映画「バーナデット ママは行方不明」


directed by  Richard Linklater
starring : Cate Blanchett, Billy Crudup, Emma Nelson, Kristen Wing, Judy Greer, Laurence Fishburne

シアトルに暮らす専業主婦のバーナデットは、一流企業に勤める夫エルシー(ビリー・クラダップ)や親友のような関係の愛娘ビー(エマ・ネルソン)に囲まれ、幸せな毎日を送っているかにみえた。しかし彼女は極度の人間嫌いで、隣人やママ友たちと上手くつきあうことができない。かつて天才建築家として活躍しながらも夢を諦めた過去を持つ彼女は、現在の退屈な日々に次第に息苦しさを募らせていく。やがてある事件をきっかけについに限界を感じたバーナデットは、家族の前からこつ然と姿を消し、南極へと向かう。

ママは行方不明・・・となってるけど、全くどこへ行ったかわからない・・・じゃないのね。家族で行こうとしていた「南極旅行」(この辺もぶっ飛んだ行先だと思うけど)ってのがあるから、行方不明というよりは、「一人で先に行った」だけだから、行き先はわかってるわけ。
独特の個性のある、ひたすらしゃべる女性・・・ってのを演じさせたら、ほんまにはまってしまうケイト・ブランシェット・・・この人の素もこういう人なんだって思わせてしまう説得力がある。
でも他人からすると、こういう人と付き合うのは骨が折れるだろうなぁ。
ということで、隣人トラブルも結構派手・・・でも、心弱くなったバーナデットが頼るのも、言い争ってた「隣人」だっていう、その切なさ、可愛さも、ケイト・ブランシェットならでは・・・この辺が巧いです、ちゃんと可愛く見えるんだもんなぁ。

 娘役のエマ・ネルソンが好演。メガネがよく似合う・・・メガネっ娘萌え・・・になっちゃいそうだけど、とにかくかわいいし、結構強い! めげない元気さも良い。

しかしまぁ、極地研究者の中に潜り込むという荒業は、ちょっと荒唐無稽だけど、でも、あのラストの「ありえなさそうで、あったらすごい」、南極基地の設計・・・はおもしろかったし、何か、エキセントリックな言い合いも多かった、この作品の最後にちょっと笑えるし、ああ、このお話全体がコメディなんだよね〜って微笑んで席を立てる、楽しい作品でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?