今からお前に見せてやるよ。この世に解けない442なんて、塵ひとつもねぇってことをな!2019 J1リーグ第28節マリノスVSジュビロ磐田 プレビュー

はい、名探偵です。本編とは関係ありません。

同時開催ではない時のJリーグの妙が、見事に上位3チームに現れた前節。時間差で試合があると、順位を争っているチームの結果に、引っ張られる事が増えるのも然り。

個々で感じる修正点はいっぱいあると思いますが、そんなに悲観したものでもないと思っています。だって、高野とパギが帰ってきたんだぜ。残り7試合、陣容が整い、総合値が最大化されていくチームをサポートし続けようじゃないか。

という事で第28節、アウェイ磐田戦です。前節、フベロさんを監督に迎えて以降の初勝利を飾ったジュビロ磐田。リーグ戦では監督交代から4試合目でした。この4試合でのフベロ監督の印象は、『ロジカルな判断をしてくる監督』です。私はそこに気付くのに少し時間が掛かりました。

私見を述べるならば、規律と自由を選手にバランスよく与える良い監督だなと思いますし、もう少し早く就任していたら、現在最下位にはいなかったかもしれません。
ただ、最終ラインとSHに求める判断の部分が多いと感じるので、そこの選手に対して、如何に戦術の幹を落とし込めるかで、今後の結果は変わって来るでしょう。最終ラインを固定化させている意図もそこにあるはず。

ある意味、まだチームが醸成されていないタイミングで対戦できる事は、幸運なのかもしれません。

では、いつもの様に前回対戦の振り返りをしますが、監督・選手・布陣・戦術がまるっと変わっているため、今節に向けて参考になる部分はほとんどありません!省いても良いのですが、せっかくなので。

1,【13節ホームジュビロ磐田戦の振り返り】

ジュビロ磐田との前回対戦は、ホームで4-0の快勝。もったいない守備でスペースを埋めて対抗してきました。

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前回対戦でのプレビューでも書きましたが、ジュビロは問題点を抱えながらも、よく粘っていたと思います。

※前回対戦のプレビューはこちら

しかし、ちゃんと攻略したマリノス。テルとマルコスで先制点をもぎ取ります。

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ごちゃごちゃした図ですが、この時の布陣バランスがとても良いのですよ。これもやりたい放題ビルドアップの恩恵。二次攻撃のためのポジショニングをタカとブンちゃんがしています。
スペースを消されても、局所を破壊しており、ディレイになりがちな磐田DFを上手く利用できていました。マリノスを捕まえきれなかった前半の磐田。

一方後半は、マリノスを捕まえに前から来たジュビロ磐田。2点目を取るまでは、結構嵌っていましたが、磐田CKからのカウンターで2点目!

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以降は、守備の統制が取れず、やりたい様にやらせていただきました。4点取っての快勝!

前述した様に、この試合から今節のために得られるものはありません。快勝だったなという余韻だけ思い出したら、さっさと忘れてしまいましょう。

2,【ジュビロ磐田の守備】

まず、ジュビロ磐田の守備です。どうしても引かざるを得ない状況が多いので、442でのブロック守備が基本軸の様に見えますが、フベロ監督としては、どうやら前から行きたい様子で、試合の入りはプレスを掛けてきます。

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しかも、プレスの圧力でこちらがボールを下げれば、食いついてきますし、CBも前へ出てくる分断しないプレスです。

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これがダメだと、結構あっさりブロックに移行します。しかもコンパクトなゾーンで横幅が狭く、ボールサイドに必死のスライドをしてきます。

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図解だと縮尺の問題で分かりにくいのですが、ディフェンス時に選手は相当な距離を走らなければなりません。
また、ディフェンスはブロックエリアを作って、ボールが入ってきたら対応します。要はワンワンっぽいゾーンです。

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コンパクトな陣形なので、清水よりも担当エリアの狭いワンワンです。あれ、最近見たねっていうディフェンス。今回は崩しきらないとダメです。丁寧に危険なエリアを広げて、ハーフスペースとバイタルエリアを使いたいです。

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後は、やはり攻撃時に前がかってくるので、カウンターに弱いチームです。CBが可哀そうになるのは、マリノスと一緒。

そのため、マリノスの前線4枚は、今回もスピードを出し過ぎてしまうかもしれません。

3,【ジュビロ磐田の攻撃】

続いて、ジュビロ磐田の攻撃です。SHが絞って、SBを上げるオーソドックスな442スタイルです。

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このスタイルで、出来ればじっくり攻めたい志向のフベロさんですが、相手のプレスが強く、ビルドアップが上手くいかないなら、ロングボールを蹴る事を是とします。リスク管理をする人です。でも、簡単にボールを失いたくないので、出来るだけ前線にはボールを納められる選手を配置します。それが
ジュビロ磐田ではルキアンなのです。

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さらに、川又がいる時はターゲットが2人になりましたが、その場合は、パスの出し手にどちらをターゲットにするかを選択させる必要があるので、現時点で良い策とは思えません。しかし、川又が怪我をしたとの事で、代わりは中山かなと思います。しかし、藤川を使って来た場合は、ルキアンだけがターゲットになり、1トップ3シャドーの様になるでしょう。

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せっかく、ロングパスの話しになったので、そのままの展開で進めましょう。3シャドーの場合は、 ルキアンをシンプルに使い、SHがそこを起点に飛び出していったり、

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ルキアンだけでゴリゴリ前に行く事も出来ます。ルキアンはディフェンスを引きずれますし、これだけでチャンスを作れてしまうので、足下にボールが入ると前4人で崩せてしまうので怖いです。

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こうなると、ロングボールを出させる前にマリノスは前プレを行い、磐田はそれを外して、ロングボールという展開になると見ています。前プレには磐田CHが落ちたりもしますので、連動した守備がとても大事。

次に、では本来磐田がやりたい事は何かを遅攻をトレースして、見てみましょう。これは、ただのパズルだと思ってください。

まず、SHのスタートポジションがインサイドに寄り4222から始まります。

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そこから、CBが開きCHが一枚落ちて、SBが幅を使って上がり、3322の様になります。CHは縦関係と横関係を柔軟に使ってきます。場合によってはGKもビルドアップに加わります

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この状態でルキアンに入れられれば、押し込めますので、244に移行します。

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この一連の流れの中で、IH化したSHか、SBにボールを入れられれば、ルキアンにショートパスを入れて、起点を作りに来ます。

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または、時間とゴール前中央に人数が揃っていれば、簡単にSBやサイドに流れたSHからアーリークロス。

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お分かりのように、クロスは主要な攻撃パターンになっています。

サイドを封鎖されていれば、前述のルキアンと他3名の連携で崩すのが基本軸になります。

どんな時でも戦術上大事になるのは、SHの状況判断によるポジショニングとプレー選択です。ここの選手の戦術理解が足りないと、今の磐田では致命的なのかもしれません。

正直、さっさとルキアンに当てた方がなんとかなるのですが、繋ぎたい傾向があるため、プレスを緩めてブロックに移行すれば、そこそこ奪ってからのチャンスが作れる醸成度なんですが、まぁ、マリノスなんだから、やっぱり前から奪いに行くでしょうね。
ルキアンに出させないと考えて、やりきる事が大事!

4,【最後に】

さて、スタメン。

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マリノスは、ブンちゃん、喜田、広瀬が戻りそう。問題は左WGですが、私はケイタだと思います。

一方の磐田は、CFに個人的には藤川を使ってくるのではと見ていますが、中山の線も捨てがたく、中山の場合はターゲットを増やす意図なので、漠然と蹴られるエリアを広げたいという狙い。藤川なら3シャドー的に使う狙いです。
こちらとしては3シャドーの方が怖いけど、CBを助けるなら中山。前半中山→後半藤川が正攻法でしょうか。CBはファビオが間に合うかですが、中断期間に合わせてかなということで、藤田は代わらず。
森谷に代わってムサエフと予想。

今回は、文章少なめなので、まとめは要らないですね。

ひとこと言うならば、もう442は攻略出来るんだよ!です。
マリノスは、布陣なんて関係ないレベルには来ています。気持ち入れて勝とうぜ!

ここまで読んでいただいた方、読後に何かのアクションを行っていただいた方に感謝いたします。

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