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「チョコレート ー至高の名を与えられしもの」展


いしかわ百万石文化祭・・・ということで、いろんな企画が県内で催されている。
その一環として行われた展覧会、まるびぃの市民ギャラリーで開催されていました。

チョコレートの原料・カカオは南米で紀元前2000年ごろにはすでに栽培されていたという。先住民たちはカカオを粉にして、香辛料を加え、水や湯に溶かして飲んでいて、嗜好品として、滋養強壮などの薬用効果もあって重用されていたという。
 ヨーロッパに入ってきたのは、大航海時代、16世紀以降だという。
 甘味を加えて、いわゆる「ココア」(ショコラ)として貴族たちの間で広まった・・・

スイスやベルギーのブランド華やかな現代のチョコレートだけど、元々は原料のカカオを南米やアフリカの植民地で原住民から搾取して大量に運んできてたんだ・・・というちょっと暗部もあるチョコレート・・・
香り、風味、そして薬用効果、少ない量の中に含まれる健康効果の高さなどなど、単なる嗜好品だけではない魅力があるチョコレート

展覧会・・・なので、どんな角度・視点から「チョコレート」をとらえるのか、ちょっと興味がありました。
もちろん、カカオがたどった世界規模の歴史的経緯なども詳しく絵や解説がありましたが、かなり多方面からの「チョコレート」展覧会でしたね。
長く「飲み物」としての時代があったため、ショコラとして飲むための茶器がヨーロッパではいろいろあって、その形もおもしろかったです。
現代アートとして、チョコレートシロップで絵を描いて写真作品としたヴィック・ムニーズの作品、1点は、21世紀美術館所蔵作品があって、それは知っていたんですが、他に2点、しかも結構大きな作品があったのが収穫だったなぁ。
  さらに、中村貞夫さんの陶の作品「たたら」が、チョコレート展で出てくるとは、おもしろい視点だなぁと。
確かに、その表面、チョコレートっぽいなぁ。

また、チョコレートそのもので作られた大きな立方体を組み合わせた作品とか、建物?電車の車列?みたいなかなり大きな彫刻作品があって、ガラスケースに入ってて香りとかわからないけど、なかなか見応えありました。
香りを抽出したもの・・・透明なんだけど、チョコレートの香り・・・ほんとアロマ効果あるんだよなぁ。
さて、物販もあり、私のお目当ては、映画「チョコレートは人々」で紹介された「久遠チョコレート」!!
なかなか金沢では売ってないからね。
でも、映画の上映会はあったけど、久遠チョコレート関連の展示がなかったのはちょっと寂しかったなぁ。パネル展示とかあってもよかったのに〜と思った。
障害のある人たち、社会では「自立するだけの収入を得て働く場所」がなかなか見つけられない人たちを積極的に「人材」として雇用し、彼ら一人一人ができる作業を考案して、チョコレート工場として成り立たせブランド化に成功した久遠チョコレート・・・パッケージもとてもおしゃれだし、何より、そのチョコレートの味がとてもおいしかった・・・

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