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型式試験のあれこれ

型式試験と検定

早速ですが、まずは型式試験についてです。
ぱちんこ、パチスロなどの「遊技機」がホールに設置されるためにはまず指定試験機関で実施される「型式試験」をクリアする必要があります。

世の中の人の多くが「検定」と言っているあれです。
遊技機の性能などの試験を行うことは、正しくは「型式試験」で、「検定」というものは「型式試験」で適合した機械を各都道府県警察に持ち込んで設置許可を取ることを言います。
(そんなものは知っている人からしたら常識ですね)
図にするとこんな感じです。

左側の矢印から順番に右に右に流れていく感じですね。
指定試験機関は長らく保通協のみでしたが、新たにGLI JAPANも加わって現在は2団体で行われています。
検定を取得した型式は公表されるので、この段階で型式名がみなさんの目に触れることになります。

型式試験の試験項目

「型式試験」については試験項目が大きく分けて3つあります。
この種類は保通協HPの「型式試験の進捗状況」ページにも載っています。

この三つです。
設計書審査:試験に持ち込む申請書類を見る書類審査
対比照合審査:申請書類の内容と、持ち込まれた実機に相違がないか確認する審査
遊技機の試験:持ち込まれた実機などを使った実際の出玉試験

大体落ちるのは「遊技機の試験」ですね。
そんな「遊技機の試験」について触れていきます。

「遊技機の試験」においては出玉率が規則に定めてある範囲内かどうかを確認します。
目にしたこともあるかと思いますが、こちらの項目ですね。

※シミュレーション試験では下限の規定はなし

試験では基本的には17500Gの試験を行います。
400Gや1600G、6000Gというものは、17500Gの出玉試験のどの400Gや1600G、6000Gを切り取っても満たすというのが基本です。
400Gを例にすると、1G目~400G目、2G目~401G目・・・17101G目~17500G目と、どの400Gを抜き取っても規則に収まる必要があるわけです。

「遊技機の試験」の種類

試験項目だけでも厄介なのに、「遊技機の試験」というものは実は4種類あります。
規則にも定められている「シミュレーション試験」が1種類、実機を実際に打つ「試射試験」が3種類(!)もあります。

5号機初期はシミュレーション試験とランダム打ちの試験の2種類のみだったものが、5号機の諸先輩方がヤンチャしたおかげで4種類になりました。

最適打ちは5号機初期の「リプパン外しタイプ」のおかげで生まれました。
最低打ちは5号機中盤の超低ベースAT機が蔓延っていた時代に生まれました。(最低打ちは6号機に入って一度形を変え、現在の形に)

規則上の規定では全ての規定数、全ての設定において上記を満たす必要があることになっています。
一つの設定でも細かく見られるのでとても厳しい内容です。

ではどうやってメーカーは試験をクリアしているんでしょうか?

この先は有料情報にしていきます。

・出玉試験は全設定、全規定数されるらしい
・出玉試験は4種類もあるらしい
・出玉試験の試験項目は17500ゲームの中で常に満たす必要があるらしい

このままだと世の中のパチスロ機はとてもマイルドなもののみになるはずです。
それが本来の規則の理念なんです。

でも、実際の市場にはとても多くのタイトルが毎月リリースされていますよね。

この先はそういった疑問を解決していきます。

打つ側としても、台の特徴を知ったり、狙い目を考える上で大事になってくるのがいわゆる「試験対策仕様」。
試験対策を推測するにはまず試験のことを正しく知る必要がありますよね。

まず敵を知る」この先はそんな内容です。

試験の手法は非公開なものです。
あくまで「類推される試験内容」となります。

情報の性質上、少しお高めに設定しています。
ご容赦ください。

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