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11月の半ば。


今日は秋葉原で待ち合わせ。
秋葉原は、降車したことがない街だった。それを伝えたら、一緒にメイドカフェに行こうと提案してくれた。
「ティファニーで朝食を」のホリーとフレッドみたいに、したことないことを会うたびにしたかった。

彼のほうは、行きなれている様子だったけど、久しぶりらしかった。
2階からメイドさんが手を振ってくれていて、そこに入った。

大手のメイドカフェのようだった。親しみやすい雰囲気で、コーヒーとオムライスを注文した。
店員さんは若くて制服を着ていた。ニーハイソックスを履いていた。チュチュもかわいかった。
こういうアルバイトを大学生の時にしていたら、何か人生変わっていたかもしれない。
分人思考という考え方があるけど、人はいろんな顔を持ってる。

アルバイトでも、日常と結構違った場所で働き、このような形で接客をすることにより
社会性・コミュニケーション能力は結構伸びそう。

意外に、カプチーノもおいしかった。「もえもえきゅん」ていうセリフ、恥ずかしかった。思いがけず、彼との写真を撮ってもらうことになって、、

いろいろアレだったけど、いい思い出になった。

車で、移動して、調布のほうへ。
車内でした会話。

フィギュアをよく買ったけど、購入して、届くころには、もう熱は冷めてて、やっぱりほしいと思ったときに欲しいんだよね。と言う話。

庵野秀明監督の映画で、村上龍原作の、ラブ&ポップを思い出した。

裕美は今時の女子高生。カメラで写真を撮るのが趣味である。夏休みを控えたある日、彼女は仲間の知佐、奈緒、千恵子と一緒に渋谷へ水着を買いに出かけた。 そこで見つけた12万円するトパーズの指輪が欲しくてたまらなくなる。他の3人の協力を得て、デパートの閉店時間までにその代金を援助交際でゲットすることになる。やりたいことや欲しい物は、思ったときに始めたり手に入れたいしないとダメなのだ。
しかも、そんな高価なものは援助交際をして得たものでしか手に入らないということも彼女たちはわかっていた。早速12万をくれるというオヤジとカラオケボックスで過ごしていると、オヤジはマスカットを噛んで口から出して欲しいと言ってきた。その願いを聞き入れた4人は、無事に12万円を手に入れるが、4人で得た報酬なので、4人で山分けをしたいと裕美は言う。

裕美は、自分だけで得たお金であの指輪を手に入れると言い、閉店時間をタイムリミットにして一人で援助交際を開始した。 相手に選んだのは、一緒にレンタルビデオ屋に行って欲しいという変わった青年など、ひどい体験ばかり。しまいには、キャプテン××のぬいぐるみと話すちょっと変わった青年と入ったラブホで、彼に暴力をふるわれ深く傷ついてしまう。結局、デパートの閉店時間に間に合わず、指輪を買うことはできなかった。しかし、家に帰った裕美は、ちょっぴり大人になっていた。

何回も見た。私もトパーズの指輪欲しくなったし、渋谷の女子高生に憧れた。

欲しいと思ったらとりあえず廉価版でもいいから手に入れるか、最高のものを手にするまで待つか。
みたいな話で。

経験則からすると、迷って迷って、お金を貯めているうちに違うものが欲しくなったり、そもそも買いたい気持ちがなくなったりしていた。
後悔のない範囲で、ぱっと買ってしまうのがいいかも。迷っている時間は、すごくもったいない。

松竹梅あっても、彼は松を買うことにしているんだって。
私は梅。
高いものがいいものとは限らないけど、そこら辺のもの選びの感覚も面白いなと思った。

私は大概、梅で満足してしまう方。いったん手に入ると、より高いものよりも、違うものが欲しくなる。欲望は際限がない。私の欲は、縦ではなく横な気がした。
彼のほうは、縦なのかな。

会場近くのホテルについて、部屋に入った。
彼は、カルピスを飲んでた。すごく甘いカルピスだった。ああいう味が、最近は受けるんだろうか。
先日コンビニで、「バターミルク味」の飲み物が売っていた。
バターを飲むってすごいな。

銀杏が窓からとてもきれいに見えた。
彼の食べていた雑炊がとってもおいしかった。彼といるときに、しゃべるのに夢中であまりおなかが空かないけど、だしのきいたスープは滋養のある味だった。

初めて行くアイドルのライブに、すごくわくわくしていた。
彼は自分のサイリウムを一本貸してくれて、一緒に楽しんでくれた。
知らない曲でも、ノれるもんだね。踊るのって楽しい。クラブで声も聞こえない中、音に埋もれて踊りまくるのもいいけど
17時から、踊らせてくれるのは、親切。

みんな精いっぱい声出して、跳ねて楽しそうだった。人が楽しそうにしているのを見るのは楽しい。彼は私の後ろにいたけど
本当はくっついて一緒に踊りたかった。椅子が邪魔だった笑

ライブが終わった後も、いろんな形でアイドルを身近に感じられるコンテンツの工夫が沢山あるのが蓮の空なんだね。
いつもそばにいてくれる感覚。
一緒に頑張っている感覚。
いろんな一面が多角的に描かれることによって、蓮の空の6人の魅力を伝えようという意気込みが伝わってくるし、演者さんたちも
サービス精神が旺盛で、私も人のために頑張ろうと、思えた一夜だった。

コンサートだと、お客さん同士でインスタ交換したりってあんまないんだな。
交流というよりは、しっかりアイドルを楽しみに来ている感じで。ファンたちが、蓮の空を好きな気持ちがすごく伝わってきたライブだったけど
閉鎖的な雰囲気は感じなかった。

人は何かに依存して生きているから、心のよりどころとしてのアイドルはとても素敵。そういう場所は、人生に豊かさをもたらす。
わかりやすくて、明るくてかわいくて、夢をくれて、ディズニーランドみたいだった。

帰りのココスで、ハンバーグとコーンスープを食べた。
ガストは猫が持ってきてくれるけど、ココスは顔がなかった。
AIは身近なところで、めんどくさいことを手伝ってくれる。
とってかわられる脅威ではなくって、ちょっと助けてくれる、頼りがいある存在。

猫だって、何もしないけどそばにいてほしい。
たまに猫に頼りたくなる時もある。
猫型ロボットもそうだけど、日本人はロボットに寄りそってもらってきたよね。
ドラえもんやアトム。ベイマックスとか。
困ったらまた助けてもらおう。

そういえば、彼が私のマフラーを巻いてくれてたから、残り香がついていい感じ。
ディプティックのサンジェルマン。
私も香水買いたくなった。タムダオ、すぐなくなってしまった。

また遊ぼうね。

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