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華麗なる2024年へ【ココイチ】

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

そして、令和6年能登半島地震におきまして、
被災に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。1秒でも早く被災者の皆様が平穏な生活を取り戻しますように。願って、願っています。


3月の大失態

ではでは本題へ参りましょう。

遡る事、およそ9ヶ月。
2023年3月に僕は仕事で大失敗をしました。
その全貌はここに書けませんが、
ざっくり言えば寝坊です。
この世界では"とちった"などと呼ばれます。
時間厳守が当たり前のこの世界では、
あり得ないことをやってしまいました。
目覚めた瞬間は時すでに遅し。
「やってるやん…。」そう呟いたことを覚えています。

当然ですが関係者の方々に謝罪し、反省。ド猛省。


ありがたいことに、
現在もこのお仕事は続けさせて頂いています。
感謝しかありません。マジで。


自分で決めなきゃ!

そこから何も手につかず…とも言えず。
やらなければならない仕事は多々あります。
それらに一生懸命取り組みながらも、
何か一息つく度には、
瞼を開いて時計を見た瞬間と
携帯の異常な着信数の画面を思い出します。
心がキュッと小さくなる音がします。
これは良くない。
「まあこれでもう2度とせんやろ〜」
「大丈夫や、命取られるほどのことやないで」
と笑って許してくれた方(僕の勝手な解釈)に申し訳ない。
何か自分で罰を!枷を!禊を!業を!
そう考えました。

そんな僕の目に飛び込んできたのは
僕がこよなく愛するお店、
カレーハウスCoCo壱番屋、ココイチでした。

画像は烏丸五条店

カレーハウスCoCo壱番屋

ココイチの愛称と黄色い看板でお馴染み、
カレーライス専門の外食チェーン店です。
その伝説の始まりは1978年、愛知県に一号店が爆誕しました。
現在(2024年1月時点)では国内で1247店舗、海外にも208店舗を構え、
日本だけではなく世界基準でも愛されている、地球最大級のカレー屋さんです。
まさに「ここが1番や!」と言えるでしょう。
大きな魅力の1つと言えばそのメニューの豊富さ。
ソース、ライスの量、辛さ、トッピングなどを自分好みに選ぶことができ、
その組み合わせは何と12億通りを超えるそうです。
人生を80年としたときの一生の食事回数がおよそ88000回ですから、
毎日毎食違うココイチのカレーを食べても
到底コンプリートには及びません。

星の数の異性などいません。
が、星の数ほどのカレーならば。

昔クリスマスイヴに食べた
牛すじ煮込みカレー2辛ハムカツトッピング

決断

上記の筆圧で伝わると思いますが、僕はココイチが大好きです。
最低週1、月4~6回は足を運んでいました。
そんなココイチを…禁じました。
店舗に足を運ぶことはもちろん、テイクアウト、宅配、
コラボ商品まで全てを禁じました。
(以下"ココイチ禁")
期間は2023年12月31日まで
(2023年3月半ばスタート)
およそ9ヶ月ほどです。
これを見ている皆さんは「余裕ちゃう?」と思われるかもしれませんが、
決断した僕の感情は、
「ほんまにやるんか…これを…できんのか…?」といったものでした。

昨今の"縛りブーム"、とでも言いましょうか。様々な媒体で目にします。
顕著なところでいうとYouTuberの方々。
内容、厳しさ、期間等は多岐に渡りますが何より、
「ほんまに縛ってはるんや」とこちらに思わせるそのリアルっぷりは、
時代を牽引する方々ならではのものだと、関心させられます。

そしてこの縛りの辛さは、常識的な価値観で判断されるべきでなく、
本人がいかに辛いか。そこに起因するものと考えます。
人の悲しみはあなたの物差しで測れないものなのです。


かくして僕のココイチ禁は始まりを告げました。


渇望

「失って初めてわかる大切さ。」
簡単に使う言葉ではありません。
否、使います。
失って初めてわかった大切がありました。


ココイチ禁
をして2ヶ月。
始めたては「あ〜意外といけるかも」なんて思いましたが、
そんな気持ちは刹那に消え、「ココイチ食いて〜」としか思いませんでした。
専門店でもおざなりにしてしまうことのあるお米炊き加減は秀逸。
何口食べても飽きないカレールー。
地球儀のように広がるトッピングの数々。
「食べたことない味!何これ!」が魅力の個人店に対して、
誰が食べても美味しく、誰でも食べれるカスタマイズができる。
ココイチは提供するお皿の温度まで管理されています。プロ。ごっつプロやで。
そんなココイチに行きたくて仕方がありません。


そもそもここまでに魅了されたのは、
大きなきっかけがありました。

期間限定スパイスチキンカレーに
スクランブルエッグトッピング
(もちろんココイチ禁前)

自主企画

僕は定期的に自主カレーイベントを開催しています。
名を"HOME RUN CURRY"、
素人ながら丹精込めたスパイスカレーを提供する、
まあ平たく言って飲み屋のイベントです。

ありがたいことに3回開催して全て満員御礼。
またやりますんで来てください。楽しいです。

と、まあ宣伝もそこそこに。
そのカレーイベントに際してのココイチという存在は大きいのです。
というのも、カレーソースの研究は日々やっているものの、
自宅で試すのには限界があります。材料もお腹にも。特に困難なのが具材です。
何の肉と何の野菜が、何のソースが何の風味が何の味とどう合うのか。
考えに詰まったそんな時、ココイチです。
「あ、チーズと納豆いけるやん」
「トマトの酸味とアサリもええなぁ」
「やっぱ焼いた鶏乗っけるのは間違いないね」
「後からソースかけんの真似してみよ」
など、自分のカレー脳がパァーッと広がるのです。

イベントを支えてくれてありがとう、ココイチ。


解禁

前置きが長くなりましたね。
解禁日にジャンプしましょう。

ココイチ禁が終わりを告げた
2024年1月1日21時頃、
CoCo壱番屋烏丸五条店へ。

僕の謎のこだわりに理解のある彼女と2人で向かいます。
お休みされている店舗も多い中、
烏丸五条店は元日の京都・烏丸を照らしていました。
(もちろん他店舗はお休みしてもらって構わないし烏丸五条店にもどこかでゆっくり休んで欲しい)

入店すると店内は大繁盛。さすがです。
アルコール消毒をバッチリ決め「2名です」と伝えると店員さんが
「2階のテーブル席が満席でして、カウンターでもよろしいでしょうか?」
とのこと。もちろん構わないさ。
「はい!」と返事をすると思ったより大きな声が出て、
自分の高揚感に少し引きました。

着席すると飛び込んでくるのはメニュー表。
普段ならノールックですが今回ばかりは別。
片隅まで注視します。
普段、優柔不断になることなどあまりないのですが、今回ばかりは別。
長考します。棋士ってこんな気持ちなんやろか。
・・・。
決めた。これだ。

「手仕込みとんかつカレー普通2辛
ハーフスクランブルエッグソーセージ2本
半熟タマゴタルタルソース!」

少年誌もびっくりの必殺技っぷりです。
同行してくれた彼女は、
手仕込みチーズメンチカツカレー150g2辛ハーフほうれん草(ビーフソース)
を注文。こちらも素晴らしいチョイスです。
ビーフソースの魅力を知ると
ココイチポテンシャルの底知れぬ感を味わえます。

待っているあいだもメニューをチェック。
ここに僕が食べれなかった期間限定メニューが乗ってたのか…。
なんて思っているとすぐ到着。
9ヶ月振りのココイチです。ご覧ください。

え?卍解ですか?


もしくは
ヤンジャン巻頭グラビアかと錯覚する煌めきです。
それでは実食です。

うんま。えげつな。何じゃこりゃ。

いらないものの入ってない、
シンプルにして至高のカレーソースが
僕の全身を刺激します。
久々だから2辛にしましたがそれが功を奏しました。
(普段は3辛か4辛)
ポークの旨味がしっかり効いた
何口でも食べれるカレーや。
改めてそれを認識することができました。

手仕込みとんかつはそのままで一口。
うむ。とんかつ単体としても君やばいね。
外はサクッ、中の豚は柔らかくて肉感をガッツリ感じれます。
カレーソースをかけて食べると、もうそこは楽園。
卓上の芳醇ソースをかけると楽園の王へと成り上がります。

スクランブルエッグ、ソーセージ、そして半熟タマゴタルタルソース。
合わせて口へ放り込みます。

このクオリティです。

スクランブルエッグはガッツリ半熟で、
ソーセージのよく焼き感がジャンクさを演出。
些細な病気なら治るのではないか?
そう思わせてくれるほどの幸福感です。

あっという間に完食です。
本当に美味しかった。

彼女の頼んだカレー。美味そう。
てか公式のイメージ写真よりビーフが多い。
凄いな。

安売り

確かにココイチは安くありません。
ファミレス、牛丼チェーンなどでもカレーがもっと安く提供されています。
しかしココイチの公式HPにはこう記載されています。
「値引きではなく、心からのおもてなしで勝負」
壱番屋は決して安売りはしません。なぜなら、お客様との信頼関係があってこそ、店舗経営を長く維持できると考えるからです。

仰る通り。何の仕事でも自身の安売りは良くない。
誇りとプライドを持って取り組んでこそだと思います。

ただ、ココイチよ。1つ言わせてくれ。

「あんな美味いねんから高いって全然思わへんよ!」


この日のレシート。2000円分のお食事券の付いた福袋(2000円)を2袋購入。
占めて6718円。実質2718円です。
あんだけ盛り盛りトッピングしたカレー2杯で?

華麗なる2024年へ

9ヶ月辛かったです。
特に辛かったのは、
大きな仕事の現場のケータリングで
ココイチが何杯でも食べれるという状況下。
僕は、食べませんでした。ココイチ禁だから。
でも匂いは嗅ぎました。

そんな2023年でしたが、得たものもあります。
ココイチ禁をすることで、吹っ切れて仕事ができました。
オンエアで話せば笑ってくれる人もいました。
元日には彼女と最高のディナータイムを過ごせました。
そんな2023年を超え、
まさに華麗なる2024年の幕開けです。


空腹は最高のスパイスなんて言いますが、
それの究極が〇〇禁かも知れません。
クソだるいので2度とやりません。

カレーハウスCoCo壱番屋に最大のリスペクトを。
心から。

今年はココイチいっぱい食べるぞ。

両手に福袋。

カレーハウスCoCo壱番屋公式HP▼

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