空の青さ

うさが小さくなって帰ってきた。
おうち用に壺に入れてもらったぶんとは別に、小さなカプセルにお骨を入れてもらった。

ついこの前まで抱きしめていた体が手のひらに収まるほどの大きさになってしまって、軽く握るたびにほろほろ涙が崩れそうだった。悔やむことが、悲しむことがあの子のためにはならないことはわかっていて、でも吐き出さないとどうしようもなくて、何度もnoteを開いては閉じた。炎が燃える音がまだ耳に張り付いていて、眠っているみたいに瞼を伏せるあの子がまださっきのことみたいに思い出せて辛い。帰ったらゲージの中で立ち上がってこちらを見上げてくれるような気がして、どうしようもない。悪い夢であってほしい。

でも、いつか落ち着いたら、またうさぎをお迎えしたいと思う。

けれど、そう考えるとどうしてもうさが元気に走り回れなかったぶん、長い季節を一緒に過ごせなかったぶん、春は抱っこして散歩に連れていってやりたいとか、夏はひまわり畑を見せてやりたいとか、秋はいちょうの葉の中で遊んでほしいとか、そういった願望が出てきてしまって。

それはつまり、代わりにしているだけなんじゃないかって。あの子ができなかったから、と違う子に押し付けるのは違うし、それこそただのエゴで。うさにも、その子にも失礼で。彼女は気持ちの問題だから気にしなくていい、というような事を言ってくれたけれど、きっと落ち着くまでしばらくかかるんだろうな。

実家に住んでいるおばあちゃんはお花を育てるのがすごく好きで、庭中に咲いていた。冬の今花が咲いているかはわからなかったけれど、母に頼んで少しつんできてもらった。白の花はうさの毛並みによく似合う色で、そっと添えて送り出した。

ただでさえ可愛いのに、お花なんて抱いたらものすごく可愛いから、きっと月でも人気者で、だから寂しくないと思う。

またすぐ会えるよ。
幸せにね。

おやすみ。

#日記

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