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大人二人のミュージアム・クルーズ in TOKYO 2「日本の新進作家vol 20 見るまえに跳べ」@東京都写真美術館


山上新平、淵上裕太、星玄人、夢無子(むむこ)、うつゆみこ 以上5人のグループ展
淵上裕太さんの作品は、ずっと何年も撮り続けている、上野界隈に集まる人々を撮った「路上」シリーズから。展示の仕方が、掛け軸サイズに切ってコラージュ風に壁にずっと細い帯で、天井から床まで隙間なく貼られている。上野公園って何度か歩いているけど、なんせ広いから、私が知ってるってほんまに入り口程度だからね〜、とにかく結構個性的な人が多い。ホームレス?みたいな人もいたり、なんか田中泯さんっぽい人がいたり、なんか目力(めぢから)のある人物が多いなぁと。

 山上新平さんの作品もずっと撮ってらっしゃる「Epiphany」(ひらめき・悟り)シリーズ、古い樹木の木肌なのかな? 何かそこに潜んでいるような妖しさを感じたり。

星玄人さんの作品では、新宿、西成、横浜の街の人々、特に夜の街やドヤ街にいる人たちを撮ったたくさんの写真・・・見ているうちに、あ、大阪のバーのママさんと東京のバーのママさんと、「あ、違いが歴然や!」と気づいた・・・
東京の女の人はやっぱり、顔が小さい・・・かも?
大阪の女の人は若い人でもちょっと年齢重ねた人も、顔を突き出すような感じがして、強さを感じる。「あんた、何撮ってんねん!!」って声が聞こえてきそう。

夢無子(むむこ)さんの作品は、映像と写真で、かなり衝撃的だった・・・ロシアに侵攻されているウクライナに渡って現地で撮って来た「戦争だから、結婚しよう」というタイトルの映像作品は、かなり重い内容なんだけど、やっぱり、現地で撮られた、普通に住んでる人たちの眼差し、そして破壊された建物、公園に空いた穴、それでも料理をして、誰かにふるまって、笑って、結婚して、って生きてる人たちがいる・・という写真が伝えてくる真実と、距離感が「がつん」と頭の上に落ちて来たって印象・・・それでも毎日日は昇り、生活は続いていくんだよね。

うつゆみこさんの作品は、写真は「真を写す」んだけど、異世界を作り出すこともできるという、もう一つの「写真の世界」を思いっきり見せつけてくれました。
魅了される・・・ほんまにこれ、見事なまでに「創作」なんですよね〜、写真なんだけど、創作・・・・笑ってしまうんだけど、これってかなり狂気、シュールだよ・・・まるびぃ仲間と「これは好きだよね!」と意気投合しました。

5人の全く持ち味が違う「写真」展、堪能しました〜!!

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