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老いを感じた出張

5日間のギリシャ出張を終え帰宅した。仕事は計画通り無事に終えられたので一安心であるが、個人的に消化しがたい心境をちらほら抱いたので記録しておこうと思う。

40歳の誕生日まであとわずかだ。精神的にも、身辺環境的にも、さして成熟に達した気なんてしないが、身体の変化は年相応だ。
30代では、傷が治りにくい、ある朝目が覚めたら口臭や体臭が気になるようになった、徹夜は無理、などの変化を徐々に感じていたが、とはいえ元気だったと思う。
近頃は、白髪が増加、肌が全体的に重力に負けてきている感じがする(特に目のまわり、頬や口、首、手)、物覚えが悪いし、誰に何を話したか忘れる、新しい挑戦をするより以前の経験に固執する、という変化を感じる。あと、太りやすく痩せにくくなるとはこういうことか、と痛感している。

「年を取ったら、ああなるのかな」と観察していた年長者に、自分も漏れなくなっている。

同僚や取引先担当者が、自分より10歳前後も下の年齢ということも少なくなくなってきた。「相手の年齢が若い」「経験が浅い」ということはふだん考えずに仕事をしているが、ときに相手との年齢差や経験差を考慮に入れたうえでコミュニケーションを取らないと、成果物や対応結果に差が出る、ということを学びつつある。

かといって私自身がなんでもできるというわけではなく、できない部分は周りに配慮・カバーしてもらって生き延びている。感謝と悔しさと劣等感を抱きながら、いつか進路変更しないといけないときが来るのかな、とボンヤリ考えることもある。誰かに言い渡されるよりかは、自分で決められる状況であってほしい。

出張中、「昔はこうだった」「以前はこう思っていた」などと無意識のように口にしている自分に気が付いて、おかしくもなんだか悲しくなった。過去の経験や学びの連続が私をつくっているのは確かだが、固執せず、老いの変化を感じながらも今を楽しく生き、未来にわくわくしていたい。


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