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ぬけられます―丘の辺の道

 廃校舎について語りたい事があるけど今は止す。
 さて廃校舎は市営水道施設の横井戸と鉄筋コンクリートでできた貯水槽の間の奥にあるが、貯水槽の手前が駐車場のような広場になっていてその奥が抜けられることを知らなかった。それは廃道一歩手前の歩行者しか通れない幅の狭い道で、まず貯水槽の端辺りで森林公園に見られるような丸太の階段がある。この道は山の木で上が覆われているためじめじめした印象だが、階段を過ぎるとコンクリート舗装の小道になり入った先は江浦漁港へ降りる道へ通じる。だが途中にある間知石積みの擁壁の根元からやや大きな木が生えてきて道を塞いでいるので通りにくい。擁壁の向こうは蜜柑畑だったようだがすでに農業を辞めてしまったようだ。そうして降りた先はもちろん車が通れる道路で、見返すと小道と丘の上へ向かう道路とのY字路である。その股の部分に戸建て住宅が建っていて閉鎖的な空間になっているので漁港から水道施設へ向かうのには抵抗がある。
 伊豆長岡線及び西浦線のバスは江の浦中央公民館バス停を通るが、そこを降りると前方に国道横断のための押しボタン式信号機がありここから左手に自動車が通れる道がある…少し行くとバス停の名前の由来となった江の浦公民館がある。元は三等郵便局だったらしくこの前の道を行くとY字交差点にぶつかる。左手は先に述べた歩行者しか通れない小道で右手は元は静浦東地区から静浦中学校へ通うための通学路になっていた。ところが行った先は全く整備されておらず雑草がはびこるままで旧校地に行くことが出来ない。これが自分にはどうにも不思議で、旧校舎が映像ロケ用として確保した結果なのだろうけどそんな機会はめったにないし、校庭は子供の遊びに使えるので勿体ない感じだ。自分としてはこの道を整備して獅子浜に抜ける散歩コース(これが自分の提唱する静浦丘の辺の道であるが)として活用して欲しいのだけれど。もちろん先に述べた小道も散歩コースに出来るが、荒れ気味であるのは変わらないし人家に近くてその家の人も賛同しないだろう。国土地理院発行の二万五千分の一地形図では通学路の方は描かれているものの通行できないし小道の方は水道施設の手前で終わっている。そしてGoogle-mapではどちらも道として認識されてない。
 さておき、行った先は通り抜けできないがY字の左から右へ進むとすぐトの字交差点がある。これをトの横棒方向へ進むと江浦の丘を巡る道になる。これは農道として整備されたようで舗装されてはいるが急斜面の棚場だから沿道は農地として利用されてない。またみち中には別荘のような家が山側に建っているが殆ど利用されていない。
 このままではいずれ廃道化してしまうだろう。

青雲
貯水槽
横井戸
旧静浦中学校地
旧校地から見返した貯水槽
貯水槽脇の駐車スペース…この奥は
丸太の階段
不安だ
忘れられたるものなれば
出れた! 出れます!!
下は漁港への道
見返すとこんなだ!


江の浦を見下ろす…奥はマリンパークのある淡島


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