映画「シティ・ハンター  エンジェル・ダスト(天使の涙)」


directed by こだま兼嗣
voice actor/actress: 神谷明、伊倉一恵、玄田哲章、田中秀幸、小山茉美、戸田恵子、一龍斉春水、深海梨加、坂本千夏、沢城みゆき

新宿を拠点に様々な依頼を解決する凄腕の始末屋・冴羽リョウ(神谷明)と相棒の槇村香(伊倉一恵)のもとに、動画作成者(ユーチューバー)のアンジー(沢城みゆき)から逃げた猫を探して欲しいという依頼が入る。超美人のアンジーに色めき立つリョウ。
一方、警視庁の野上冴子(一龍斉春水)は、海坊主(玄田哲章)と美樹(小山茉美)の協力とともにバイオ企業・ゾルティック社の発明した、通称「ADAM(アダム)」と呼ばれる新薬について捜査に乗り出す。それは「エンジェル・ダスト」と呼ばれ、人間を超人化した「究極の兵士」へと変えてしまう恐ろしいもので、リョウの相棒で、香の兄、槇村秀幸を死に追いやったものの最新型だった。そしてアンジーは実は、リョウの因縁の相手、海原から送り込まれた刺客でもあったのだ・・・

さて、アニメ版のファンにとっては、声優陣を前作から揃えての布陣は「おいしい!!」の一言なんだけど、そして、いろんなコラボ、キャッツアイとかルパンとか・・・あれ?次元ってあの声は・・・とかとか、往年のファンにとってはうれしい限り!!
ただね、あまりに「モッコリ!!」の繰り返しは、さすがに「もういいよ!」って言いたくなった〜!! 30分番組のスパイスだったらいいけど、2時間の映画の中であ〜んなに繰り返さなくてもいいでしょ〜とげんなり・・・
また、リョウに向けられた刺客のコンビ、ピラルクーとエスパーダのコンビはなかなか硬派でよかったっす!
そしてアンジー・・・特にエンジェル・ダストを打たれてからのアンジーとリョウの凄まじい戦いは、「人間を超人化して究極の兵士にする」ことの恐ろしさと哀しさをまざまざと見せつけていて・・・
実際にこういう薬品の研究って「ありえる」んだろうな・・・人間の兵士だからこそ「怯んだり、痛みに動けなくなったりする」から、だから戦いは終わる方向へと進む。痛みを感じない超人同士の戦いって、歯止めが効かない・・・その恐ろしさに息を呑んだ。

従来の声優陣を変えずに・・・は確かにずっと「シティ・ハンター」を見てきた者としてはうれしいけど、でも、時の流れの残酷さが分かってしまうのも、ちょっと寂しい・・・
最後に「Get Wild」が流れてきて、あ〜、やっぱ、これだよね、シティハンターとゲット・ワイルド・・・エンディングの映像は耽美でした〜!!

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