35ミリフィルム映写体験

2023/6/28   35ミリフィルム映写機操作WS


金沢21世紀美術館では、映画が上映できる「シアター21」というホールを持っている。そして、その内部には35ミリフィルム映写機がちゃんと備えられている。

だから、ここ数年、映画関連の活動・ボランティアでは、毎年フィルム映画上映を行ってきた。

映写担当もボランティアのプロジェクトメンバーが担う。

また、毎年、子供映画教室も開いているので、そのお手伝いをされているメンバーはフィルム映写機を体験されているそうだ。


私自身、大学時代、16ミリフィルムのポータブル映写機を操作したことはある・・・当時、もちろん、DVDとかディスクや配信などの技術がまだなく、家庭用のビデオ、VHSとかベータとかが普及し始めた頃だ。例えば学校などで映画の上映会を開こうとしたら、ビデオ化されてないものだったら、映写機でフィルムを写していたのだ。


時代は進み、いまやほとんどの映画館ではデジタル上映が中心となり、若い世代だけでなく、年配の方々も「フィルム上映とデジタル上映ってどこが違うの?」とあまり意識なくデジタル上映を映画館で見ている状況だ。


実は、最初の「トップガン」もフィルム上映だったのだ。

「ターミネイター」「ターミネイター2」「となりのトトロ」「風の谷のナウシカ」・・・実はみんなフィルム上映で観ていたのだ。


今、改めて「フィルムで映画を見る」ことに焦点をあてて、フィルム映写機、映写室、映写室が物語の中で重要な要素となる映画作品が最近、何本も公開されている。

「フェイブルマンズ」

「エンパイア・オブ・ライト」

「エンドロールのつづき」

「光のさす方へ」

などなど・・・


デジタルで制作された映画「映画大好きポンポさん」・・・これは映画プロデューサーに焦点を当てたアニメ映画なのですが、これをわざわざフィルム化するというプロジェクトもあった。


数々のフィルム会社が、フィルム制作から撤退する中、やはり「映画はフィルムで見る」ことへのこだわりはある・・・


とはいえ、私自身、35ミリフィルムを実際に触ってみたことも、映写機に触ってみたこともなかったから・・・

実感として強く捉えられない・・・というもどかしさをずっと抱えていた。

だって、映写室とか映写機って、特別感ヒシヒシ!なんですよね。映写技師さんって結構「職人気質」って感じだし・・・


そんな中、広坂シネマクラブの活動で、「一度は35ミリフィルムや、フィルム映写機を触ってみたい、体験してみたい」という声が上がっていて、今年の活動の中に「フィルム映写機体験WS」が実現し、参加してきました。


いやいやいや~~~

難しかった~~~~

16ミリのポータブル映写機だと、ちょっと溝にフィルムをはめて、後はボタンをポン!と押せば、フィルムがしゅ~っと進んで巻き取り機まで進んでくれたはず・・・ですが。

35ミリフィルムは歯車、バネ、そしてコマをあわす、う~~、その「コマ」がよく見えないんですよ~悔しい~~!! 老眼の悲しさです。若い時に体験したかった~!!


でもこれが映画の本体・・・・

映画、映画って毎週何本も映画館で映画を見ている私も、これがフィルム、これが映写機と初めて本体に触れたのは、ほんまに貴重な体験でした。



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