見出し画像

2022年間ベストアルバム

私的年間ベストアルバム2022選びました。
最初に一覧、次に総評という形でコメント載せてます。
お暇な時に読んでくださいませ。
メタル、ロック、EDM、テクノ、R&B…いろいろ入っています。

《最有望新人賞》
Fallen Sanctuary / Terranova

《総合最高作品賞》
Louis The Child / Black Marble


《EDM部門》
Odesza / The Last Goodbye
Ben Gold / Best of Our Lives
Nils Hoffmann /a Radiant Sign 
Current Value / Platinum Scatter
Noisia / Closer
Imanu / Unfold
Excision / onyx 
Jason Ross / Atlas
The Chainsmokers / So Far, So Good
Gryffin / Alive


《テクノ/エレクトロニカ/ポストクラシカル部門》
Clap! Clap! / TOROZEBU
Whatever the Weather / ST
Plaid / Feorm Falorx
Serph / Nirva
Federico Albanese / Before and now seems infinite
Henning Schmiedt / Piano Miniatures
Deepchord / Functional Designs
Hexagon(Conforce) / Information Paradox
Rival Consoles / Now is
[.que] / Space Nomad


《ロック/ポップス/R&B/Hiphop部門》
The Weeknd / Dawn FM
Mamas Gun / Cure The Jones
Post Malone / Twelve Karat Toothache
John Legend / Legend
DVSN / Working On My Karma
Black Country , New Road / Ants From Up There
Editors / EBM
Muse / Will of the People
Stereophonics / Ooocha!
Rise Against / Nowhere Genaration II


《メタル/ラウドロック/ハードロック部門》Shadow of Intent / Elegy
Arch Enemy / Deceivers
Cloud Rat / Threshold
Rain City Drive / ST
H.E.A.T / Force Majeaur
Alter Bridge / Pawns & Kings
Shinedown / Planet Zero
Slipknot / The End So, Far 
Celldweller / Satellites
H.E.R.O. / Alternate Realities


《邦ロック/J-pop/邦メタル》
9mm Parabellum Bullet / Tightrope
Fear, and Loathing in Las Vegas / Cocoon for〜
Sumika / For.
ハンブレッダーズ / ヤバすぎるスピードColdrain / nonnegative
w.o.d. / 感情
Ado / 狂言
YMCK / Family Innovation
Nocturnal Bloodlust / ARGOS
Thousand Eyes / Betrayer

[総評]
サブスクを使い始めてすぐ音楽から離れる謎行動してしまいましたが、昨年は年初から音楽漬けでした。

というわけで、かつてないほどジャンルも幅広くあちこちに手を出した2022年。聞きたい音楽に聞く時間が足りず聞ききれないまま年が明けてしまいました(笑)

が、挙げた50枚+2枚はいずれも昨年よく聞いていたものです。

特に《最有望新人賞》にしたFallen Sanctuaryのアルバムはとてもよく聞きました。近年はメロディックスピードメタルが界隈でも再び熱を帯びてきているようで、有望な新人が次々と出てきています。Fallen Sanctuaryはキャリアのあるミュージシャンで実は全くの新人というわけではありませんが、バンドとしてはフレッシュですので最有望新人賞としました。

H.E.A.Tの元ボーカル、エリクが組んだニューホライズン(英語の教科書みたいな名前)も素晴らしい新バンドでしたが、その後スキッドロウに加入してしまってニューホライズンはどうなることやら。スキッドロウ加入のニュースがなかったらニューホライズンが新人賞だったかもしれません。

《総合最高作品賞》は、Louis The Childに。

元々はEDM系のアーティストでカラフルでポップな音楽をやっていましたから、新作アルバムをなんの情報もなしに再生したときの衝撃といったらなかったです。まさかLouis The Childがテクノをやるなんて!しかもクラブでウケが良さそうなハードテクノじゃなくて、昔ながらのド陰キャテクノ。こんなの誰が聞くんだ?!僕は狂喜乱舞でしたけど(笑)素晴らしいアルバムでした。


ここからは各部門をさらっと。


《EDM部門》は、元々ダブステップとドラムンベースとほんの一部のハードスタイルしか聞かなかった僕がハウスやトランスなどにも手を出してみた結果として他のジャンルも入っています。Nils HoffmanとBen Goldがそうですね。

メロディックダブステップ/フューチャーベース界隈はビッグネームが従来の音楽スタイルを脱却してオリジナリティを出そうとしているのかなという作風が目立ちました。具体的にはSeven LionsとCrystal Skiesですね。どちらも良いアルバムではあったんですが、やっぱりマンネリでも良いから安定して良いものが聞きたいなという我儘リスナーな僕は、Jason Rossの安定した新作を年間ベストに選びました。Gryffinは全く違う路線に変更して正直シングルが出る度に嫌だったんですが、不思議なものでアルバムで聞いたら普通に好きでした。でもGryffinの従来路線の曲もいくつかあってそこでやっぱり安心するという(笑)

Noisiaはラストと言われた後に出た奇跡の新作。他、Current ValueやImanuなど2022年もニューロファンク界隈は刺激的なアルバムでいっぱいでした。

チェンスモとオデッザはみんな聞いてるでしょ?敢えて語る必要もないかなと。

それにしてもチェンスモとCurrent ValueとExcisionを同じリストに入れるなんて。EDM知ってる人からしたら一括りにすること自体暴挙かもしれない(許して


《テクノ/エレクトロニカ部門》

最近はEDM界隈でもハードテクノなアーティストが出てきていて、いよいよ昔のテクノが闇に葬られていくのかなと思っていたのが本音です。しかしちゃんと目を向けてみれば、Rival Consolesという割と若手なアーティストさんがIDM(EDMの誤字じゃないよ、IDMってジャンルがあるんだよ)界隈に出ていたり、新プロジェクトWhatever the wheatherがもうこの手の音楽好きな人が全員選んでるんじゃないかくらいの話題作をリリースしたりといろいろあって、おじいちゃん化していくだけと思っていたこの界隈も新陳代謝が進んでいることが確認出来ました。

勿論ベテランアーティストも活躍。Plaidは最近のアルバムどれもこれもハズレ無しで新作も相変わらず素晴らしかったです。Serphはリリース作数多くてしかも作風もバラバラで聴くの大変なくらいでしたが、比較的昔からのファンが安心して聞ける作品を選びました。Deepchordの新作は聞いてると8割方寝てしまって最後までちゃんと聞いたことないんですが、それだけ心地良いんだろうなと思います(笑)

Conforceは名義違いで昨年一体いくつリリースしたのか把握しきれていませんが、実験音楽欲を満たしてくれた変名のHEXAGONを選びました。

ポスト・クラシカル方面ではFederico Albaneseという新人が素晴らしい作品を出しました。こっち方面では新人にこれだけガツンとやられたのは久々かなー?Henning Schmiedtはいつも通り安定。

民族音楽とテクノの融合、Clap! Clap!の新作はリアルに現地ミュージシャンと合作。更に深い世界に入っていきましたね。


《ロック、ポップス、R&B、ヒップホップ、ソウル部門》は、部門自体EDM以上にまとめすぎかもしれないけど、年間ベストが100枚になっても信憑性ないかなってことでジャンル細分化しすぎないようにした結果です。

とにかくよく聞いたのが上の4枚(The Weeknd、Post Malone、Mamas Gun、John Legend)。

2022年は今まであまり聞いてこなかったジャンル、R&Bやソウル、ヒップホップをよく聞いた年でした。って言ってもPost Maloneはもう何年も前から聞いてるし、The Weekndに至っては日本で最初のファンの100人に入る自信あるくらい初期から聞いてるしで全くの新規開拓ってわけではないけれど。

Mamas GunとJohn Legendはソウルをちゃんと聞いたことなかった自分でもスッと入れる自然なモダンさとサウンドプロダクションの良さ、メロディの美しさ、そして勿論魂のこもった歌の良さがポイントでしたね。

この4枚のアルバムは、全ジャンル通じて最もよく聞いたベスト5のうち4つを占めます(残りの1枚は後ほど)。

DVSNは、この新作でも「90年代R&Bのようなスウィートさがある」と言われてるしこれまでの作品でもそのように語られてきたデュオですが、単に90年代的であるだけではなく「00年代以降のサウンド」でもあるというのがポイントだと思います。OVOらしいというか。空間または隙間を感じる音の構築が好きです。

自分で今書きながら思っていますけども、やはりロックが元気ない10年代の空気は20年代に入ってもまだ残っていますね。昨年もブラックミュージックにはなんと話題作が多かったことか。もっとロック頑張れ!

そんな中頑張ったロックバンド達。

ベテランばかりですが、MUSE、Stereophonics、Editorsはいずれも英国らしいロックでしかも自分たちらしさ満点で良かったです。Editorsは新境地開拓でそれもまた良かったです。

新人ではBlack Country , New Road。

ポストロックの最新版でした。ポストロックに昔熱中した人で知らない人は是非。単なる焼き直しじゃないところがまた良いです。音楽から離れている2年の間にこんな凄いバンドが出ているなんて。ロックまだまだいけるやん!見直したで!という気持ちです。


《メタル部門》も、大きくメタルとまとめてしまいました。グラインドコアはパンクの文脈だろとかデスコアとメロデス一緒にすんなとかポストハードコアはメタルじゃねぇとか昔ながらのメロハーなんてダサくて聞けねえとかあちこちからいろんな批判来そうですが(そもそも誰も見てねぇから大丈夫だ心配すんな)、僕は全部好きなんです。新しいメタルも古いメタルもハードロック、ヘヴィメタルの仲間はみんな好き。だから一緒にします。他人の趣味に細けぇことガタガタ抜かすな。嫌いなら聞くな見るな。

切り替えまして。

全ジャンル通して一番聞いたのは、ダントツでShadow of Intentでした。新作最高すぎぃ!!!低いデス声苦手なんすよね〜なんて言っててごめんなさい!説得力ありすぎです。なんも文句ありません。2022年最も聞くべきメタルアルバムだったと思います。最高のシンフォニックデスコア。もうこれ以上は出ないんじゃないか?

Arch Enemyは相変わらず素晴らしいメロデスでした。アリッサのノーマルボイスは多分全てのファンの想定内だったと思うけど、やっぱり予想通り良かったですね。

Cloud Ratは先進的なグラインドコアで、もうこれはアートだなと。Rain City Driveはメロディが美しくて、シャウトもないしポストハードコアって名前で敬遠している人がいるならもったいないなと思いました。ワンオク好きな人も聞けると思います。まじで。

H.E.A.Tはお帰りケニー!って感じの作風。初期2枚の雰囲気が戻ってきたかなと。良いメロハーです。

Alter BridgeとShinedownは現行ハードロックの2大巨頭と思います。こんなにいいバンドが日本ではまだまだ知名度低いってのが残念。だからテレビでマツコの番組で「メタルは高齢化してる」なんて言われちゃうのよ。メタルにも良い若手バンドたくさんいるのよ、本当は。日本では取り上げられないだけ。本国ではとっくにビッグネームなのよ。日本遅れてる。なんとかならんもんかね。伝統的なバンドがだめって言ってるんじゃない。どっちも聞こうぜって話。メタリカ、メガデス良いよね。でもAlter BridgeとShinedownもいいんだぜ!ベテランばかり推してたら若手バンド育たないよ。日本のメタラーのみんな。

slipknotの新作良かった、と個人的には思う。なんであんなに賛否両論分かれてるのか分からないくらい。


《邦ロック、J-POP、邦メタル部門》

9mm、ラスベガス、Sumika、Coldrain、Thousand Eyes。この辺は外すわけがない。それぞれ今までと違うところもあったかもしれないけど、十分すぎるくらい安定した作品でした。裏切らないよね。だから好き。

特筆すべきはNocturnal Bloodlust。いろいろあったけどよくやったなーと。よく帰ってきたなーと。もうだめかと思いました。それからのこの新作だからそりゃもう絶賛でしょう。マッチョオブザワールドの路線で進むのも面白かったかもしれないけど、やっぱりこのマジ路線のデスコアでこそノクブラかな。期待以上でした。傑作。

ハンブレッダーズもいろいろあったけど前作同様の会心作。邦ロックかくあるべし。

Adoは、ウタで売れすぎちゃってもうウタの人になっちゃいそうで心配だけど名義分けてくれたから大丈夫かな〜。アルバム良かったです。さりげなくEDM入ってるのもとても良かった。

YMCK最近もうチップチューンやってる人減ってきましたが最後の砦として頑張って欲しい。このままだとジャンル自体風化してしまいそう。

w.o.dはデビュー当時に試聴して「ふ〜ん」で終わっちゃっていたんですが、僕が聞かなかった間にめちゃめちゃ成長していてもう無視してる場合じゃないな!と感じました。最高にかっこいいですね!グランジぽいけどグランジだけじゃない感じがまた良くて。日本人のバンドでここまでグランジかっこよく自分たちの音として鳴らせたバンドっているの?って大きなこと言っちゃいたくなります。とにかく、かっこいい!!


以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?