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3.11の日に詩を捧ぐ         正源宗之の雑歌詩集より

『歩む』

我が春 迎えたれど
きびしき春となりぬ
がけにころび
いばらに傷つきたれど
進まねば そこに
屍となるらん
ならば血の一滴 残りしなれば
次なる息 つづくかぎり
我は歩まねばならぬ


『愛を求めて』

今の私には何も考える暇なんか無いんだ
ただ一つ君の唇に
私の唇を重ねることだけだ
それが終われば私は暇になるだろう

私の暇な時間は数時間とないだろう
数時間も経てば
また私は君の愛を求めて
ただそれだけを考える時間で
またしても暇なんか無くなるだろう


( 正源の娘のひとり言 )

22年前の日付がある詩です
私は道に迷い
正源もまた迷っていたのかもしれないと
今さらながら思うのです
そう考えると
3.11から13年は
まだ新しい出来事なのだと思います
忙しさに追われる日々に何でもないように見えてるけれど
今日みたいな日は
いろんな悲しみ辛さを思い出します
遠くに住む自分でさえそうなのですから
今日だけは
明日になれば希望に向って生きていけたらいいですね
忙しいのも良き
当たり前に生きて行く日々
今晩は星の見える天でしょうか






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