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わたしの半径40cm

おはようございます!
7月も半ばを超えましたね。

2023年7月に入り、私はやっと「抜けた…」という気持ちになりました。

一体何から抜けたのか?
漠然とした「何かしてなきゃいけない」「前に進んでなきゃ」という謎の焦りだったように思う。

私が森のこと自分の仕事などでいっぱいいっぱいの半年を過ごしている間に、社会を変えたいと願うデモ、災害チャリティー、素晴らしい理念を持ったクラウドファスティングなど、声を上げ、活動してる方たちが世の中にはいるのに、私は何もしてない…。

モヤモヤの原因はシンプルなことで、他人軸にぶれていたんですよね。

やっと気持ちが整った7月1日にInstagramでも書いたのですが、

半径1mの自分事に集中する

と決めました。

心からやりたいことだけを選び、とことん掘り下げていく。それは社会や友達と繋がらないということではなくて、自分事に集中していくほどに「みんなや社会と共有するとてつもなく広いところ」に行き着くと思うのです。

その行き着いた場所で、共感してくれる人たちとスポット的にチームを作り、また笑顔で離れていく。私はそんな世界を生きたい。

書いていて気がついたのは、メタバースの世界観ととても近いということ。と言っても私は専門外で、友人の音楽家・酒本信太くん、酒本麻衣ちゃんに1年前から話しを聞いていて、NFTを投資としてではなく、概念や世界観という文脈で教えてくれる2人の話に興味はありつつも、手を出せていないことのひとつでもあります。 

私の森に来てくれた信太くん麻衣ちゃん


自分を掘り下げるほどにあらゆるボーダーが消えていき、袖触れ合った他人を思いやる優しい世界…。共感を生むには「自分が何を思って、どうしていきたいか」を自分自身理解し、明確に伝えることが大切という麻衣ちゃんの言葉が心に残っている。それって仮想だろうが現実だろうが同じことなんだけど、荷物やしがらみが少ない仮想空間ではそれがワークしやすいんだろうなと思う。

6月に10日間フランスを旅した時にも、私たちは毎秒奇跡の連続を生きていると、毎日感じてた。非日常で目の前の人や景色や出来事に、100%集中していたからだと思う。
帰国して、その感覚はあっと言う間に薄まってしまったけれど、こうして半身浴しながらnoteを書いている私の今も、そして読んで下さってるあなたの今も、私たちは奇跡の連続の中にいる。それを忘れずに生きられるのが、私の半径1mなのかもしれません。

ブルターニュの小さな島、Belle-Île-en-Mer

ところが、半径1mで生きると決めた翌週に読んだ本には、これからの時代は半径40cmで生きるのが良いと書いてあって、上には上があるものだ…と笑っちゃいました。

その本とは、以前から愛読している小山内洋子さんの皇の時代についての新刊、「改訂版 天縄文理論 コスモ21社」
であります。

皇(おう)の時代とは?
間違うといけないので書籍を読んでもらえたらと思いますが、超簡潔に書くと、この世界は2,500年サイクルで時代が変わっていて、私たちは今、これまで続いた経済至上文明から思想の高次精神文明(皇の時代)に変わる移行期を生きているそうなのです。

ピラミッド型の社会構造や大量生産大量消費が崩れていき、個が生み出す共有する社会へ。何より「この世に樂むために、生まれてきたのだ」と言い切ってくれる爽快な時代が来る!いぇい!

この本には、「自然は私たちに凄い愛を、与えてくれている。」とあり、その通り、と思う。自然というのは森林とか海とか環境を指すのではなく、宇宙の摂理のようなもの。心と脳が今ここにないと、どんどん自然からズレていく。自分の途だけを歩み続ければ良いのに、誰かの真似をしたり、教えられた通りに行動したり、人に相談したり、お節介をしたりすることで、他人の領域に入ってしまい、自然からどんどんズレていくというのだ。

ズレてしまったらまた自然が「そうじないでしょ」とガツンとコトを起こして教えてくれるのですが、大切なのは今ここにいること、そして自分の半径40cmの領域で生きること。そしてその方法も教えてくれます。

教えてくれる…と言っても、この理論を提唱した小笠原慎吾さんは「そのまま信じないでください」といつも口にしていたそうです。受け売りせずに一人一人が検証をして、一人一人が自立していくことが、新しい時代を作るということなのでしょう。

著者の小山内洋子さんとは、昨年11月に美濃市で開催されたマーマーフェスでお会いしましたが、おしゃれでチャーミングで、ものすんごく可愛い方。

美濃にあるmm.books 美濃にて
小山内洋子さんと鈴木杏ちゃんと


その小山内さんが「ゴロゴロ、ボーっとするのか皇の時代の生き方」と常におっしゃっていて、心や脳を未来や過去に飛ばして焦るほどにズレていく。皇の時代は歩くのもゆっくり、景色を楽しみながら。

話は変わりますが、森のプロジェクトをはじめてから出会う方たちと話していて、私はまだコスメブランドのディレクターをやっていた頃の「大量生産」の前時代的思考が残っているなぁと感じることがしばしば、あります。(それでも大手メーカーからしたら、少量生産だったのですが。)

新しいプロダクトを考える時、どうしてもこれまでの経験値が付いてまわるのですが、私の半径40cmは

”手で生み出すもの”

という輪郭が浮かんできた今日この頃です。

そんなこんなで、私の半径40cmは
Hand made in the Forest
ということになりそうです。

いつか、森から生まれたものが、共感してくれる誰かに届きますように。

2022.森と出会った時
愛犬ダンと


それではみなさま、今日も素敵な一日をお過ごしください。

2023.07.16
早坂香須子



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