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日本の相対的貧困(週末日記#9・事業準備の軌跡#3)

9回目の日記だが、またまた2週間ほど間が空いてしまった。もう、日記を的的に更新するのではなく、1週間に一度どんなジャンルでもnoteを更新することでいいことにした(完全に開き直った)。

現在書いている記事のジャンルは:

これらだ。これらのうち、どれか(または不定期で新たなマガジン)を更新していこうと思う。更新していなかったらぜひお尻を叩いていただきたい。

今回の記事は、週末に書いているが事業準備について長らく更新できていなかったため週末日記+事業準備の軌跡というセコい技を使って、二つのマガジンを更新できる記事を書いていく。


日本の相対的貧困

”日本の貧困問題は深刻だ” そう言われて納得できる人は少ないだろう。ここでいう貧困とは相対的貧困のことを指す。相対的貧困とは、途上国などでの貧困を表す絶対的貧困(ある一定のごく少ない金額以下で生活をする状態のこと)とは違って、ある地域の水準の中で比較して、大多数よりも貧しい状態のことを指す。すなわち、お金持ちと貧困家庭の割合がどの程度偏っているのか、で表した貧困のことである。

聞いて驚くかもしれないが、この指標で見たときに、日本は世界で11番目に貧しい国である。

引用元:https://www.globalnote.jp/post-10510.html

自分だからこそできること

なぜいきなり日本の貧困について言及したのかというと、今まで「貧困」を解決しようと事業を準備していく中で、途上国の教育、貧困、飢餓、さらには日本の貧困までを勉強した。その過程で改めて、「自分にしかできないこと」に目を向けるべきではないかという考えが芽生えた、すなわち、途上国の貧困ももちろん大事だが、自分が生まれた地である日本の課題から目を背けるのはいかがなものかと思ったのである。

もちろんそこに一切の論理的な根拠はない。ただ、自分の中でもやっとした感情があるだけだ。

ということから、現在、「日本の相対的貧困」の課題解決に向けて事業準備をすることにシフトした。事業を考えていく中で大事にするべきことを三つ、TJさん(尊敬している方)から教示してもらったことがある。

  1. 自分にしかできないこと・特にこと

  2. まだ誰もやっていない・もしくはスケールが小さいこと

  3. スケールして大きなインパクトを残せること(あのピーターティールも同じようなことを言っていた)

これについての詳細はいつか別の記事で書こうと思うが、僕自身はこれに共感して意識するようにしている。それが今回の事業シフトに影響したわけだ。

僕は三つ目のことを特に意識している。社会的なインパクトの測定方法は数えきれないほど存在するが、一つの確かな方法はグローバライズすることだと感じている。そのために英語も学んでいる。

しかし、今回の休学中に行おうとしていることは国内の貧困解決の手助けをすることだ。これは必ずしも将来の目標につながっているわけではないが、一つ目、二つ目の意識すべきことを考えた時に、まだ今の自分よりももっと上手くできる人が、その国、世界にいるだろうと判断した。

この事業シフトをこの記事には記しておこうと思う。

相対的貧困の具体例

「ほう。日本の貧困は結構深刻なんだな。でも実際どんな問題が生じているの?」と思った人が多いだろう。説明していこう。

主に日本に限らず、相対的貧困の一番の被害者として言及されることが多いのはこどもだ。”相対的貧困家庭”の子どもは、他の平均水準以上の家庭の子供と比べて以下のような差が生まれる:

  • 習い事や塾に通えない

  • 美術館や博物館など文化施設に行けない

  • 両親が共働きで夜遅くまで帰ってこない

これらはぱっと見では大したことはなく見えるが、著書「教育投資の経済学」でも言及したとおり、これらのような些細なことでも、社会的損失、経済的損失は無視できない数値にまで昇るとされている。

日本財団の試算では、子どもの貧困を放置した場合、経済損失はおよそ42.9兆円にものぼると発表された。

さらに貧困になると、子供を教育することができない、または親が子に暴力を繰り返し施設に引き取られ、親元を離れて暮らすようになる。驚くべきことに日本での虐待率は年々増加傾向(申告しやすい体制が整ったためでもあるが)にあり、児童擁護施設及び里親のもとで暮らす子供の数も増加している。

児童養護施設の現状

このような子供を他の家庭の子供と変わらず十分な愛を与えて育てることは簡単なことではない。人間は親に愛され、叱られ、学び、失敗し、そして成長する。

そんな児童養護施設が抱えている課題は「人材不足」である。児童養護施設で働く職員の労働時間は平均をはるかに上回っている。それは考えてみれば当たり前だ。

一人当たり4.5人の子供の世話(宿題の手伝い、学校の書類の作成・確認、寝かしつけ、喧嘩の対処など)をしている。子育て経験のあるかたならその忙しさ、大変さをわかるだろうが、これを所定労働時間(9時から5時)内に終えること自体が不可能である。

これを解決できる勇逸の方法が、職員の数をさらに増やし、交代制で一日中子供の世話をすることだ。今もこれのシステムで運用されている施設は多い。しかし、まだまだ人が足りず一人当たりの仕事量が多いのが現状である。国からの補助金などでは雇える職員の数が限られてしまっているのが原因の一つでもある

解決策を考える

さて、ここまで前置きが長くなったが、本題に戻ろう。自分に何ができるだろうか?

このような施設を守り、さらに子供が快適に成長できる環境を整えるために様々な団体、個人が行動をしている。例えば:

  • 土曜日に学生が集い学習支援、進路相談など”居場所”を提供するNPO

  • 児童養護施設の資金を集める様々なプロジェクト、ファンド

  • 施設の環境を整えるため施設、職員の精査を行い子供にとってより良い居場所になるために活動する評価機関

など、これら意外にも様々だ。

では今の自分ができること、得意なことはなんなのか

  • 大学生(同じ世代)を集める、巻き込むことができる

  • 英語が喋れる、グローバルなコミュニティーと連携できる

  • 留学経験がある

  • 失うものがないためリスクを恐れず突き進むことができる

今現在(大学生であり、留学していて、日本に住んでる時間が長い)の自分を振り返り、自分の特徴を並べるとこの四つが浮かび上がる。これを実際の解決策に落とし込むと:

  • 大学生が児童養護施設などのNPOへの関心を持たせ、長期ボランティア参加率、人数を増やすことができるシステムを作る。

  • 海外のファンドや子供支援を行っている機関との連携ができるように仲介役の役割を担い、資金調達の手助けをする。

  • 施設で暮らす子どもに対して留学に興味がある学生に講演やhow toを教え、実際に留学、留学後の支援を行うプロジェクトを行う。

今、ざっと考えてみた感じ、上で書いた三つのことを意識するとこのようになる。

まだ、どれを行うのが最適か、成功可能性が高く、最もインパクトを残せるのはどれかは決めきれていない。これ以外の案も出てくるだろう。

また次回の記事で進展を書くことにする。もし、この活動に少しでも興味がある、もしくは児童養護施設や、子供の貧困に関する活動経験があるという方がいればぜひコメントや下記のメールにメッセージを送ってきて欲しい。

未熟であるがために、自分一人の力では何もできないので、協力してくれる方がいれば大歓迎です。ぜひ、感想やメッセージお待ちしております。

では。また次の記事で。

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