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お正月にみたドラマや映画をだらだら紹介するつもりが終盤でスイッチが入りました『神木隆之介の撮休 はいカット!』- DJ電熱線のビリビリビリ映画

明けましておめでとうございます。DJ電熱線です。

お正月休みはひたすら韓国ドラマを観てました。『わかっていても』でかわいらしい女子大生を演じていたハン・ソヒが超ハードボイルドな役に挑んだ『マイネーム: 偽りと復讐』。

これはもうしびれちゃいましたね!がちがちの韓国ノワールでコメディ要素とか入るすきもなし、最後の最後まで残酷な展開ありですごく良かったです。他には、『トッケビ』でコン・ユのカップル以上にキュンキュンだった(個人的に)、イ・ドンウクとユ・インナが再びカップル役を演じるラブコメディ『真心が届く』。

こちらはベッタベタのベタな韓国ラブコメディですがだらだらと家族と観るにはちょうど良いです。イ・ドンウクって本当にkemioさんに似てるんですよね~。あと!第13話には特別ゲストでソン・ガンが一瞬だけ出演するのでお見逃しなきよう。

そういえばPrimeVideoのオリジナルドラマ『No Activity/本日も異状なし』 も観ました。これはなんというか、トヨエツと中村倫也さんのコミカルな演技が良いね、ぐらいです。絶妙に自分好みの笑いのツボとずれておりました。脚本がシソンヌのじろうさんということで、シソンヌは好きなんですが…。

映画は『ドント・ルック・アップ』と『くれなずめ』を観ました。アダム・マッケイって『マネー・ショート』とか『バイス』とかヒット作をたくさん撮ってる監督なんですね。正直なところそのあたりあんまり興味がないので普段だったら素通りしてたかもしれないんですが、年末年始にSNSなどでたくさん感想を見かけたこともあり、暇だし観てみるか~というノリで観ました。失礼な物言いだな、申し訳ございません。

いえいえ、でも結果的には面白かったです。レオナルド・ディカプリオのオーラがまったく消えていて度肝を抜かれました。ただのおじさんじゃん!すごすぎる!ほかにも、最近は過剰なポリコレ配慮の作品があるなかで分かりやすく赤毛・女性・科学者とか有色人種が差別される様を描いていたのも好感が持てました。現実はこんなもんですよ。親と一緒に観ていたんですが、「まあみんな一気に滅亡するならハッピーエンドだね」という感想に落ち着きました。物語の核でもある権力とのあれこれについてはもはや諦念の心境。

『くれなずめ』、松井大吾監督ですね~。劇場公開当時から気にはなっていたのですがなんか、あともう一押しが足りず結局観そびれていた作品です。DJ電熱線は高良健吾さんのご尊顔が大好きですし、彼の出演作品も良いなと思うものが何本かあります。わりとミニシアター系の作品が多いですし主役以外(かといって脇役ではない)の役でも出られることが多いんですがそのあたりに彼の作品選びに対するポリシーを感じます。勝手な推測です。

この『くれなずめ』、近年の人気作品に多い傾向とされる男子のわちゃわちゃが大部分を占めております。なんか不思議ですよね、女子のわちゃわちゃってあんまり需要がない気がするんですがなんで男性のわちゃわちゃはこんなに需要があるんでしょうか。で、正直なところ観ていてそれがちょっとくどいなーとは思うんですが、これは辛坊するところでもあるんです。なぜでしょう。それはですね、この仲睦まじい関係性がラストに効いてくるんですよ。ラストで感動するためにはこのわちゃわちゃを多少だるいなと感じても見続ける必要があります。なんかいやらしいですね、ピュアな気持ちで観るべきなんですが。ギャグのノリがこれまた絶妙に自分の好みとちょっと違ったので少々だるいなと感じたのかもしれません。ハマる人はたぶんこのわちゃわちゃターンから楽しめると思います。

でも設定としては面白いです。最初から幽霊として吉尾(成田凌)がみんなと行動していて、仲間たちも普通に受け入れているあたりとか。どうやって吉尾が現れたのかとかそのへんの描写がないので一から十まで説明が欲しいようなタイプの人にはちんぷんかんぷんかもしれませんが、個人的にはそのへんの説明をしないことが作品のテンポを良くしていると思いました。最初はぐだぐだコメディかと思いきや、過去の出来事が明らかになっていく後半あたりから遺された仲間たちが抱えてきたそれぞれの思いがみえてきて、非常にきれいなエンディングでした。

なんか微妙~な作品紹介になってしまいました。どうしよう…と思っていたところ、大変なことを思い出しました。

WOWOWオリジナルドラマ『神木隆之介の撮休』です。第1話のみYouTubeで無料配信されているのですが、第1話の監督がなんと!!!!三宅唱監督です!!!!!

このシリーズ、これまでに『有村架純の撮休』や『竹内涼真の撮休』などがあるのですが、わりと面白いですし話題の監督や脚本家が手掛けています。

シリーズ第3弾が神木隆之介さんという時点で個人的に「おっ」なのですが、なんと今回、監督に「瀬々敬久・森ガキ侑大・三宅唱・天野千尋・枝優花」脚本家に「狗飼恭子・高田亮・篠原誠・ふじきみつ彦・竹村武司・玉田真也・山崎佐保子・山田由梨」…。いやはや渋滞してます、初めてWOWOWのことをすごい!と思いました。ちなみに音楽は七尾旅人さんです。でたー!

YouTubeでさくっと観ることができるのですが、とっっっっっても良いです。期待を裏切らない三宅監督、ありがとうございます。Netflixのドラマ版呪怨を彷彿とさせる展開でしたね。安達祐実さんがロブ=グリエ映画のような死体ごっこをしているのも拝めますし、ラストで監督本人はじめ撮影クルーが登場して入れ子になっている展開もおしゃれでした。他の回も気になりすぎます~。

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