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【ネタバレ考察】映画『ミス・マルクス』「悲しすぎる人生」「男運が悪いのか“ダメンズ”が好きなのか」

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とても胸が苦しくなる映画でした。「報われない女性」がいました。世のため、世界のため、愛する人のために活動をしたのですが、成果はでません。

成果がでないどころか、一番愛していた人に裏切られるのです。最後には自死します。あまりにも「酷い」結末に絶句するしかありませんでした。

主人公エレノアはカール・マルクスの四女です。幼い頃から父の秘書を担って、自身のキャリア形成に勤めていました。

活動家になるのはもはや運命意外の言葉が見つかりません。

労働者の権利獲得、女性の地位向上、児童の労働禁止など、いまでは当たり前の権利を100年以上前に訴求していたのです。

当時に人たちは「変な人だなあ」とか「女性のくせに」と思っていたのでしょう。

彼女は「男運が悪かった」という人もいるでしょうが、彼女が愛した男性が「クズだったから」こそ、活動を頑張れたという言い方もあります。

彼に「褒めて欲しかった」と思いますし、「離れたくなかった」からです。

エレノアは寂しがり屋であり、男性がいなければダメになってしまう女性だったと思うのです。

彼が浮気をしていることくらい知っていたでしょう。見て見ぬふりをすることで、世間の同情を味方にしていたと思います。

しかしながら、浮気相手が若い女性で、しかも直接「彼と結婚した」と公に言われては「立つ瀬がありません」もう、知らないふりができないのです。

だから、最後のプライドを保つために自死したのでしょう。

とても苦しい映画でした。いまのご時世は「人種差別反対」「LGBTQへの理解」や「男女平等の社会」はたまた「フェアドレード」を実現するための声が世界中で湧き上がっています。

物語は絶望的でしたが、上記を推進させることの大切さを改めて教えてくれた映画でした。


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