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Napoli Mercato (22-23)

 こんにちは、Lunaです。どう最近?私が今住んでいる所は最近非常に涼しくて、とても過ごしやすいです。台風のせいかな?みんな台風気をつけてね。

 夏の移籍市場も閉幕したということで、今回は「ナポリのメルカート(移籍)振り返り」をしていきます!これを書くにあたって、またナポリファンの皆様へアンケートを取らせていただきました。ご回答いただいた皆さん、ありがとうございました!その結果も後にご紹介します。
 これを見れば、ナポリファンがこのメルカートにどんな気持ちを持っているのか、誰にどんな風に期待しているのか、その正直なところが丸わかりです。ぜひご一読ください。

 まずは誰が加入し、誰が退団したのか、一覧にしたのでそちらから見ていきましょう。


退団

 以上が主な退団となります。クリバリ・インシーニェ・メルテンス・オスピナ・グラムというナポリの古参のベテラン選手たちが一気に退団し、チームの平均年齢は急激に若返ることになります。
 市場の最終盤にはファビアン・ルイスのPSG移籍も決定し、チームの主力がゴッソリといなくなってしまうという状況に。
 頼れる控えたちであるぺターニャ・マルクィ・ウナスも退団し、各ポジションは穴だらけに。必然的にチームの大改革が迫られた、今夏の退団動向となりました。

加入

 そういった退団の波を受けての今夏の加入面。結論から言えば、「完璧」と言えるでしょう。
 退団選手の各ポジションを完全に置換した以上に、クヴァラツケリアやラスパドーリといった即戦力の若手、多く退団したベテランの枠にシリグ、レンタル先で大きなインパクトを残したガエターノやゼルビン。数多くのタレントが集い、更に魅力的なナポリへと生まれ変わりました。
 そしてチームの平均年齢が大きく若返り、サラリーの削減にも成功しています。

 上のツイートを見てもらうと、「退団選手のポジションの穴埋め」「サラリー削減」「チームの若返り」についてよく分かるかと思います。
 特に「サラリー削減」が出来たことはとても大きな追い風です。コロナ禍以降、どこのクラブも経営が圧迫されたものかと思います。ナポリも例外ではなく、今すぐ危険という状態では無かったものの、最終的に赤字になるシーズンが続いていました。そんな中で人件費に費やす金額を少しでも減らせたというのは、クラブにとってプラスなことです。

 以上の点から、今夏の移籍動向は最終的には大成功だった、と言えると思います。あとは、この新加入選手たちがどこまでナポリに馴染んで結果を出してくれるかに懸かっています。


基本フォーメーション

 ついでに基本フォーメーションも見ていきましょう。基本は4-3-3または4-2-3-1です。(黄色文字は新加入選手)

4-2-3-1
4-3-3

 今季のナポリは、どちらのフォーメーションでもほぼクオリティを下げずに2チームを作れるほどの層の厚さを誇ります。セリエAにCL、さらにはW杯も開催され過密日程が予想される今季、高いレベルでの選手のローテーションが組めるのはとても有難いです。
 複数ポジションをこなすことが出来る選手(エルマス、ラスパドーリ等)がいるおかげで、試合途中のシステムチェンジも難なくこなせるのが強み。
 スパレッティ監督には、この強みを最大限活用して引き分けの試合を勝ちに変えられるような、試合の流れを変える采配が期待されます。


アンケート結果大発表ッッッ!!!!

 皆様お待ちかね、先日実施しましたナポリの移籍動向についてのアンケート結果を発表していきますよ~!

 質問内容としては、

①獲得についての数字での評価とその理由
②一番期待している新加入選手と理由
③放出についての数字での評価とその理由
④獲得・放出両面から見た今夏の数字評価と理由

 の4項目です。
 数字での評価は、「1:非常に不満」「2:不満」「3:良くも悪くもない」「4:良かった」「5:非常に良かった」の5段階評価となります。では早速、①から見ていきましょう。

①獲得面についての評価

最初に結果から見ていただきます。これ以降も同じ流れで続きます。

1(非常に不満):0票
2(不満):2票
3(良くも悪くもない):1票
4(良かった):24票
5(非常に良かった):14票

平均:4.22点

 肯定的な評価が約9割を占める結果となりました。先ほど私も自分の見解を述べましたが、この加入に関するメルカートは「完璧」と言ってもいいかと思います。では、アンケートに答えてくださった皆様の意見を、一部抜粋とはなりますが見ていきましょう。

・退団選手の穴を埋めるような補強が出来た
・スカッドの若返り、世代交代
・既に新加入選手の多くが結果を出し、活躍している
給与の削減
・実力者、セリエAで存在感を残している選手、期待の若手、幅広いコンセプトで取れている

 以上のような声が多かったです。「穴を埋める補強」「若返り」「給与削減」の声は特に多く、多くのファンの間にプラスだという共通意識があるようでした。
 「新加入選手が既に結果を出している」というのも、本当にその通りです。クヴァラツケリアは5試合で4ゴールを記録し、キム・ミンジェも守備・攻撃にアグレッシブさと安定感を見せ、そしてセットプレーから既に2得点を記録しています。その他の新加入選手たちも、まだ出番は少ないものの要所要所でいいプレーを見せ、これからに更に期待が持てます。

 一方で、もちろん疑問を持たれる方もいました。

・クリバリ、インシーニェは仕方ないとしてメルテンス、オスピナを出す必要はなかった。
・GKの獲得を見送ったこと
・クラブのアイコンとなる有名選手がいない
・シーズン始まっても陣容が固まってなかったのはマイナスポイント

 といった意見が出ました。私は何でもかんでも楽観視してしまう人間なので「クラブのアイコン」「陣容が固まっていない」というのはシーズンが進めばどうにかなるとは思っています。ただどちらの意見も気持ちはわかりますし、特に後者は、ユーティリティな選手が増えた(ラスパドーリ、エルマス等)ために自由な選手選択が出来ると同時に、なぁなぁな起用になって長所を潰してしまう可能性も否めません。ここはスパレッティ監督の腕の見せ所です。

 少し多かったのは「GK」に関する意見。獲得が有力者されていたナバスの獲得を見送り、今シーズンはメレト・シリグの体制で進めることになりました。メレトがファーストチョイスとなりますが、昨季の調子を見ていたら不安になる気持ちも分かります。
 ただ今のところ、メレトは非常に安定したパフォーマンスを見せています。最悪、裏には経験豊富なシリグがいます。今はこの体制と調子を続けることがナポリにとって最善だと思います。


②あなたが期待する新加入選手は?

クヴィチャ・クヴァラツケリア:16票
ジャコモ・ラスパドーリ:11票
キム・ミンジェ:5票
タンギ・エンドンベレ:3票
レオ・オスティガード:2票
ジョヴァンニ・シメオネ:2票
マティアス・オリヴェラ:1票
ジャンルカ・ガエターノ:1票

じゃあ選んでくれた理由も見ながら、つらつら喋りましょうか。

クヴィチャ・クヴァラツケリア:16票

第1節 エラス・ヴェローナ戦でのゴール直後

・開幕からの活躍で驚いた
・積極的な仕掛けや強烈な一発が魅力的
ドリブルが一級品
左右両方の足から放たれる高精度のシュートと戦術理解能力の高さが魅力的
・プレーがワクワクする

 セリエAでは、開幕後の5試合で既に4ゴール1アシストをマーク。その4ゴールというのも、ヘディング・右足・左足・ロングシュートと、全て得点パターンが違っています。モンツァ戦ではドッピエッタ(2ゴール)を記録していますが、特に1ゴール目のミドルシュートは誰もが息を吞むスーパーゴールなのでぜひ見てください。見ましょう(強制)

 セリエではプレーの幅の広さと質の高さを100%ではないにしろ存分に発揮しているクヴァラツケリア。自身初となるCLではどのようなプレーを見せてくれるのか、期待です。

ジャコモ・ラスパドーリ:11票

第5節 ラツィオ戦終了後の1枚。かわいい(かわいい)

・アッズーリ(イタリア代表の愛称)の未来
人気銘柄を獲得できると思わなかった
・メルテンスの後継者になって欲しい
・ずっと注目していた

 私も、まさか彼がナポリに本当に来てくれるとは思っていませんでした。なんか未だに現実味が無いと言うか。ナポリのシャツを着てプレーする彼を見るたびに「本当に来てくれたんだなぁ」と、しみじみとしてしまいます。
 やっぱり彼に対するイメージは、私もそうなのですが「イタリアの未来」というものを共通して持っている方も多いと思います。
 彼の特徴は何と言ってもトップ下・LWG・CFが出来るユーティリティさと、ボールを受けるための動き方。自由に動いてボールを受け、そこからはパスワークの潤滑油にもフィニッシャーにもなれる。選択肢の幅が広い、現代的な選手だと言えます。

キム・ミンジェ:5票

ラツィオ戦でのビルドアップの一面

・クリバリが抜けた穴を埋めてくれることに期待
攻守にわたる活躍に期待
・同じアジア人としても頑張ってほしい。

 セリエA開幕5試合で全てスタメン・フル出場。スパレッティ監督の信頼は既に掴み切っているように見えます。
 ミンジェをイチオシに挙げてくれた人の理由には、共通して「クリバリの後釜でプレッシャーがあると思うが」という枕詞が付いていました。仕方ないと思います。ナポリに9年間も所属した文字通りの英雄の後任ですから。
 ただ、ここまでは非常に頼もしいプレーを見せてくれています。守備時の対応は冷静で、判断ミスもほぼ無い。ビルドアップにも積極的に参加できる。コーナーキックから既に2得点と、得点力もある。おまけに右利きの左CBというクリバリとの共通点付き。
 自分が思っていた以上にいい選手でした。これから更に評価が鰻登りになるような気がします。

これ以上はひたすら長くなってしまうので、一気に駆け足でいきましょう。

タンギ・エンドンベレ:3票
・実力が凄いことはリヨン・トッテナムで証明済み
・オンザボールでのプレーが最強
・課題は多いが成長が楽しみ
レオ・オスティガード:2票
・プレーを見たら好きになった
ジョヴァンニ・シメオネ:2票
・オシメンからスタメンを奪取するくらいの活躍に期待


③放出面についての評価

1(非常に不満):2票
2(不満):13票
3(良くも悪くもない):22票
4(良かった):4票
5(非常に良かった):0票

平均:2.68点

 "獲得面"とは打って変わって、こちらでは”3”までの評価が9割を占めます。

・チームに長く貢献してきた選手が抜けることはいつかあること
サイクル的にはいい時期なのかもしれない
・クラブとしてできる努力はしている(良かった)という認識
金銭面でひっ迫していたのも確かなので難しい
・ベテランを残して若手を売る方がクラブが傾きかねないため、仕方がない

 といったように、ベテランや主力が多く退団した事についてはかなりの理解が得られています。
 ただ、上のようにクラブの決定に理解を示した人たちも、続けて「やはり悲しい」と言った旨のコメントを寄せてくれました。

一気に抜けてしまったのは良くないと思った
・ナポリのアイドル、功労者たちがいなくなってしまった
・近年ナポリを物理的にも精神的にも支えてきた柱たちがごっそり移籍してしまい悲しかった
・精神的支柱がいない。ナポリとは!を知っている選手がいない

 このように、主力・ベテランの退団が”一部”ならまだしも、”軒並み”だった事が評価を低くした一番の要因です。
 理解と感情、理性と本能の間で感情が揺れ動いたから、50点の”3”を選んだ人が多かったです。

 また、面白いなぁと思ったのが、選手個人にフィーチャーして「残念だった」とコメントしてくれた人が多かったです。

オスピナをあっさり出してしまったのは意外だった
・試合を変えられる存在としてメルテンスは残して欲しかった
ウナスが好きだったので

といった感じです。特にメルテンスの退団を悲しむ人は多かったです。退団した選手に対して、みんなそれぞれ少しずつ異なる考えを持っていたのは見ていて非常に面白かったです。と同時にやっぱり退団した選手のことを考えていたら悲しくなってきました。次に行きましょう。


④獲得・放出両面から見た今夏のメルカート評価

ここまでは獲得と放出を別々に見てきて、それぞれ真逆の評価であることがわかりました。それでは最後、その両面から見たらどんな評価になるのか、一緒に見ていきましょう。

1(非常に不満):0票
2(不満):1票
3(良くも悪くもない):5票
4(良かった):28票
5(非常に良かった):7票

平均:4.0点

 こちらでも、”獲得面”程ではないものの肯定的な評価が大半を占めています。この事から考えるに、今夏のメルカートでは「ポジティブな要素」が「ネガティブな要素」を上回ったということになります。それを裏付けるように、

・いつか直面する代替わりを、スムーズにこなせたのはとてもいい
・強力な新戦力が入ってくれて前を向いていけると思わせてくれた
・いつかやらなきゃいけないことを一気に片付けたという印象
・放出面、獲得面どちらも経営的には素晴らしかった
・新加入の選手が既に躍動している
・新主将ディロレンツォを中心とした一体感がありチームが良い雰囲気であり希望に満ち溢れているから

 といったような肯定的なコメントが多かったです。特にこれからのナポリに期待するような、希望に満ち溢れたような将来を期待していることがよくわかります。
 以上から、今夏のメルカートの私的最終結論は「楽しみな要素が多いポジティブなものだった」とさせていただきます。なんでいきなりお前の結論になるんだよ?って思いましたね?ちょっと〆方が思いつかなかったので無理やり終わらせます。でもまぁ、結果がこう出ているので、私と同じ意見の人も意外と多いんじゃ、、、?

 最後に改めて、アンケートにご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!!


 文字通り、今年はナポリの「生まれ変わり」の年になります。今のチームはまだまだ成長途中ですが、ここまでのセリエでの試合結果はよく出来ている方だと思います。
 ただ一方で課題も多く見えてきました。相手のドン引きの守備をどう崩すか、中盤が消された時はどう打開するか、またオシメンが封じられたらどう攻撃するか。チームの成長の中でこの答えが可及的速やかに見つかることを祈っています。

 また、今年はこの若いチームでCLに挑みます。説明不要の強豪であるリヴァプール、オランダの絶対王者である新進気鋭の若手集団・アヤックス、CLを予選から勝ち上がってきたスコットランドの雄・レンジャーズと同組。
 GS突破は容易ではない曲者ぞろいのチームに入りましたが、どのチームとの対戦も今のナポリの成長には一役も二役も買ってくれることでしょう。特にリヴァプールとの対戦では今の自分たちの立ち位置がハッキリすると思います。そういった面でもとても楽しみな対戦です。

 といったところで今回は終わりにしたいと思います。どうでしょう、今夏のナポリの移籍動向について少しでも分かってもらえましたでしょうか?
 何度も繰り返すようですが、今年のナポリは「新生」という言葉がよく似合うチームです。新しくナポリに興味を持ってくれた人も、追いかけ始めやすいかなと思います。ナポリの成長を見守っていくというのも面白いはずです、どうだい、一緒にナポリを応援しないかい!?

 まぁ、これをここまで読んでくれているナポリ以外のサポーターの皆さんはちょっとだけ考えておいてください。

 そしてここまで読んでくれたナポリファンの皆さん。もうそろそろ3年ぶりのCLが開幕しますね。熱く盛り上がっていきましょう!ほいではまた後で。

それじゃ皆さん、さいなら~^^


Luna's MUSICA

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『遥か彼方』

最近自分の中でのアジカン熱がハチャメチャに再燃してて。特にこの『遥か彼方』ァ!!自分の中で好きポイントが多すぎる曲なんです。
・ベースソロで始まるイントロ!
・Bメロからサビにすぐ行くんじゃなくて少しタメる感じ!!
・サビの、がなるようなゴッチの歌い方!!!
大好きです。カッコイイの塊。

そいえば最近、若い人の間では音楽を聴くときに”イントロを飛ばす”なることがあるようですね。あれ最強に意味が分かりません。多分私も一般的に見れば若い人ではあるんですけど。
で、少し考えてみたら、最近はイントロが無い、直ぐに歌から始まるような曲が多いし、そういうものの方が人気だなぁと思います。
まぁそういう作りの曲はいいんですけど、イントロ飛ばすって行為は最高にもったいないなと思います。助走があるからボールを遠くまで飛ばせるように、イントロがあるから音楽でブチ上れると思っています。
あ~、そのうち自分が好きなイントロを語るだけのnote、作ってみたいかも~!


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