…… この度たびのお手紙には「 生きていた時よりも身体からだの色は白く、形も崩れていない 」 などと綴つづられていました。「 純白の色は 天国を譬たとえている 」 と 天台（天台大師）が 著あらわした 仏教ヨーガ聖典 に 述べられています。「 赤みを帯びた白色で 容色の良い者は 天国を得る 」 と 仏教ヨーガ聖典の大論（大智度論）にも 述べられています。天台大師のご臨終の記録には 色が白かったと云います。玄奘げんじょう三蔵さんぞうのご臨終も 色が白かったと記録にあります。釈迦しゃか牟尼むに仏ぶつが 生涯に亙わたって説いた聖なる真理の揺るぎ無き教えに 「 悪い意おもいと行いによって 地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道の六つの迷いの世界を巡り続ける苦しみに留とどまり、善い意いと行いによって 仏道・菩薩道・辟支仏道・阿羅漢道の 四つの聖ひじりの世界へ趣おもむく 歓喜たいらくを成就する 」 とあります。これらの仏教ヨーガ聖典の臨終の文おしえの証拠と 仏教ヨーガ行者の臨終の実際（現実）の証拠とを考え合わせてみれば、この方かたは 天国に生まれるのではないでしょうか？　
　さらには、「 臨終に 法華経の題目だいもく（お経の題名）を 二遍にへん 唱となえた 」 などと綴られています。法華経の第七巻には 「 私が亡くなった後のちは この法華経を実践しなさい。実践する人は、仏を成就する道に覚悟を決めて、教えに疑いを持たず 悟りを得るのです 」 などと述べられています。釈迦牟尼仏が生涯に亙わたって説いた聖なる教えは どれも これも 愚おろかな 戯言たわごとなどではありません。私たちを悟りへと親しく導く父であり、聖なる理法धर्मの源みなもとである 釈迦牟尼仏の 尊い最上の教えなのです。すべてが 真実です。ヨーガの成果を確実に得られる教えなのです。ただ、それらは 学びの適性に応じて、小乗の教え、本来の大乗の教え、顕教の教え、密教の教え、譬えの大乗の教え、真実の大乗の教えと分かれるのです。ヒンドゥー教の シヴァとヴィシュヌの二大神、サーンキヤ学派の カピラ、ヴァイシェーシカ学派の ウルーカ、ジャイナ教の リシャバの三大聖仙、仏教以外の宗教、道教の神仙思想などが、ヨーガの成果を得え難にくい教えであるのに対して、仏の教えは ヨーガの成果を確実に得られる教えです。しかし、このヨーガの成果を確実に得られる教えの中にも、ヨーガの成果を得る確実性が低い教えと、ヨーガの成果を得る確実性が高い教え、詩的に飾り立てた教え、ヨーガの成果を得る確実性の優劣を指摘する教えがあるのです。その中でも、法華経は ヨーガの成果を得られる最も確実性の高い教えです。教えの 信頼度が最も高いのです。真言宗・華厳宗・三論宗・法相宗・倶舎宗・成実宗・律宗・念仏宗・禅宗などは ヨーガの成果を確実に得られる教えの中でも、ヨーガの成果を得る確実性の低い教えを採用して成立させた宗旨、宗派です。法華宗は これらの宗旨、宗派とは 似ても似つかないほど ヨーガの成果を得る確実性が最も高い教えを採用したのです。それだけではなく、釈迦牟尼仏が 生涯に亙って説いた ヨーガの成果を得る確実性の低い教えの数々も 法華経の広大で深遠な教えの海に呑み込まれるならば、この経の神力が発動して ヨーガの成果を得る確実性が高い教えに成熟していくのです。さらに、法華経の題目を存たもつとなれば、尚更でしょう。
　白粉おしろいの効力は 漆うるしを雪のように白く変化させます。須弥山しゅみせんに近づく多くの光の色は すべて金色こんじきになります。法華経の題目を存つ方は 測り知れない生死の繰返しの過去から 現在の生涯に到るまでの悪い意いと行いの報いが、善い意いと行いの報いに変わって大きな幸せを得るのです。当然、積み重ねてきた善い意いと行いの福徳は 金色こんじきとなってヨーガの成果が現前します。
　ですから、亡くなられた この方の魂が この世の人生を了えて 死への旅立ちに臨んで「 南無なむ妙法みょうほう蓮れん華げ経 きょう 」と 唱えられたのなら、はじまりの過去から現在の生涯に到るまでの 悪い意いと行いの報いが すべて幸せに変わって真実に 仏の子となられたのです。煩悩は 悟りを求める心になり、生死の苦しみは 平安の境地に至り、その身は 仏陀を成就する修道に入られたのです。このような方と 夫婦のご縁を持たれたのですから、貴女あなた様さまも また  仏陀の悟りを成就することは 間違いないのです。もし、この教えが虚しい造り話なら、釈迦牟尼仏も 多宝如来も 十方の分身諸仏も 嘘を云う人です。大嘘を云う人、悪人です。すべての生き物を誑たぶらかして 地獄に堕おとす人です。提婆だいば達多だったが 釈迦牟尼仏の 仏国土ぶっこくど（寂光浄土）の主あるじになり、教えの源である釈迦牟尼仏は 阿鼻地獄の炎に 咽むせぶでしょう。太陽（日）と太陰（月）は 地維ちいに転落して 大地が覆くつがえり、河の水は 逆さかさに流れて、須弥山は 砕くだけて消え落ちるでしょう。日蓮が 嘘を云うのではありません。過去、現在、未来の十方の諸仏の嘘となります。このような 嘘が 聖なるヨーガの伝統に為なり得ないことを 注意深く心に留とどめておくべきでしょう。詳しくは お会い致しました時に お話しましょう。

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📝 聖別翻訳に際しては 各国の現代の記述文法 (descriptive grammar) や 規範文法 (prescriptive grammar) を一概に踏襲せず、伝統（神秘）ヨーガの実践における言語学的意味論（semantics）や語用論 （pragmatics）の研究によって発動が期待される芸術体験を主眼に置く。
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以下、省略