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俺の推しピはビルドアップの鬼

こんにちは、Lunaです。どう最近?もうすっかり寒いですね。私は雪国生まれですが、寒さにはめっぽう弱いウルトラセブン体質なので、もうヒートテックを引っ張り出して着ています。そろそろコタツも出そうかしらん。

さて、今これを書いているのはセリエA第10節・ボローニャ戦からちょうど1日経ったくらいです。この試合では、前節での負傷により私の推しピ、アミル・ラフマニさんが欠場でした。そのボローニャ戦で私は思ったんです。

「やっぱりラフマニさんの安定感は凄いな!?」

と。守備もさることながら、ビルドアップでの貢献が凄かったんだなと。まさに縁の下の力持ちという言葉がよく似合います。

そこで今回は!!今までやっていなかった私の推しピ特集!
「ラフマニさんのパスデータを見てみよう!」です!どうぞお付き合いのほどよろしくお願いいたします。


ラフマニさん基本データ

1994年2月24日生まれの現在28歳。出身はコソボの首都・プリシュティナ。コソボ代表ではキャプテンも務めています。
アルバニアにもルーツを持ち、同国代表としても1試合に出場した経験を持ちます。

2013年にコソボのドレニツァでデビューして以降はアルバニアやクロアチアのクラブでプレー。
19/20シーズンの7月にエラス・ヴェローナへと移籍すると、同シーズンの1月、ナポリへのステップアップを果たします。
19/20シーズンの残り半年をレンタルという形でヴェローナで過ごしたのち、20/21シーズンから本格的にナポリへ加入しました。

ナポリではここまで公式戦通算72試合に出場し5G1Aを記録中。右利きのCBで、主に4バックの右CBでプレー。192cmという恵まれた体格を生かした激しくもクリーンな守備や、安定したビルドアップが特徴です。今季は何度か積極的な攻撃参加(通称:おでかけ)も披露し、これまで以上の攻撃意識の高さも見られます。


パススタッツを比べてみる vs他のナポリのDF

そしてここから本題に入ります。ラフマニさんのビルドアップやパスに着目し、そのスタッツをいくつかの条件で比較してみました。

スタッツはWhoScored.comを参照。
また、試合情報は第10節を終えた段階のものになります。

まず1つ目に、ナポリ内での他のCBやDFの選手との比較です。

特徴的なのは1試合当たりの平均パス本数(AvgP)と平均パス成功率(PS%)の高さ。CBという役割上、1試合のうちには少なくない本数の簡単な遊びのパスがあるので、本数も成功率も他の選手と比べたら少し高い数字になるものでしょう。ただそれを差し引いてもビルドアップに大きく貢献していると言えると思います。

また、ロングボール(LongB)の数値もオスティガードに続く2位となっています。ただオスティガードはまだ一試合の出場に留まっているため、実質この数字も1位といっても過言ではない気がします。ラフマニさんは、フィードパスの上手さにも定評があります。


パススタッツ vs他のナポリのプレイヤー

続いて再びナポリ内、今度は他のポジションのフィールドプレイヤーとの比較です。比較対象は、私の独断と偏見で選んだナポリのキープレイヤー達です。

これ作ってて思ったんですが、ロボツカのパス成功率94.2%ってのが頭一つ飛びぬけておかしいです。相手選手とバチバチのバトルが必須である中盤でこの成功率を記録するのはやっぱりワールドクラスのトンデモ選手です。今季のナポリはこの選手無しでは機能しないかもしれません。それぐらいすごい選手なんですよ、このロボツカって人は。

話を戻してラフマニさん。役割もプレーの方針も大きく異なる選手たちとの比較なので、ここは参考程度ってことで。

ナポリ屈指のパサーを比較対象に選んだつもりですが、それでも1試合平均パス数とロングボール数は一番の数字を誇っています。
パス成功率も、この中ではロボツカの次点につけています。このメンツの中でもこの数字を残せているのは、サッカー未経験の私でも凄いことだと思います。よくわかんねぇけど。

ボローニャ戦でも何となく感じたんですが、今のナポリ、ラフマニさん抜きでスムーズなビルドアップを行うのは大変なのでは…?(推しバカ)


パススタッツ vs他のセリエ上位クラブのCB

最後は他のセリエ上位クラブのCBとの比較です。2位のアタランタ~8位のユヴェントスまでを対象とし、主にCBで出場している選手の中から最も出場時間が長い選手を1人ずつピックアップして比較しています。
また、誤解を生むのが怖いので大声で言わせてもらうんですけど、対象クラブや対象選手を貶したりなどの意図はありませんので、どうか叩かないで…

さすが上位クラブの主力CBたちですね、特にパス成功率は全選手かなりの高水準です。
そんな中で我らがラフマニさんは1試合あたりのキーパス数(KeyP)と1試合平均パス数でトップに立っています。

キーパスは結構出している、というか出せるイメージがあります。自分で大きく持ち上がってラストパスになりうるボールを出してみたり、またはいい場所にいい楔のパスを出してみたり。ラフマニさんは、パスの際の視野が広いことにも定評があります。
クレモネーゼ戦では、ナポリ先制点となるPKを呼び込んだクヴァラツケリアのプレーがありましたが、そのクヴァラツケリアにパスを出したのはラフマニさんでした。相手の空いているスペースを見つけ、良いパスを出していました。

で、ここで気になって調べてみたんですが、ラフマニさんとミンジェのナポリCBコンビ、揃ってAvgPがセリエの全選手の中で1位なんですよね。

はぇ~すっごい。タイトルでは「ラフマニさんはビルドアップの鬼」と書きましたけど、本当の鬼はうちのレギュラーCBコンビなんですね。
ここまでパス出すCBを2人も有するのは心強い限りです。「CBは守備だけやってりゃいいってモンじゃない」という現代サッカーの縮図が今のナポリというチームなのです。知らんけど

衝撃のデビュー(悪い意味で)からはや2年、あのときはここまで安定したビッグな選手になるとは思っていませんでした。
思えば20/21のナポリでのデビューから色々ありました。先述のとおり、デビューはとても褒められたものではありませんでした。しかし同シーズン最終節に古巣のヴェローナ相手に先制点、しかもナポリでの初ゴールを決めてみたり、21/22シーズンはマノラスさんからレギュラーの座を奪ってみたり、そのシーズンに4点決めてみたり。

第3CBとして加入した選手が、今はナポリの屋台骨を支える替えの利かないピースとなってくれました(と個人的には思っておる)。感慨深いです。推してきて良かったです。


いかがでしたか?ラフマニさん、ないしはミンジェとのCBコンビは守備のみでなく、攻撃・ビルドアップの面でも大きく貢献しているということが、データからも少しお分かり頂けたでしょうか。

守備陣や中盤の間でボールを多く回して相手を揺さぶり、出来た一瞬の隙を見逃さず攻撃を畳みかけ一気に仕留める。この今のナポリのサッカーを実現させるうえでCBの選手、そしてラフマニさんのビルドアップ能力は欠かせない存在となっています。

これからのナポリは、直近でローマ戦やアタランタ戦、更にはCLリヴァプール戦など重要な戦いを多く控えています。それに向けても、ラフマニさんの状態を万全にした上での一刻も早い怪我からの復帰を願います。ラフマニさんーー!!!!はやくきてくれーーっ!!!!

といったところで今回はここまでにしておきたいと思います。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。それでは!




Luna's MUSICA

Weezer 『I Just Threw Out The Love Of My Dreams』

1992年から活躍するWeezerというアメリカで結成されたバンドの隠れた名曲。Weezerは男性4人組のバンドなのですが、この曲にはRachel Hadenという女性シンガーをゲストボーカルに迎えています。これがまたいいんですよね~!途中からWeezerのボーカルであるRivers Cuomoもコーラスで入るのですが、その2人の声の重なりがまた素敵です。

この曲の歌詞は様々な解釈がされていますが、そのまま真っ直ぐラブソングとして捉えるとその愛の重たさでまるで胃もたれするようです。まぁそれがいいんですけど。

ちなみに先述したWeezerのボーカル・Rivers Cuomoは親日家であり、奥さんは日本の方です。あらすてき

そして(長い)最近、この曲をASIAN KUNG-FU GENERATIONがカバーしたことでも局所的に話題になりました。アジカンの最新シングル『出町柳パラレルユニバース』内にカップリングとして収録されています。こちらでも女性シンガーである「AAAMYYY」をゲストボーカルを迎えています。原曲との聴き比べも楽しいですので、ぜひお聴きください!


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