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カメラ選び、発想の転換

MFTを選んだ理由は
「小さいから、画質が良いから」でした。
しかしその直前には、フルサイズへの夢が捨て切れ無かったし、同時にコンデジやスマホでも足りるんじゃ無いか?という極端な迷いの日々がありました。
それが一気に終結を迎えたのは
「高画質に拘らない」という方向性を見出せたからでした。

還暦に入って、この先の生き方を考えようと言う時、その中に「写真とどう付き合っていこうか?」というものも含まれていました。
プロで食っていけるわけもなく、はたまたプロになろうと努力するのさえ遅過ぎます。
趣味、と言うからには、その熱量というか、目的意識が薄過ぎる気もしました。

もっと軽くて良い。
それが今までの自分と写真のスタンスだったんじゃ無いか?と思い直したら、色々な蟠りがフッと消えるのを感じました。

ならばコンデジ一本で行こう、と。
そう思ってはみたのですが…やはり色々無理がある。
特にネックになったのが画質で、特に圧縮率というか、小さいセンサーではどうしても解決が出来ない「解像度」という問題は、流石に限界を感じるところがありました。
これは高級コンデジでも同じです。

センサーの最大公約数は何処に或るか?。
過去のデータを確認しながら導きだしたのがMFTでした。
これ以上大きなセンサーでは、システム全体が大きくなる。
それでは気軽に持ち運ぶのが難しい。
レンズを小型化出来るのはMFTが限界でした。

単に小型化するだけなら1インチでも良い。
しかし1インチは解像の問題で不合格でした。
また、レンズの口径が小さくなると、その皺寄せがどこかに出てしまいます。
ボケ量の問題でも、MFTがリミットでした。

小さくて、それなりに画質が高いボディには、レンズも小さくても高性能なものを用いたい。
それに合致するのは単焦点の標準レンズでした。
35ミリ換算で50ミリになるレンズは、25ミリ。
ボケ量は小さくはなりますが…そこは欲張るべきじゃない。
ズームよりも良好なボケと解像感を求めるという意味で、25ミリf1.7をチョイスしました。

実際に使ってみると、これでほとんどは足りました。
空気感がアップし、いかにも写真!という絵が出てきます。
選択は成功でした。

コンデジよりエッジが効いています

コンデジはこれからも使っていきます。
ある意味万能な撮影機ですから。
これにはスマホも敵いません。
SONYのAマウントシステムも持っているわけですが…これは浮動的です。
花を撮るときには、やはりセンサーが大きな機種が良く、APSのαの表現力は高いです。
なので暫くは平行して使っていくことになるでしょう。

自分のスタンスに応えてくれるのは何か?。
写真とどうこれから付き合っていくかで、カメラは変えて良い。
…今はどこかホッとしている自分がいます。


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