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BLENDEで汚れ表現してみる  

やり方を考えてみよう

3DCGにおいて、正解はあるようで無いようであるので、色々考えてみましょう。
まず、汚れを表現するにあたって、色々汚れを観察するために、外に出てみてみよう。
雨だれでトタンが錆びていたり、壁に砂埃や土がついていたり、経年劣化でペンキが剥がれていたり、屋根が日に焼けて色褪せていたり。窓の周りってなんであんなに汚れんだろう、とか。モルタルで何かを埋めていたりもする。とにかく水が出やすいところは汚れている。


この、現実の複雑性を表現するのだ。



それをすごおく上手に表現できればいいんですが。
しかも、お手軽に。
お安く。(ここ大事)

ということで、色々考えてみましょう。

んで、本来、ディスプレイスメントやノーマルマップ、荒さ、などなどの問題もあるんだけど、今回はディフューズ(ベース)だけを考えてみるよ。

で、汚す前はこんな感じ。
UV展開をして、比較的綺麗なコンクリートをテクスチャーにしてみた。

 これが今回のベースだ
こんな感じのノード。AOをつけて、立体感を出している。
ついでに環境は軽いわかりやすいEEVEE。


考えてみた 調べてみた

  1. テクスチャーミックスで頑張る

  2. テクスチャーミックス の上に、さらにテクスチャーペイントをしてみる

  3. デカールを貼り付ける

テクスチャーミックスで頑張る

 ベースとなるテクスチャーの上に、汚れテクスチャーをミックスする方法。
 ミックスを適用する係数を色々すると便利になる。
 こういう方法は、UV展開を端折りたい、という、作法的には色々と、こう、あれです、あれな方法に適しています。

AOが係数だから、影がつきやすいところが微かに汚れている。
AOをコントロールすることで、繊細な表現ができる。
 ような気がする。
今回のノードはこんな感じ。

テクスチャーミックス の上に、さらにテクスチャーペイントをしてみる

  ベースとなるテクスチャーの上に、汚れテクスチャーをミックスする方法。
 ミックスを適用する係数を色々すると便利になる。
  の、係数を自分でテクスチャーミックスで描く。
  V展開をきっちりやれば綺麗にできる。

色塗りの要領で汚れときれいなところを塗り分けていく。
きめ細かく汚し表現を入れることができる。
欠点としては、テクスチャーペイントのやり方に慣れていないと、設定でもたつく。
テクスチャペイントの結果。黒いところがきれい。白いところが汚し。
ブラシにこだわればもっときれいになると思う。
係数には、テクスチャーペイントがつながっている。
AOは外しているが、つけてもいい。


デカールを貼り付ける

 つまり、シールを貼り付ける。
 透過画像を用意し、それをオブジェクトにシュリンクさせる方法です。
 

すごくシンプルなコンクリートブロックに戻す
AOも何もなし。

汚れデカールはこれ。

つくりかたは割と簡単。
photoshopで、画像の遠近を直し、レイヤーに変換。
その画像から、黒い部分(てか、汚れている部分)を抽出。
透過PNGとして保存。
撮影はiphone8


汚したいところを選択。Dで複製。Pで切り離す。
これがデカールを貼り付ける場所になる。


小さくてみづらいと思うけど、こんな感じ。
控えめだけど、きめ細かい汚れ表現ができる。
きれいなんだけど、なんてか、あれだ、オブジェクト数が増えるのが弱点。
しかし、ストーリー性のある汚れ表現ができる。
目立たせたいオブジェクトだけに特別に汚しを入れたりもできる。

多分、これよりもっと汚れ表現があるはず。(substance・・・・う、頭が)
とりあえず、思いついたのがこの三つ。
それぞれに弱点と利点がある。

1はとにかくお手軽だし、AOを計数にすると、角が汚れていい感じ。
2は思ったところを思い切り汚せるというメリットがある。しかし、今回のように同じオブジェクトが連続すると不自然になる。
3は面倒だけど個人的には一番きれいでリアリティがあるかな、と。しかし、デカールの数だけオブジェクトが増えるのが面倒。

と、今回、汚れ表現を考えてみたんだけど、なかなか難しいですね。


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