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イギリス生活のススメ ー酒呑みとサブカル好きほどロンドンへ行け!ー

どうも、サブカル系英国大学院生のバロンです。
イギリスに来て5ヶ月が経とうとする中、大金叩いてはるばる来たここイギリスでの経験をきちんとした文章に残せていないことがふと怖くなり、筆を取りました。

「どこで留学生活を送るか決めるときに重要になのは、その土地の文化にどれだけ憧れを持てるかだと思います。その憧れの気持ちや執着こそが辛く孤独な海外生活の中で、自分を繋ぎ止めてくれますよ」

こんな言葉を、学部時代在籍していた大学の職員さんが留学先の選定に頭を悩ませていた僕に、かけてくれた。その職員さん自身もイギリスに留学経験があり、spice girlsかなんだったかのバンドを追っかけてイギリスへ発ったのだという。

確かにこの言葉はこれは一理あると思う。
イギリス、特にロンドンで生きるということは、「普通」のご飯を食べるために馬鹿らしいほどのお金を払うことであり、金髪碧眼のきゃっきゃしてる美男美女軍団を尻目に、地味で冴えない自分のちっぽけな暮らしを反芻して嫌気を覚えることでもある。
おまけに夜中3時に火災報知器のアラームで叩き起こされ、眠い目を擦りながらなんとか身を運んで外まで避難した挙句誤作動だったと知らされた日には、直行便で今すぐ日本まで飛んでしまいたくなるもなるよ、そりゃ。

そんな僕は、音楽と、サッカーと、ビールをこよなく愛している。いわばイギリス文化を愛し、イギリス文化に愛されたような男なのだ。

音楽について
音楽好きにとって、この街、ロンドンはとってもエキサイティングな街だと思う。毎日どこかしらでライブやらrave(ナイトクラブで起こる、電子音楽を用いたパーティー)やらが起こっているし、路上で演奏を目にすることだって少なくない。音楽に囲まれた生活を否応でもなく送ることとなる。あと、レコードのコレクターみたいな人にとっても天国みたいな街だろうと思う。ヴィンテージ感漂うkenshingtonやbrick laneなんかに行けば中古のレコードショップが乱立してるから、お宝レコードを探し当てることだってできるだろう。
ただ僕が一つ驚いたのが、意外にも「生粋のロック好き」みたいな人に出会いにくいということだった。所謂今の"イケてる"若者は、ロックシーンよりもクラブで生まれるシーン、つまりelectric musicに興味が向いているように感じたことだ。なんならむしろド直球「ロック好き」が少し古風にも感じられるくらい。「イケてる」スタイルの若者が集まり、何の特別な話をするわけでもなく、ただただ音楽に身を委ねる。ただ、少なくともダンスフロアが主体となっている特性上、ステージ上のアーティストとそれ以外といった構図のライブハウスよりも、皆で一緒に時間を作り上げるナイトクラブでの方が交流が生まれやすいし、そこで文化が「生まれている」というような感覚があって面白い。

サッカーについて
僕は物心ついた5歳の頃にはボールを蹴っていて、高校3年の18歳までサッカー部に所属していた。そんな僕にとってフットボール生誕の地ここイングランドに憧れを持たないわけがない。近くに球場がないことや、チケットの値段を考えると少し気がひけることから、なんだかんだまだ観戦には行けていないのだけど、ふらっとパブに立ち寄れば必ずといっていいほどサッカーの試合がスクリーンで放映されているし、国技としての確固たるポジションが確立されていると感じる。
この国のサッカーファンの熱狂ぶりは本当に尊敬に値する。イギリスに降り立った初めての日、僕は駅から寮へと思いスーツケースを引きずりながら歩いていた。すると遠くの方で大量のパトカーが集まって何か取り締まっているのがちらりと見えた。目を凝らしてよく見てみると、(いい年した)大人たちが対戦相手の本拠地への最寄駅をジャックしていたのだ。ここへ来て文字通り間もない時に起きた出来事だったから、フットボールの街の洗礼のように、僕の記憶の中に鮮明に残っている。(その後は不思議にもそういった場面に出会していないけど)

愛すべき酒呑みについて
イギリスといえば酒呑み、酒飲みといえばイギリス。それほどまでにここイギリスに住む人たちはお酒を飲むことやお酒を通してのコミュニケーションを愛している。金曜の夜には町中のバーがごった返し、会話を交わし、大笑いする男女の声が11階の僕の部屋まで届いている。日本でも同じく飲み会の文化は色濃くあるものの、ここでの「飲みニケーション」は日本のそれとは違ってビジネス臭がない。
ただそれぞれが日頃の鬱憤を晴らす場、日常を彩るツールとしてお酒を楽しんでいることが伝わってくる。だからたとえうるさかろうがめんどくさい酔っ払いに絡まれようが僕はなんだか許せてしまう。だから道で酔っ払いのおっちゃんにつるまれても、ただ「no thank you」と僕は笑顔で躱すんだ。

どれだけ好きな街でも、長期にわたって留学するなら、できるだけ自分の憧れた町がいいんじゃないかという僕からの提案でした。

文章自体はここまでですが、一応チップ的なイメージで100円の有料記事にしてます。円安の影響でかなり厳しい生活を強いられてまして、買ってくださると泣いて喜びます♪

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