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noteで音楽関連の記事を書こうと思った動機&私の記事へのリンク

 私がnoteで音楽に関して雑感を述べていきたいと思った最大の理由は、近年、日本の音楽世論が特にネットで、様々な人々の思惑(政治イデオロギー的、商業利害的な思惑など)もあって、おかしな方向【日本の音楽産業が衰退する方向】にミスリードされていっていると感じたからです。

なので、私の記事はできれば、日本の音楽業界関係者の方々に読んで頂きたいですね。

 私は80年代の米国のロックやメタルは好きなので、以前は80年代の米国のロックやメタルを「商業的だから」という理由で激しく批判していたカート・コバーンがあまり好きになれなかった【カートが作った楽曲は嫌いではない】のですが、今の日本の音楽世論の動向を見ていると、カートの気持ちが分かってきました【但し、カートの主張に全面同意はしませんが】。

K-POP文化【K-POPのグローバル戦略の成功?】の影響で、今の日本の音楽世論は世界的に人気があるかないか(売れているかいないか)‥商業主義的な価値で「しか」音楽を評価できない人々が激増してしまいましたからね。

しかも今の日本は、80年代の米国よりも遥かに酷い状況です。音楽業界はボランティア団体ではないので、人気があるなしで音楽を評価するのは仕方がないのですが、日本の場合は、一般リスナーが人気があるなしで「しか」音楽を評価できない状態になってきていますからね。

 こういった昨今の日本の音楽世論の傾向、商業主義的な価値で「しか」音楽が評価されない音楽文化は、中長期的には日本の音楽文化を衰退させていくと思います。といいますか既に、「なぜ、音楽好きは激減してしまったのか」でも述べましたが、近年、日本では音楽無関心層が激増していて【音楽無関心層は2009年には15.4%だったのが、2022年には43.8%にまで激増】、その弊害が如実に表れています。

音楽大国の米国でも、売れている、或いは世界的に人気のある曲など、米国で作られた全ての曲の中でごくごく少数なので、今の日本のように、多くの人々が商業主義的な価値で「しか」音楽を評価しなくなれば、音楽市場が冷え込むのは当たり前なんですよね【注1】。

 くれぐれも誤解なきように言っておくと、私自身はカート・コバーンのようなアンチ商業主義者では全くありません。商業主義的な音楽にも良さはあると思うし【そうでなかったら売れないでしょう】、音楽業界もアーティストもボランティアで音楽活動をやっているわけではないですからね。だから後記リンクの私の記事でも、こうした方が収益が上がるのではないかといった提案もしています。

ただ、その提案は売り方、宣伝に関する提案であって、音楽性を世界の流行に合わせ【西洋に迎合し(媚び)】た方が良いといった類の提案ではありません。音楽性はガラパゴス(自律的・非他律的)で良いと思います。アニメや漫画は作風を西洋に合わせた(媚びた)結果、西洋や世界で人気になったわけではないですしね。

 米英の音楽は日本の、或いは世界のアーティストに大きな影響を与えてきましたが、逆に日本の音楽が世界のアーティストに大きな影響を与えられるようになると良いですね。ただ、それには日本のアーティストが音楽性を世界【=実質的には米英】の流行に合わせるような音楽の作り方をしてはダメなんですよね。

日本人が米英音楽の猿真似をして、仮に世界で大人気になったとしても、欧米人からは本音の部分では、日本人は文化盗用ばかりしているといった感じでバカにされるだけですしね。欧米人はオリジナリティ、独自性、独創性、創造性を重視しますからね。

音楽は商品という側面もありますが、文化でもあり、文化というのは商業主義的価値【売り上げ(人気度)】だけに還元できるものではないと思います。

【注1】‥だから、サブスクのせいで日本の音楽業界全体の収益が落ちたというのはちょっと違うと思います。日本以外の国々は日本よりも遥かにCD収益が落ちているのにも拘わらず、サブスクが普及する前よりも音源収益が増えている国々もありますしね。

無料コースがあるサブスクもあり、人々が音楽を聴く金銭的ハードルはかなり下がっているので、本来ならば音楽好きが増えてもいいはずだし、実際、日本以外の国々ではサブスク効果で音楽の市場規模が拡大したり、サブスクが無かった時代よりも音源収益が増えている国々もあるのですが、日本は世界の中では例外的に音楽好きが増えるどころか、ここ数年で音楽無関心層が大激増しているんですよね。その原因に関しては「なぜ、音楽好きは激減してしまったのか」で私見を述べています。

前述の記事以外でも、音楽無関心層が大激増している背景に関してはたまに言及していきたいと思っています。音楽無関心層の大激増は日本の音楽産業や音楽文化にとって深刻な事態ですからね。

■私の記事へのリンク

日本の音楽アーティストの世界での人気度
音楽におけるサブスク戦略に関して
音楽におけるYouTube戦略に関して
日本の音楽と西洋の音楽
音楽における海外市場開拓に関して
なぜ、音楽好きは激減してしまったのか

※)記事へのリンクは、新しい記事を投稿する度に追加更新していきます。

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