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レンズは場所を選ぶ

ここ数ヶ月、50ミリ換算の標準単焦点レンズのみをボディに着けての撮影を行ってきた。
毎回気付きがあって、すごく面白いと感じている。

数日前は七夕祭りを撮影して来たのだけど、違和感そのものはあまり感じなかった。
「もっと広角なら、こういう画が!」という欲求はあったけど、逆も然りで「ボケが効いてるな」と火糞笑むこともあったりして、撮影そのものはワクワクして楽しい。

ただ「その場所に似合いのレンズ」なのか?という苦しい場面が多かったりする時もよくある。
広い風景に多く出会うときには、35ミリ換算程度が欲しくなる。
逆に目先のモノに魅力的な被写体を多く見つけたなら、50ミリが最適解になる。

ではズームで良いではないか?というと、そうではない。
明るいレンズの方が使いやすさでは上だし、大口径ズームというのは、どうしても重くなったり、ボケ味も劣る事が多い。
小さくまとめたければ、結局はコンデジになってしまい、センサーサイズの小型化の影響で、ボケが美しくなかったりもする。

自分でも思わぬ展開で、少し驚いている。
50ミリが付いたフィルムカメラから始まった写真道は、ズームレンズオンリーの時代を経て、デジタルになっても変わらぬままで…果たしてこのまま行くか?と思っていたら、なんと単焦点へと移行していく。

昔、なにもわからぬままに、ただ写ることが楽しくて撮っていた頃の自分に「おい、こんな風にも撮れるんだぞ?」と見せてあげている気分だ。
伊達に40年撮り続けて来たわけじゃないんだぞ?と。

35と50…それに大口径コンデジ。
こんな組み合わせで撮影を続けていく日は、そうは遠くない未来かも知れない。








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