映画「ミステリと言う勿れ」


directed by 松山博昭
starring:  菅田将暉、町田啓太、原 菜乃華、萩原利久、鈴木保奈美、滝藤賢一、松下洸平、でんでん、野間口徹、松坂慶子、松嶋菜々子、伊藤沙莉、尾上松也、筒井康隆、永山瑛太、角野卓造、段田安則、柴崎コウ

天然パーマでおしゃべりな、ちょっとめんどくさい大学生・久能整(菅田将暉)は、美術展のため広島を訪れていた。そこで犬童我路(永山瑛太)の知り合いだという一人の女子高生・狩集汐路(原 菜乃華)と出会う。「バイトしませんか? お金と命がかかってる、マジです」という言葉でもちかけられたバイトとは、狩集家の莫大な遺産相続をめぐるものだった。当主の孫に当たる、汐路、理紀之助(町田啓太)、新音(萩原利久)、ゆら(柴崎コウ)の相続候補者たちと、顧問弁護士の孫・車坂朝晴(松下洸平)は、遺言書にある「それぞれの蔵においてあるべきものをあるべき所へ過不足なくせよ」というお題に従い、各自に渡された蔵の鍵を手に、謎を解いていく。それは先祖代々、この遺産相続はいわくつきで、その度に死人が出ている。汐路の父親も、他の候補者たちと自動車事故で8年前に死亡していたのだ。整が次第に、一族に伝わる「闇と秘密」の真相にたどり着いていく・・・

原作未読なんだけど、一族にまつわる過去の忌まわしい出来事・・・って、こういう伝説が残るのは大体、日本海側の地方じゃないのかなぁ、山陰とか北陸とか・・・が似合いそう。
冒頭、雪景色が映るのだが、その後、原爆ドームとかのシーンは雪なしで不自然すぎるよ〜、季節がズレてない? 雪は??って思ったんですよね、なんかつなぎが変というか雑?

ミステリ・・・というより、蔵の造形が結構凝っていたから、お人形とか座敷牢とか一族の闇の歴史が最初に小出しに出てくるし、最初の小さなトラップとかは実は・・・という小さな謎解きがいくつかあって、真相にたどり着いていくんだけど・・・ミステリっぽくないんだよね〜
松下洸平さんは、やっぱ、他の俳優さんたちと交わらない、異質感ってのがいつも漂う方なので、こういう屈折した人物を演じると似合ってる。
いつも「何かあるだろ、この人」系になるのは、役柄固定となりそうだけど・・・

いや、タイトルが「ミステリという勿れ」だから、謎解きがメインじゃないのはそうなんだけど、映画よりはテレビの特番で良いのでは?と思った。確かに映画ならではの豪華俳優陣なんだけどねぇ。松嶋菜々子さんとか松坂慶子さんとか・・・
松坂慶子さんなんか、もっと何かあるぞ、この人、実は犯人に関わってるぞ?と思わせられたしね。

刑事部屋の三人、伊藤沙莉、尾上松也、筒井康隆さんが絡んでのテレビバージョンの続編の方がいいのになぁ・・・

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