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2022年振り返り あるいは長い文章を書くリハビリ

2022年もいろいろありました。記憶力の衰えを感じる歳になってきたので、今年何があったのか(主に数年先の自分のために)振り返りを残しておきます。

結婚した

流石にまずこれですね。4/24に会社の同期と結婚しました。コロナ禍でテレワークしながらの一人暮らしを続ける限界を感じたことと、30歳になる前に結婚したいという十進数に縛られた焦りが決断の要因でした。結果として(今のところ)うまく行っています。ただもろもろの情勢が読めない中で結婚式を後回しにしてしまっているので、2023年のどこかでどうにかやりたいと思います。

式場候補(某ドラマ土下座部屋)

この一年過ごしてみて、「コロナが落ち着いたら」という条件節はほぼ機能しないことが身に沁みてわかりました。どこかで折り合いをつけてやらないとダメそうだなと思っているところです。

仕事が変わった

ローンチから2年ほど関わっていた案件が軌道に乗り、新規案件に移りました。デザイン&アジャイルという弊社にしては割とモダンな、かつ社会的に知名度の高い案件にイチから関わることができたのは幸運だったと思います。その前のプロジェクトがゴリゴリの大規模SIだったのでこのまま働いていても正直どうかな・・・と思っていたのですが、この2年でUIUXデザインに適性がありそうなことがわかり、ある程度キャリアの先が見えました。途中から常駐してビジネス部と直接会話できたことで、ビジネスサイドでどういう意思決定が行われているのか垣間見えたことも良い経験でした。お金って大事ですね。

ぜひ使ってくださいまし

新しい仕事ではマーケティングやらブランディングやらのコンサルチックな領域から関わっていくことになりそうです。うまく幅出ししていきたいと思います。

工学の学位ゲット

学位授与機構から工学(情報工学)の学位を得ました。という内容の記事がはてブ総合1位という想定外の数字を叩き出したりもしました。

3年前に社会人学生として学び直しを始めてから(もっと言うと大学院生時代に単一学士での学際領域の研究に限界を感じた頃から)、学位取得を一つのマイルストーンとして設定していたのでこれは嬉しかったです。前線での戦闘力がだいぶ上がりました。

この縁もあり放送大学の広報番組にも再登場しました。なんか尋問受けてるみたいなアングルですが。

放送大学継続中

そんなこんなで一つのマイルストーンは達成したものの、放送大学は継続しています。2022年の個人的ホットトピックは①大学院選科生への入学、②面接授業ラッシュ、③TAはじめました、です。

①大学院選科生への入学

2022年度から大学院選科生になりました。学部の情報コース科目を一通り履修し切ったのでその先を求めた形です。授業料が学部科目の2倍なので若干躊躇していましたが、こちらも会社から補助金が出ることになり受講しました。基本的なシステムは学部と相違ない(ただし面接授業が受けられない)ですが、当然のことながら学部卒を前提にしているので科目の難易度は上がります。個別の科目情報は放送大学マイルストーンに追記しようと思いますが、1学期に履修した「情報学の技術」と「ソフトウェア工学」はなかなか良い内容でちょっと詳しい人向けの新卒研修に使えそうな感触を得ました。2学期に履修中の「コンピューティング」と「生活環境情報学基礎演習」は想像より難易度が高く、特に「コンピューティング」の抽象数学っぽい箇所(様相論理とか可測関数とか・・・)は現在進行形でしんどいです。

なるほどわからん

②面接授業ラッシュ

コロナが若干落ち着いていたのと学位取得の枷が外れたので2022年は面接授業を多めに履修しました。放送大学マイルストーンの方では面接授業にほぼ触れていませんが、その分野のレジェンド的な先生が開講されている授業だったり実地見学があったり独学では学びづらい領域の演習だったりとうまく選べば利用価値は大きいと(改めて)思います。

「WAKABAを解体してみよう」でのUML演習

指導教員だった中谷多哉子先生の「WAKABAを解体してみよう」と、UXデザイン界のレジェンド黒須正明先生の「人間中心設計とUXデザイン」が特に面白かったです。

2022年度2学期から越境受講が(多くの学習センターで)許可されたこともあり、12月は米沢と八戸に遠征して授業を受けてきました。地方の学習センターは、学習センターに併設されていたり近所にあったりする大学の先生が面接授業を開講していることが多く、ご当地系の授業以外にも関心が合えば越境受講する価値はあると思います。

八戸サテライトで受講した「機械設計とシミュレーション」

面接授業を受講する際は学習センター外での開講の場合もあるので場所を間違えないようにご注意ください(1か月前の自分に向けたメッセージ)。

③TAはじめました

そんなこんなで学部のとある科目のTAをやることになっています。懐かしい響きですね。せっかく社会人学生が多い放送大学なのでこういった立場の入れ替わりがもっと頻繁に起こっても面白いのかもしれません。

資格試験など

4月にネットワークスペシャリストに合格し、これまで合格していたDB・SC・ESの各スペシャリストとプロジェクトマネージャと合わせて高度情報の合格区分が5つになりました。だいたいシステム開発の主要な構成要素についてざっくり語れる程度にはなったかなと思います。2023年はITストラテジストあたりを受験予定です。

高度情報エグゾディア(流行れ)

また、前出の黒須先生が名誉理事長を務められていた人間中心設計推進機構により、人間中心設計スペシャリストというものに認定されました。ここ2年ほど関わってきたUIUXデザインの仕事が一つの形になったのかなと思います。

この他、10月に中小企業診断士の2次試験を受けましたがこちらはまだ結果が出ていません。感触的にはかなり微妙な感じなので受かればよし、ダメならまた来年頑張ろうと思います。少なくとも財務会計中心に一生懸命勉強した内容は仕事の上で無駄にはなっていないので、落ちててもある程度割り切れはしそうです。

相変わらず本の虫

2022年も70冊くらい本を読みました。せっかくなので面白かった本を簡単に紹介します。

ドナルド・A・ノーマン 著『エモーショナル・デザイン -微笑を誘うモノたちのために』
『誰のためのデザイン?』で有名なドナルド・ノーマンの本です。デザインを「本能的」「行動的」「内省的」の3レイヤに分け、情緒的価値をもたらす内省的デザインについて説きます。サービスデザインにかかわる方は一読の価値ありだと思います。

クリフ・クアン/ロバート・ファブリカント著『「ユーザーフレンドリー」全史』
ユーザーフレンドリーの概念を追いつつ様々なサービス・製品の(広い意味での)デザイン的な工夫について解説する本です。デザインで人間の行動を変えることができるか?という論点に関心があればおススメです。

伊藤亜紗著『目の見えない人は世界をどう見ているのか』
今更読みましたが示唆に富んだ良い本だと思いました。身体イメージや身体器官と感覚の関連性などに踏み込みます。タイトル通りの議論はもとより、絶対的な情報量が少なくなるXRでどのように現実感を呈示するのか?といった問いに対するヒントになりそうです。

他にも面白い本がたくさんありましたのでまたどこかで紹介できればと思います。

趣味の世界

ここからほぼ趣味の世界です。

美術館・博物館めぐり

仕事でデザインが中心になったことから派生して放送大学でも芸術・デザイン系の勉強をしたこと、さらに元々の趣味もあって今年は芸術系のイベントや美術館に相当回数行きました。デザイナーなりアーティストなりの世界観をじっくり考えて対話するような見方ができるようになってきた気がします。気がするだけかもですが。

いろいろ行きましたが特に気に入ったのは京都国立近代美術館で開催されていた「清水九兵衞/六兵衞展」、東京都現代美術館の「吉阪隆正展」、国立新美術館の「李禹煥展」あたりでしょうか。なんとなく図形的なものの相互作用に惹かれている気がします。

清水九兵衞/六兵衞展の金属作品
吉阪隆正展 メビウスの輪
李禹煥展の野外展示

見てばっかりでもな、ということで今年は地元の写真コンテストに出品して賞をいただきました。自分の作ったものがどこかに展示されるのは小学校の合同学芸会的なイベント(?)以来で、それだけでも嬉しかったです。

奥浅草写真コンテスト 入選!

機械的なるもの

XR周りの仕事に若干関わった際に、仮想空間もいいけど現実世界に対してどういうインターフェースで影響を与えるかの方が面白いな、と気づき(仕事でディスプレイの中ばかり眺めてきたシンプルな反動かもですが)、最近はメカっぽいものに妙に関心があります。今年は自在化身体論をやっておられる稲見先生の研究室に遊びに行ったり、Maker Faire Tokyoに行ってみたり、国際ロボット展に行ってみたりといろいろやっていました。そんなこんなでモノづくりってやっぱり面白いなと思い、ラズパイやらArduinoやらをいじり始めました。

「きみとロボット」展の電気刺激で動かす車椅子
稲見研オープンラボで座らせてもらった触覚フィードバック付きの椅子

まだ特段何も形になっていませんが、最近脳波デバイスを買って簡単な信号処理ができるようになりました。2023年には何か面白いものを作りたいです。

購入した脳波デバイス「Muse 2」

9月には文化庁メディア芸術祭のワークショップでARアプリを作りました。今後も情報収集は継続していきたいですね。

文化庁メディア芸術祭でのARアプリワークショップ(前日にWindows11にアップデートしようとして大変なことになった)

甘いモノづくり

在宅ワーク続きな上に結婚したことも手伝って(?)料理とお菓子作りにエネルギーを注ぎました。放送大学で美学を教えている青山昌文先生も料理を指して「イエログリフ的芸術」であると仰っていますのでこれもある種のアートだと思うことにしています。

直近にして今年の最高傑作
カマンベールチーズ入りパン
クラフトコーラを作って砂糖の量のヤバさに慄く

奥浅草散歩

そのうちここだけ切り出して記事にしようかと思ってるのですが、延々と在宅ワークをやっているおかげで奥浅草界隈の美味しいお店にだいぶ詳しくなりました。来る方いらっしゃったら紹介しますのでお気軽にご連絡ください(?)。

「浅草川井」の煮穴子寿司
「ミセスデンジャー」のチーズハンバーグ
「ブラカリ」のトリュフと鹿肉のタリアテッレ

正直なかなか入りづらい門構えの店が多いのですが、入ってしまえばだいたい美味しいワンダーランドです。

その他2022年的イベント

犬が来て去っていった

介助犬のパピーホームをやっていたのですが12/23に任期を終えて帰っていきました。名前は「はっち」。

家電がめちゃくちゃ壊れた

年初に給湯器が壊れ、床暖房が使えなくなり、ドライヤーが爆発し、12/31現在洗濯機が完全に沈黙中

初めて人間ドックに行った

人間は要するに管だと再認識させられる儀式

初めて蕎麦屋に夜行って晩酌した

おとなってかんじ!

奈良に行ったら鹿の座標がバグってた

オフセット足りてないですよ

初めてイラスト化された

山田です

すべてのポケモンにであった

なしとげた!

初めてマンゴーを自力でこの形にした

一回やってみたかった

以上です。2022年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。リハビリも済んだので次回はもうちょっと有益な記事になるよう頑張ります。

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