見出し画像

#450 弁護士の仕事は人助け:ここをアピールしていきたいと思っています

【 自己紹介 】

※いつも読んでくださっている方は【今日のトピック】まで読み飛ばしてください。

弁護士古田博大の個人ブログ(毎日ブログ)へようこそ。プロフィールページはこちら

このブログでは,現在弁護士5年目の僕が,弁護士業に必要不可欠な経験と実績を密度高く蓄積するため,日々の業務で積んだ研鑽を毎日文章化して振り返っています。

日々の業務経験がトピックになっているとはいえ,法律のプロではない方々にわかりやすく伝わるよう,心がけています。スラスラと読み進められるよう,わかりやすくシンプルな内容でお届けしております。肩の力を抜いてご覧くださると嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが,アクセスしてくださり,ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:人助けを仕事にしています 】

人助けの仕事って,いいですよね。

誰かを助けるなんて,とても誇らしいです。

「人助け」というと,どんな仕事が皆さんは思い浮かぶでしょうか。

レスキュー隊や消防士なんかをすぐに思い浮かべる人が多いのでしょうか。

レスキュー隊や消防士は,災害や事故の現場に駆けつけて,救助活動にあたります。

まさに「人助け」です。危険な現場から誰かを救助して,病院など,安全な場所に移動させていますが,間違いなく,「人」を「助けて」います。

他にも,医者の仕事も「人助け」ですよね。病気を治すなんて,人助けに他なりません。

そもそも,あらゆる仕事が「人助け」なのかもしれません。

自分以外の誰かに,お金に換算可能な「価値」を提供して,その価値の見返りとしてお金(報酬)を受け取ることが「仕事」です。

提供した価値に対して報酬(お金)が払われるのは,お金を払うお客さんが,その価値を必要としているからです。だとしたら,あらゆる仕事は,その「必要性」を満たしているわけで,こう考えると,あらゆる仕事が「人助け」なのかもしれません。

ただ,「人助け」かどうか,わかりやすい仕事とわかりにくい仕事があると思います。

例えば,問屋さんです。海苔問屋でもコピー用紙問屋でもいいですが,メーカーから商品を仕入れてきて,それをいろんな小売店に納品するのが問屋さんの仕事ですが,これが「人助け」なのか,一見するとわかりにくいです。

問屋さんなんか存在しないほうがいいと言われることもありますが(問屋は中抜しているだけとか言われます),問屋さんがある程度大量に仕入れることで,メーカーも売上を確保できますし,小売も,必要な分だけ仕入れられるのでお店以外の保管場所も設置しなくても済みます。

他にもいろいろと問屋さんの存在意義はあって,問屋さんもそれなりに「人助け」につながっていると思います。ただ,「人助け」過程が見えにくいです。

これに対して,弁護士って,結構「人助け」がわかりやすいと思います。

「弁護士」のイメージといえば,「司法試験という難しい試験」,「お金儲け」,「社会的ステータスが高い」という感じになってしまいがちですが,やっている仕事は,かなり直接的に「人助け」です。

弁護士の仕事は,紛争の解決です。

「紛争」に直面すると,めちゃくちゃ困るんです。例えば,離婚したくてもできないとか,借金の返済が追いつかないとか,遺産分割がいつまでも終わらないとか,こういう,自分ではどうしようもない紛争に直面すると,不安で心配で仕方なくなります。

この「紛争」を解決に導くのが弁護士の仕事ですから,かなり「人助け」感があります。

今朝,この「人助け」をアピールしていったほうがいいんじゃないかなあと思いついたので,それを言語化してみようと,今キーボードに向かっています。

そもそも,僕には,弁護士の仕事を,「お客さん以外でマネタイズする」,つまり,「収益をお客さんから頂く報酬に頼らなくする」,という目標があります。

ここと,「弁護士の仕事は人助け」が関わるような気がしました,今朝。

つまり,僕は,弁護士として,日頃,人助けをしているわけですから,僕にお金を払うと,そのお金が,僕の仕事を通じて「人助け」になります。


この「人助け」を理由に,お客さんからの報酬以外でマネタイズできるかもしれない,と今日思ったのです。

そして,僕は,毎日ブログを書いていますから,ブログで,お金の使い道=人助けについて報告するのです。

そのブログを有料にすれば,その料金が,「人助け寄付」となり,ブログの内容が「寄付の報告」になります。


しかし,日本には寄付の文化が根づいていないので,この「人助け」を理由にお金を集めるのは,かなり難しそうです。

(それよりも何よりも,僕の文章にお金を払ってくれる人がいるかどうかが一番の問題なのですが,それは一応置いておきます。すみません汗)


やっぱり,人間というのは,お金を使うのは,自分のことが最優先です。自分にお金を使って,そのうえで余裕があったら,寄付「する人もいる」のです。

自分のお金が誰かの役に立つ,ということに喜びを感じる人は,どうしても少数派です。

そういった,「お金の正しい使い方」を,僕を含め,日本人全体が理解していないと思います。

だから,高価な服や家や車や食べ物に,お金を使ってしまうのです。それに価値を見出す人は,それでもいいのですが,「人助け」にお金を使おうとする人は,少ないです。こんな「キレイ事」を言っている僕も,純粋に「人助け」目的でお金を使ったことはありません。

でも,その原因の1つは,おそらく,「人助け」の過程が見えにくいからだと思います。

その点,西野亮廣さんのオンライサロンは,めちゃくちゃいいですよね。「オンライサロン」で,自分の払ったお金が,どのように人助けに使われているのか,きちんと報告されているからです。

先ほど書いたように,弁護士の仕事も,結構「人助け」です。

離婚したくて仕方ないのに,相手が離婚届に印鑑を押してくれない場合,その人は,弁護士に頼るしかないのです。

弁護士って,「最後の砦」だと僕は自負しています。手前味噌な発言ですが,やっぱり,紛争は,最後の最後,弁護士に頼らざるを得ない,という側面があります。

貸したお金を返してくれないとか,遺産分割がどうしても終わらないとか,当事者だけではどうしても解決しない紛争を,僕ら弁護士は解決することができます。

ただ,弁護士の報酬は高いと言われるので,「人助け」の感じがどうしても薄まってしまうのですが,それは,お金を稼ぐポイントを,お客さんからの報酬のみに頼り切っているからです。

弁護士は,「最後の砦」だからこそ,手を抜くことはできません。時間をかけて,やれることはすべてやり尽くすことが必要になってきます。

そうなると,時間がめちゃくちゃかかります。1年や2年は,あっという間に経ってしまいます。最終的に勝ち負けや,貰えるお金の金額が確定してしまうのが僕らの仕事ですから,やれることはすべてやらなきゃいけないのです。

僕らが携わった紛争は,その紛争が終わった後に,結論を覆すことができません。こちらに有利だろうが不利だろうが,結論を覆せなくなるのが,僕らの仕事です。

そうなると,時間をかけざるを得ません。安易な判断・軽率な仕事はダメです。ある程度の迅速さは必要ですが,やれることはすべてやらなきゃいけないのです。

だから,どうしても,報酬は,一見すると高額になってしまいます。その紛争が,どれくらい早く終わるかわからない中で,依頼を受けるわけですから,安い金額で依頼を受けることは難しいのです。

お金は,お客さんからしか貰えないわけですから。お客さんからしかお金を貰えない中で,1年や2年も携わらなきゃいけないと思えば,ある程度高額になってしまいます。

これを回避するには,お客さんからの報酬以外でお金を稼ぐことが必要になってきます。

ただ,僕は,基本的に日中は弁護士の仕事に集中したいので(あくまで,弁護士の仕事にいちばん時間を割きたいのです),それ以外の時間でマネタイズしなきゃいけなくなります。

この「本業以外でマネタイズしている」の代表例も,西野亮廣さんです。西野さんは,基本的に作品制作に時間を多くの時間を割いて,それ以外の時間でオンライサロンの記事を書き,マネタイズされています。

これが,僕にも可能ならいいのですが,おそらく不可能です。

あんなマネタイズ方法ができるのは,西野さんが超人だからです。オンライサロンでマネタイズできるのは,おそらく,超人だけです。

「5日くらい前に結構寝たよ」と発言できる人だけが,オンライサロンで収益化できるんです。

僕には,ムリです。僕は,毎日8時間は寝なきゃ活動限界を迎えてしまいます。

僕に与えられた時間は,1日あたり,朝9時~夜7時頃までの,たった10時間です。残りの時間は,睡眠とクールダウンタイムに充てないと,僕はダメなんです。

僕は,毎日きちんと休息をとらないと元気に生きられないのです。しかも,休日も必要です。休日にきちんと休んで体力を回復しなきゃいけないんです。

うーん,我ながらヤワな身体とメンタルです(笑)。

でも,仕方ありません(涙)。この身体とメンタルで生きていくしかないのが,僕です。

とはいえ,今朝,僕が「寄付先」になる,というのを思いついてしまいました。

僕にお金を払えば,そのお金をもとに,僕が弁護士の仕事を通じて人助けができます。これが,「お客さん以外でのマネタイズ」になればいいなあ,と思いついたのです。

ただ,弁護士の人助けは,ゼッタイに誰にもバレちゃダメなんです。

レスキュー隊や消防士の人助けは,バレていいんですが,弁護士の仕事は,ゼッタイにバレちゃダメ。

隣人と日照権で紛争になっているとか,そんなのが実名でインターネット上にさらされてはいけないのです。

レスキュー隊や消防士から救助されたのであれば,「命を救ってもらいました」という感じで,インターネット上に名前が出てもいい人が多いのでしょうけど,僕らは,名前を出せるケースなんて,ほとんどありません。

冤罪事件とか,タトゥー彫師さんに医師免許が必要かどうかの刑事事件など,お客さんが社会に問題提起したい事件に限って,実名を出すことを承諾してくれることもありますが,それ以外の多くの事件は,担当した弁護士が実名を出すなんて,ゼッタイにダメです。

自分のお客さんが実名を出すことを承諾してくれたとしても,紛争相手が承諾してくれるかどうかはわかりません。

紛争当事者の片方の実名が出れば,必然的に,もう一方もすぐに特定できますからね。

こういった「プライバシー」の点で,僕らの仕事は,「人助け」感を,発信しづらいです。

この点がネックだと思います。「役に立った」ということを実感したくて,寄付する(お金を払う)のに,実名を開かしてもらえないので,そのお金がどのように役に立ったのか,よくわかりません。

「人助け」を実感しにくいのです。

そして,ちょっと話が変わりますが,今の世の中には,「発信欲求」があります。TwitterやInstagram,Facebookなどで「発信したい」という欲求が,インターネットとスマートフォンの普及によって多くの人たちに発生しました。

しかし,僕らの仕事は,あくまで,匿名性を保ったまま発信しなきゃいけません。

「~に住んでいる,〇〇さんの離婚事件を,有利な和解で終わらせたんだよ!」という,人助けの「結果」こそ,僕ら弁護士の仕事の,最もやりがいを感じる部分なのですが,それを,実名で発信することはできません。

今は,仕事のやりがいをインターネット上で発信することは当たり前になっているにもかかわらず,です。

この「やりがい発信」が,弁護士の場合に,大きく妨げられていることを,「プライバシーだから」という思考停止で終わらせていいのかな,と思います。

一応言っておくと,僕は,お客さんの名前を,実名でインターネット上に出すべきだなんて,全く思っていません。そんなことしちゃだめです。信頼を失います。

ただ,「仕事のやりがいを発信したいという欲求」が存在することから目を背け続け,「プライバシー」だけを振りかざし続け,「発信欲求」を抑圧し続けていいのでしょうか。

この抑圧は,弁護士の質の低下にもつながります。

弁護士の質の低下を叫ぶ人たちが一定数いますが,魅力のない業界,もっというと,お金が集まらない業界に,優秀な若手は集まるわけがありません。

「弁護士の業界は厳しい」と自分が言えば,そのぶん,自分が働いている弁護士の業界の価値が下がり,どんどん尻すぼみになっていきます。

現に,司法試験受験者は減り続けています。そりゃそうです。わざわざ司法試験なんて受験して,厳しい業界に入るよりは,もっとチャレンジできる業界はいくらでもあるからです。

ちょっと話しがズレましたが,↑のように考えている僕が,打ち出すべきと思っているのは,「発信欲求」と「人助け」をかけ合わせてマネタイズすることです。

自分たちは,間違いなく,たった1人のお客さんに向き合い,その人が抱えている紛争を解決に導いて,「人助け」をしています。

この「人助け」が「喜び」につながり,その「喜び」を発信することで,喜びレベルはぐんと跳ね上がります。

そして,その「発信」がマネタイズにつながれば,ベストです。

この,人助け→喜び→発信→マネタイズ,というループが上手く回るようになれば,「お客さん以外でマネタイズ」という僕の目標が叶います。

たった1人のお客さんの紛争を,法的に解決できるという「人助け」ができるのは,弁護士だけです。

今までは,この「人助け」は,自分だけで噛みしめるか,あるいは,友人同士で語り合い,共有するしかありませんでした。

「人助け」したことで湧き上がった喜びを,プライバシーには当然配慮しながらも,インターネットで発信し,その発信でお金を稼ぐ。

そうなれば,お客さんから頂かなきゃいけない報酬は,どんどん減っていくはずです。これは,お客さんにとっても大きなメリットですし,より安価に弁護士を使える社会が実現する可能性もあります。

この「発信欲求」と,「人助け」という弁護士の仕事の側面がかけ合わさった結果,「人助け発信」でマネタイズできたらいいな,と今日思いついたのです。

【 まとめ 】

今日は,思いつきを書いてみました。

弁護士の仕事をずっと続けたいと思っている僕にとって,「お客さん以外からのマネタイズ」は,ずっと考えている課題です。

あくまで,日中は弁護士の仕事(裁判所に出頭したり,書面を作成したり,法律相談を受けたり)をしながら,お客さん以外からマネタイズしようと考えていますが,正直なところ,道のりはかなり厳しそうです。

僕は,西野亮廣のような超人でもなく,普通の一般ピーポーなので,なおさら難しそうです。

でも,「人助け」を押し出したらいいんじゃないかな,と今日は少し思いつきました。

さっきは,「人助けにお金を払う人はあんまりいない」みたいなことを書きましたが,とはいえ,「誰かの役に立ちたい」というのも,人間の本能だと思います。

災害時の募金がめちゃくちゃ集まるのも,この本能があるからでしょう。

「自己責任」という大義名分のもと,自分の紛争は自分のお金で弁護士を雇って解決しなきゃいけない,という窮屈な社会よりも,「人助けになる」と思って弁護士にお金を払ってくれる人がいて,そのお金で弁護士が生活費を確保し,お客さんからの報酬に頼らなくていいという社会のほうが,僕は好きです。

こう考えると,僕が弁護士として,きちんと「人助け」できていることを,アピールすることが必要になるような気がします。

今のところ,僕は,2019年7月にうつ病を発症して,全部の仕事(人助け)を放棄してしまい,「人助け」が全然できていないことをさらけ出してしまっています。

これから少しずつ,「人助け(=仕事)」を積み重ねていきます。すぐにたくさん積み重ねることはできませんが,少しずつ少しずつ,「人助け」ができる弁護士であることをお見せできたらなと思います。

最終的には,「自分で何かするよりも,古田にお金払ったほうが人助けになるわ!」と,なるべく多くの人に思ってもらえるよう,ぼちぼちですが,頑張ります。

それではまた明日!・・・↓

*:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:*

TwitterFacebookでも情報発信しています。フォローしてくださると嬉しいです。

昨日のブログはこちら↓

ブログの方針を転換したきっかけについてはこちら

僕に興味を持っていただいた方はこちらからいろいろとご覧ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※内容に共感いただけたら,記事のシェアをお願いします。

毎日記事を更新しています。フォローの上,毎日ご覧くださると嬉しいです。

※心身への負担を考慮し、「書き始めてから1時間くらいでアップする」という制限時間を設けています。

※このブログの内容は,僕の所属する企業や団体とは一切関係ありません。あくまで僕個人の意見です。

サポートしてくださると,めちゃくちゃ嬉しいです!いただいたサポートは,書籍購入費などの活動資金に使わせていただきます!