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本場の風はここにあり【サイゼリヤ】

3月も終盤戦。
不安定な天気が続いた1ヶ月、という印象でした。
僕はというと、バカをやっています。
バカを始めてもう28年になります。
自分を客観視などしません。
俺の目は前だけを見ているのです。

IKEA神戸の喫煙所で
元横浜の種田選手のフォームで
タバコを吸いました。
もっと誇張してガニ股にするべきでした。反省。


ダイエット

こう見えて(?)ダイエットをしています。
昨年12月頃からスタートして約4ヶ月。
軽い食事制限と週1のジムを継続し、
およそ-5kgを記録しています。
先日、職場のお客様に
「あれ?お前ちょっとシュッとしたな。痩せたか?」
とお声がけ頂きました。
「そうなんすよ!気づいてもらえて嬉しいです!」と返事すると
「まあ俺そういうところを見る仕事やからな」とバッサリ。
その方は高級車メーカーの重役さん。
常に人の変化に気づくことが大切だそうです。
プロやな、と感心しながらも
「いやそれ言わんでええやん」とツッコミました。
心の中ではなくしっかり声に出して
そんな若輩者の舐め散らかした
タメ口ツッコミも許すおおらかさが、
世界中で愛される所以なのでしょう。

ともあれ食事制限は意外とキツイ。
大人のカピバラぐらいキャベツばかりを
食べている僕はある日こう思いました。

「サイゼでバカ喰いしてえ」
(特大リバーブ)


頭の悪い決意。我ながら素晴らしいです。
トリコも「思いたったが吉日なら、
その日以降はすべて凶日
」と言っています。
サイゼリヤに行きましょう。


サイゼリヤについて

サイゼの車窓から。

みんなのイタリアンの入門編、サイゼリヤ。
イタリア料理専門のファミリーレストランです。
その規模は広大で国内に1069店舗、
国外に478店舗、
地球上におよそ1500店舗を構えています。
….ん?
国外?日本食じゃないのに?
なんという勇気と度量でしょうか。

そして最大の特徴とされているのはその価格。
なんと全品頼んでも3万円程度に収まります。
高校生のバイト代でも「端から端まで全部下さい」が出来てしまいます。
不景気なんて何処吹く風、恐ろしい低価格です。
ファミリーレストラン界でも一際大きな光を放っています。
欧州の風を感じるその名の由来は明らかにされていませんが、
諸説の1つが、こちら。
ギリシャ神話の女神アフロディーテの別名、
「Cytherea」(サイセリア)に由来する。」

いや、諸説カッコよすぎるやろ。
いつも思いますが、真実はどうでもいい。
諸説で沸いていこうぜ

そんなサイゼリヤのメニューには
こんなパンチラインが記されています。

目指す目標の高さが違いますね。感服です。


実力者の認める実力者

余談ですが、サイゼリヤの実力を
ハッキリとさせている記事がありますので共有します。

大変恐縮ながら要約すると、
ミシュランのシェフがサイゼリヤでバイトをすると...。
・なぜならサイゼリヤの方がが美味しいから。
・なにせサイゼリヤはが高い。
てなお話です。感動します。
ぜひご一読なさってください。

味、空間、コスパ、様々な観点から
サイゼリヤはイタ飯の虎の巻と言えるでしょう。


デートでサイゼ論争

時折、話題になるこの議題。
デートでサイゼリヤを選ぶことはアリかナシか」。
おおよそ、割り勘がどうこうの話とセットで議論されていますね。
もちろんそれぞれの思想があっていいと思いますし、
どちらの意見も頷けるところはありますが、
「お前ら暇か!」とは思います。
僕はその議論に白熱するあまり、
真の美味しさ誠の楽しさを見逃すのが怖い。
僕は真っ直ぐ向き合ってしっかり堪能したい、と思う派です。

まあ、話題に事欠かない時点で
サイゼリヤの想定範囲内でしょう。
西遊記の孫悟空が
世界の果ての大きな柱だと思ったのは
お釈迦様の指でした。

所詮、サイゼリヤの掌の上というダンスホール
踊り狂っているのに過ぎないのです。

さ、今回は彼女とディナーデートで行ってきました。

結論を先に少し書くと最高でした。


入国

もはや入店ではありません。
僕らは他国に足を踏み入れるのです。
パスポートはいらない。財布だけ持って。

改めて見るといいロゴです。

今回お邪魔したのはサイゼリヤ 伏見下鳥羽店。
神戸でデートをブチかました後、帰京。
京都南ICで降り、
ラブホ街を余所目にサイゼリヤに直行しました。

道中の国道1号線沿いには、
様々な有名チェーン店が看板を連ねています。
地元ではないのになぜかノスタルジーを感じる道路です。

21:30頃に到着しました。
ラストーオーダーまで1時間。充分楽しめそうです。

窓際の席に案内されソファに腰掛け店内を見回すと、
ファミリー、夫婦、学生など様々なお客様が
食事を楽しんでいます。
幅広い層がサイゼを頼りにしているのだと実感しました。


旅の始まり

イタリアの地図….失礼、メニューを開きます。

ワイン安いなおい…

ジャンルごとにページで分けられたメニューは
まるで新品の絵の具を溢したかのような、鮮やかな色彩です。

メインどころは後ほど参るとして、
まずは"前菜・おつまみ"のページからオーダーです。
以下の布陣で先手を打ちます。

  • 柔らか青豆の温サラダ(182円)

  • ほうれん草のソテー(182円)

  • 辛味チキン(273円)

  • たまねぎのズッパ(273円)

  • アロスティチーニ(364円)

  • エスカルゴのオーブン焼き(364円)

  • プチフォッカ(137円)

  • グラスワイン赤(91円)

  • ドリンクバー(182円)
    ※(全て税抜価格)

今日はオールスター戦です。

エース、4番、ゴールデンルーキー、お祭り男…
各ジャンルから精鋭たちを召集しました。
WBCの監督になった気分です。

なお、僕は運転なのでドリンクバー。
彼女が赤ワインです。

豪華絢爛

ドリンクバーは何歳になってもワクワクのオアシス。
ワクワク最強NO.1のファンタメロンをプッシュします。

味よし色よし。

そうだ。料理が届く前に彼らを呼ばねば…。

塩、ブラックペッパー、ホットソース、オリーブオイルを
ご自由にご利用させてもらいましょう。
とは言っても無闇矢鱈には使いません。
炎上しがちな卓上調味料。

リベラルは秩序の元に。

己の好きにやりつつ、
次に使う人のことを考えて楽しみましょう。


始まりのゴング!

さあ熱くなったところで、熱々の料理が提供されました。
ほぼ同時に到着したのでご覧ください。

対戦よろしくお願いします!

楽しい〜〜!

祭り、いやパーティーの始まりです。
ルフィもここに来れば「宴だ〜〜〜!」ではなく
レッツパーティーーー!フゥーーー!」と
声高らかに叫ぶことでしょう。

オリーブオイル、ニンニク、スパイス…
色んな香りがモチベーションを底上げしてくれます。

決戦の火蓋は切って落とされました。
実食!勢いよく紹介するぜ!着いてこいよ!

そら豆の温サラダはデフォルトで温玉。
柔らかくて甘い、
素材のシンプルな美味しさです。
ほうれん草のソテーは程よいオイリーさで◎。
そして独特のえぐみがありません。
丁寧な下処理が伺えます。
辛味チキンは言うまでもありませんが絶品。
この味はここにしかねえ。
お初にお目にかかりますアロスティチーニ
あんためちゃくちゃ美味いんかい。
スパイスやば過ぎ。汎用性の鬼。
たまねぎのズッパ。
全年齢対象のスープやわこれ。
ほんでチーズが伸びる伸びる。
その距離「13kmや」by市丸ギン

んー!どれも本当に美味しい
本格イタリア料理という軸はブレずに、
誰もが親しみやすい味に仕上がっている料理の数々に
舌鼓を打ちまくります。
怒涛の乱打戦です。
ドジャース&パドレス2戦目です。

熱々のプチフォッカです。
誰とでも相性のいい奴。
ポケモンでいうところのメタモン。
エスカルゴのオーブン焼き。
灼熱のお皿に乗って登場です。

ここでサイゼの楽しいところ、
メニューのセルフ掛け合わせです。
とりあえずは
公式がオススメする組み合わせをかまします。

プチフォッカにエスカルゴをin。

熱々同士が決して喧嘩することなく、
最大の破壊力でこちらを満足させにかかってきます。

オメガモン然り、ベジット然り、
嬉しくてニヤついてしまう
僕の少年の心は今も健在。

美味しいです。

ただ…。
エスカルゴも貝から外されて調理された後、
自分がまた何かの中入ることになるとは
思っていなかったでしょう。
(この記事で一番自身のある言い回し)

さあそしてメインディッシュの登場です!
今回の主役には彼らを抜擢しました。

  • 半熟卵のミラノ風ドリア(319円)

  • イカの墨入りセピアソース(455円)

  • トッピング粉チーズ(91円)
    ※(全て税抜価格)

背徳の具現化。

思わず拍手を送りました。
こんなにも美しいのか。
もはや料理というより景色です。

オリーブオイルと粉チーズもかけます。
そして卵を一閃!

ミルク感強めの一級品のホワイトソースに、
牛肉の旨みはしっかり、
土台は抜群のターメリックライス。
Like a 円堂&豪炎寺&鬼道のイナズマブレイクです。
美味しいに決まっています。

普段ありつけないものも頂けるサイゼリヤ。
口周りが汚れないように
セピアソースに仕上げてくれています。
行き届き過ぎ。

本日のMVPはこのパスタでした。(2票)

美味すぎ。コイツめちゃくちゃです。
終盤にぴったりのあっさりとした味わいながら、
魚介の旨みはガツンときます。
ブラックペッパーで味変しながらペロリ。
まじで美味すぎる。
引きの塩梅が計算されている完璧な一皿でした。

彼女がティラミスを食べてご馳走様でした。
満足。大満足。ありがとうございました。

辛味チキン1.5kg(2200円)をテイクアウトして5700円。
晩御飯としては1人あたり1800円ぐらい。
まじで安い。
そしてどう頼んでもキリのいい金額になるように
価格設定されているのがすごい。

間違いだらけのこの世界に

どこにいる誰とでも繋がれる今の時代。
それは先人達が夢見た奇跡の世界であり、
地平線を長くも短くもできる素晴らしい時代です。
しかしながらそれは、
一杯の酒を酌み交わしたことのない他人にも、
怒りや憎しみの矛先を向けることのできてしまう時代なのです。

人は正義を振りかざす時に、
手加減が出来なくなるものだと僕は思います。
自分が正しいからといって
ただひたすらに攻撃することは許されないはず、
そうあって欲しいと願います。
誰かの"正義"は、誰かの""なのです。
誰かの"正しい"は、誰かの"間違い"なのです。
だから、間違っていていいんです。

貴方の手は、貴方の大切な人の、
大切なその手を握るためにあります。
これは嘘でも綺麗事でもありません。
握った拳を解いて、
俺と意味もないハイタッチでもしましょう。
そして一緒にサイゼリヤでパーティーしましょう。

ほら。
サイゼリヤだって間違いだらけなんです。



公式HP▼


次回予告

次回は…廻るお寿司を掴みにいきます。
お楽しみに。

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