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「10年後に、君に仕事はあるのか? 藤原和博」を読んで自分に当てはめてみた

「10年後に、君に仕事はあるのか?」を読みました。藤原和博さんが仕事が消滅していく社会でどんなチカラを身につければよいか?高校生に語りかけるスタイルで大人にも問いかける「人生の教科書の決定版」とも言われている今から約7年前の2017年に出版された本です。初版が出されてから10年後といえば、2027年なのであと3年後になります。
藤原和博さんはリクルートご出身で、義務教育では初となる民間校長として杉並区立和田中学校の校長を務められたことで有名な方です。お恥ずかしながら、これまで藤原さんが書いた本は一度も読んだことなかったのですが、最近はまっているyoutube「フィーチャリスト 外村さん」がおすすめの本、と言われていたので読んでみました。
とても勉強になる内容が書いてあります。実践できるものはひとつずつでも実践して、一歩ずつでも前に進んでいきたいと思います。今回はこの本に書いてある内容を忘れないためにnoteに記事を書いてみたいと思います。また、自分に当てはめてみて、どう実践できそうかということも書いてみたいと思います。

今は先の読めない時代、親である私の価値観が通じない時代

両親から「勉強していい大学に入って、いい会社に入りなさい。借金はダメ。連帯保証人は絶対にダメ。コツコツ真面目に頑張りなさい」と言われて育ちました。今は幸せだと思っています。第一志望の大学に入学して、第一志望の会社に入社して27年が経ちます。転職は一度もしたことありません。ただ、大学に入ることがゴールとなってしまい、その後は楽な方に流れてしまって、学び続けることを怠りました。「大学入った後も努力し続けたら、今より良い人生だったかもな」とかたまに思います。あと視野も狭かったです。もっと視野を広げて、海外に飛び出したら、今とは違う楽しい人生を送れたかも、とかも思うことがちょくちょくあります。
にも関わらず、私は子供に対して「勉強して、いい大学に入りなさい」と言ってます。「勉強しなさい」ということ自体は間違っていませんと筆者の藤原さんも言っています。「勉強すること自体は大学を含めて、選択肢を増やすこと、友人関係が広がるため、それは間違っていません。ただ、良い大学に入ること=よい人生が送れる、という図式にはならない」ことはしっかりと意識して、私のように大学がゴールにならないように子供たちにこれから伝えていかないといけません。

私は富士山を登り、子供たちは八ヶ岳連峰を登る 藤原和博さんの講演資料より

生成AIに代表されるテクノロジーの進歩が凄まじいネット社会

私がIT業界の企業に勤めていますが、もともとパソコンとか技術にはあまり興味もなくて、得意でもなかったです。大企業で安定していて知名度もあるというのが会社選びの基準でした。未だにITは詳しくないです(笑)、ただ市場自体が伸びている業界なので、会社選びの選択肢としては間違ってなかったと思っています。今も詳しい人にお願いするという技術?を身につけて、何とかこの業界で仕事ができています。ただ、ITの進化は凄まじいですね。勉強したことが数ヶ月も立つと古い知識なってしまうというスピードが早い業界です。

それにしても、chat-gptに代表される生成AIはすごいです。noteでブログを始めたり、行政書士のホームページを作ったりするようになって、chat-gptを使い始めました。1億人ユーザ獲得までたった2か月しかかからなかった、という話も頷けます。本当に凄いです。一過性のものではないですね。いまだに自治体や企業でセキュリティ上の問題でchat-gptの利用を制限している企業や自治体があるようですね。負け組確定だと思います。セキュリティって大事ですけど、だからと言って制限するのではなく、うまく使う方向で知恵を絞ってほしいです。日本にとっては虎の子の新幹線の技術だって、中国に漏れてしまい特許登録までされてしまう始末ですから、今更セキュリティが心配だからchat-gptを禁止するなんて思考停止もいいところです。日本の同調圧力って進化も止めてしまうんですね。だから何十年も失われるんですよ。。

正解のない世の中になっている

筆者の藤原さんはジグソーパズル型の正解がある学力から、レゴ型学力のようにもともと正解なんてなくて、自ら正解を作っていく学力が大切になる、と言われています。確かに入学試験も暗記型の問題よりも、思考力を問う問題やプロセスを問う問題、いわゆる正答のない問題が増えてくると言われています。確かに会社に入っても答えがないことがたくさんあります。私は入社して法人営業をずっと続けていますが、入社した当時は「お客様が絶対に正しい」「お客様の要望をいかに叶えるか」を言われました。確かに現在でもある意味、間違っていないと思います。ただ、理不尽なお客様もいますし、お客様の利益と会社の利益が相反することもあります。お客様の利益と会社の利益のバランスを取りながら仕事を進めていくことや落としどころを探っていくことが大事なスキルになってきています。

21世紀成熟社会は「正解のない社会」 藤原和博さんの講演資料より

寿命が延びて人生の長さが決定的に違う時代

織田信長の「人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻の如くなり一度(ひとたび)生(しょう)を得て 滅せぬ者の あるべきか」は有名な歌ですが、戦国時代は人生50年と言われていました。今や日本の平均年齢は男性81歳、女性87歳です(2022年)。高齢化社会ではなく超高齢社会です。日本は2010年には23.0%となり、21%を超えたことで超高齢社会に入ったとも言われています。また、人生100年時代とも言われています。定年の60歳まで働いて、あとは年金で悠々自適な生活なんて送れませんね。40年間も年金だけでは生活できません。私も何歳まで働かないといけないか全く予想できませんが、なるべく長く現役でいたいと思っています。
ただ、定年後もずっと会社勤めはつらいので、個人事業主として、働けるだけ働きたいと思っています。その後、どうなるか、どうするか分かりません。。
確かに人生の長さが変わっているので、私の親の教えなんて時代遅れになっていますし、私の尺度で子供たちの将来を計ってもいけないと思っています。

織田信長の歌

レアカード化して100万分の1の存在になる

藤原さんはいかに自身をレアカード化(レアキャラ化)するか、つまり自分の希少価値を上げるかが大事だと言われています。Aという分野で100人に1人の人材になって、Bという分野で100人に1人の人材になれば、100分の1×100分の1=1万人に1人の人材になれます。それにCという分野で100人に1人の人材になれば、100分の1×100分の1×100分の1=100万人の人材になれるということです。組織では俗人化は良くないと言われますが、自分の希少性をあげて価値を高めていけば、転職も容易になりますし、悪いことではありません。例えば、会社に置き換えても、仕事ができて且つ英語もできれば、それだけで希少性が上がります。どちらかできる人材は沢山いますが、両方できる人材はあまりいません。
時給だって替えの効く店員の時給800円と替えの効かない「あなただからコンサルをお願いしている」と言われているような外資系ITコンサルの時給8万円とは、なんと時給で100倍の差がついています。そして、私の時給は内緒です(涙)。。

日本人の時給はなんと100倍の差 藤原和博さんの講演資料より

レアキャラへ進化したい

私は自分の希少性を高める努力をしてきませんでした。。もし、英語ができたら、今は海外で仕事ができていたかもしれません。ただ、前の記事でも書きましたが、会社員×不動産賃貸業×行政書士の3本柱が、もしかしたら100分の1のレア度に少しだけ似ているのかもしれません。この時の3本柱の趣旨は収入の口を増やすという観点でした。私の場合、営業をやって、管理職をやって、アパート大家の知見があって、行政書士の業務もちゃんとできるようになれば、今後もしかしたらレアキャラに進化できるかもしれません。ポジティブシンキングです(笑)
これからは自分の希少性を高めていく努力をしたいと思います。

レア度を高める 藤原和博氏の講演資料より

子供には情報編集能力と基礎的人間力を高めていく教育を

子供たちには、正解がない世の中でいかに賢く、いかに強く生きていけるか、「情報編集能力」と「基礎的人間力」を高めていくような教育を意識していきます。これは学校や塾任せではできないので、家庭で親が教えていかないといけません。正解/不正解だけではなく、そのプロセスや多様な考え方があるということを普段の会話で積み上げていくことを、これから意識して取り組んでいきたいと思います。あと、新しい経験もさせたいです。旅行が分かりやすいですがお金もかかって何度もいけないので、お金がかからないこと、例えばレストランでも近所の店ではなく新しい店を開拓する、とかそういった小さなことから始めたいと思います。

情報処理力、情報編集力、基礎的人間力 藤原和博氏の講演資料より

子供との向き合い方で気を付けること

藤原さんは以下の3つを挙げています。

①10歳までにたくさん遊ばせる
②子供には海外を経験させる
③子供には面倒なほう、厳しいほう、よりタフな状況を選ばせる


私の場合、①は手遅れ感がありますが、キャンプとか旅行とかなるべく家族で出かける時間を作っていこうと思います。②はお金がかかりますが、今年はリゾートではない所、外国人が普通に生活している所へ海外旅行に行こうと思っています。できれば2年に1回は海外旅行に行きたいです。子供の視野を広げたいと思います。私もちょっとは格好いい所を見せたいので、英語を頑張ります(笑)
③はいつも子供より先回りしてしまうので、失敗させてもいいし、時間もかかってもいいので、子供にやらせる、体験させる、失敗させる、ということを根気強く続けていこうと思います。

10年後、私に仕事はあるのか?

最後に「10年後、私に仕事はあるのでしょうか?」を自分自身に問うてみたいと思います。
・役職定年になって、給料をカットされて、今と同じ仕事はしていませんよね?
・自ら仕事を作り出して、楽しく仕事をしていますよね?
・雇われるだけではなく、個人事業主(行政書士)として稼ぎ、創立した法人から役員報酬をもらって、仕事をしていますよね?

すべてに「Yes!」と答えられるように、子供たちに背中を見せられるように、おじさんこれからも頑張っていきます!

今回の記事は長くなってしまいました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

10年後、君に仕事はあるのか? 藤原和博さん






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