スイス渡航備忘録2

さて、引き続きスイス渡航に至る経緯を振り返っていこうと思う。

行きたい講習がない

さて、出オチのような見出しになってしまったが、
改めてなぜスイスに行くことにしたのかの話をしよう。

まずは今回の受講費免除は一体どのような条件があるのかについて説明した方が良いだろう。

私が受講費免除で受けられる講習には大きく二つの条件があった。

一つは、今回の協会が一枚噛んでいる講習会であること。
もう一つは、この春、もしくは夏の講習会であることだ。

前者はまあ言わずもがななので特に触れないが、後者について、
今回私が受講費免除の権利を行使できるのは、オーディション合格/受賞から1年間以内という期限付きだった。

つまり、まず2〜3月に行われる春季講習か、6〜8月に行われる夏期講習のどちらかをチョイスする必要があった。

このような講習会は一般的に夏の方が国も日程も充実しており、恐らく多くは夏期講習を選ぶのではないかと思う。

しかし私は、「来年は3年生だし、もしかしたら来年の夏・秋は大きなコンクールとか受けてるかもしれないしな〜、知らんけど。」と思い、春季講習の方から選ぶことにした。

ただ先ほども述べたように、このような講習会は夏の方が充実している。

今回も例に漏れず、選択肢は3択くらいしかなかった。(夏だと6〜7個くらい開催されている。)

内訳としてはウィーン、ドイツ、そしてスイス。

国だけで言ったらまぁ、いつもならウィーン≧ドイツ>スイスという感じで選んでいたと思う。

だか、各講習会の講師陣を見てみる。

……なんかちがくない?

いや、私の立場で違うとかいうのは失礼極まりないのだが、この際なのでそれを承知で個人的に思ったことを言ってしまおう。

私は、大金叩いて海外まで行って即興演奏とか現代音楽とかジャズに造詣が深い先生に習おうとは思えなかったし、ロシア人の先生に習いたいとは思えなかった。
だってハイドン見てほしいし。

それに、私はどちらかと言ったら「古き良き王道の演奏」が好きなタイプだ。

もちろんアイディアに溢れた独創的な演奏も聴く分には楽しいが、自分でやろうとは思えない。

この辺の解釈論の話はまたいつかnoteにまとめようかと思う。

まあそんなわけで、私の中でウィーンやドイツへの魅力が下がってきていたこと、

また、ハイドン以外のレパートリーとしてフォーレを持っていたので、半ば消極的にフランス語圏があるスイスを渡航先として選ぶことにしたのだった。

さて、、、

国選びのことだけで1000文字に到達してしまったので今回はここらで切り上げようかと思う。

お金がなくなった話とか、行けなくなりそうだった話とかはまた次回以降。

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