲です。そうです、好きです。ええ熱中してます高校生の頃から今も。 ちなみに「瞳の住人」も好きです、サビのあのバカ高いとこがいつまで経っても出ません。 新曲「Eye's Sentry」を聴きながら、先週の送別会で先輩や上司に言われた事をふと思い出した。 「素の自分とは違う自分を演じちゃえば良いんだよ」 私は何かと行動や考えるスピードが遅い。 けっこうなマイペース人間。 私の世界のフルスピードは一般人からするとおっそい。「俺がスロゥリィ??」

          離れてくなら、そうすれば

          母よ、はっきり言ったらどうだ

          送別会から良い感じに酔っ払って帰ってきた晩のこと。 私は上機嫌で母に送別会がいかに楽しかったかを話していた。 すると母はふと真面目な顔になり私にこう言った。「で、アンタは次の一年でどうなりたいの?」 え? え、え、え???? 油断していた。急なヘビィパンチである。重たいパンチが視界の外からこめかみ目掛けてやってきた。それは躱わせませんわ。カウンターを合わせようとしても恐怖に一瞬身体が固まって反応が遅れる、これがデンプシーロールに飛び込めない所以か。 そもそも母に何を上機嫌

          母よ、はっきり言ったらどうだ